00.現場

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「2016年12月30日・現場納め」

00.現場20.『三度目の家物語』

 

2016年12月30日、ようやく現場納めで今年の仕事の締めとなりました。

 

先日、このブログで今年の事務所納めのお知らせとご挨拶を

させて頂きましたが、今年は来年に早々の引き渡しが重なっていたため、

今日は年内の最終確認のために現場に行って参りました。

 

「平塚・平屋の家」なんとか片付けを済ませ、外構工事だけを残すところまで

見えてきました!

年末にも関わらずギリギリまで、クリーニングや買い出しに走って頂いた、

現場監督始め現場の職人の方々には本当に心より感謝です!

 

「平塚・平屋の家」、整ったお宅の状況をダイジェストでお知らせします。

 

平.1

外構はこれから行われますが、少しずつ植栽も入ってきました。

 

 

 

 

平.2

玄関前のエントランスポーチ。

 

このブログでも途中工程をお知らせしましたが、擬石がこんな感じで

仕上がりました。外部から玄関ホールまで繋がっていきます。

 

 

 

 

平.3

玄関ホール

このハンガードアを開けるとリビングルームとなります。

古材のグレーウッドのハンガードアもなかなか存在感があります。

 

 

 

 

平.4

玄関ホール左脇、このアイアンスクリーンを開けると

ご主人の仕事部屋があります。

 

 

 

 

平.5

平.11

様々な素材のハーモニー、良い具合にミックス感が出てます。

 

 

 

 

 

平.6

リビングの全景

中央の擬石の柱には、リビング側からもダイニング側からも楽しめる

バイオエタノールの暖炉が設置されています。

 

この南に面したパティオドアの外に素敵なガーデンが誕生します。

 

 

 

 

平.7

古材の大きなアクセントウォールとアイアンのオリジナルのシャンデリア

 

 

 

 

 

平.ラスト

平.13

オーナーさんの指定による、ダークトーンのダイニングスペース。

 

壁面一体がウォールキャビネットになっていて、収納が充実。

 

 

 

 

平.9

平.10

ゲストルーム側のゲスト用パウダールーム。

白とグレーを基調としたモダンな水廻り。

 

 

 

こんな感じでかなり良い空間になりそうです。

これに外構が整い、南側の庭、そして仕事場の前の和を感じさせる庭、

そして水廻りやガレージ等が完成しましたらまた、引き続きお知らせ

させていただきます。

 

 

さ〜ようやく、明日からはゆっくり休めそうです。

去年の今頃は丁度、南イタリアの方にエスケープしていましたが、

新年は、しばらく暖かいところでリフレッシュしながら、サーフィン三昧の

お休みにする予定です。

 

みなさん、今年も一年お世話になりました。

2017年も、新しいこと、ワクワクすることをガンガンやっていきます。

それでは皆さん、よいお年を!

 

 

大浦比呂志創作デザイン研究所

大浦比呂志

 

 

 

 

 

 

「今年はギリギリまでに、なってしまってます。。。」

00.現場11.ネイチャー・デコール09.想うこと20.『丘の上の家』

 

先日12/24に引き渡しを終え、落ち着く間もなく、

年明け1月中旬にはあと2件の住宅の引き渡しを控えております。

本当に、今年は1月のスタート共に走り続けてきました。

こうして、いくつもの出会いがあり、微力ながらも必要とされご家族の夢を

かたちに出来る仕事をさせていただけていることは感謝の一言に尽きます。

新しいお客様との出会いは、点のようなもので、偶然の賜物ですが、

これからも精一杯、自分だから出来る事を発揮して行きたいと思います。

来年度もその初心を忘れず、邁進していく所存です!

 

桑.1

桑.2

桑.3

桑.4

来年1月中旬に引き渡しを控える、川崎市宮前区の「丘の上の家」です。

 

器具付けや建具工事を残し、最終フィニッシュ段階です。

この家は、過剰な装飾を排除した、シンプルな家が出来そうです。

 

 

 

 

 

桑.5

そして一週間ほど前には、横浜市青葉区で地鎮祭が行われました。

 

設計段階ではオーナーさんと共に、とてもワクワクと盛り上がりながら

計画をまとめていくことが出来ました。

オーナーさんのこうしたい!という思いとデザイナーの提案が

良い相乗効果となり妥協のないかたちでまとまった家です。

いまから、現場を進めていくことが楽しみでもあります。

 

どうやら、今年はまだぎりぎりまで現場も続きそうですが、

かたちとしては一旦本日事務所の大掃除も済ませ、

新しい年に備え、一年の垢を綺麗に落としました。

 

 

 

 

「全長4.6メートルのキッチン&ダイニングカウンター」

02.左官00.現場03.こだわりのキッチン05.キッチン03.眺望を取り込む20.『casa brooklyn』の家02.モールテックス

 

全長4.6メートルのキッチン&ダイニングカウンター、そしてその先には

大開口窓から遠くに富士山が!

 

一般のお家で全長4.6メートルのカウンターというのは、流石にボリューム感、

とインパクトがあります。なんと贅沢なスペースでしょう。

このお宅はクリスマスイブの日に引き渡しの

藤沢市片瀬の「casa brooklyn」の家。 本日施主検査が行われました。

 

キッチン.1

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチン.2

カウンターは、最近お気に入りの素材「モールテックス」で仕上げました。

 

天板を仕上げていく過程です。

モールテックスは薄い塗り付けが可能で、接着性能が優れているため、

色々な下地に仕上げていく事が出来ます。

モルタルなどと比べて、クラックがおきない、というのも魅力です。

 

 

 

 

 

 

キッチン.3

天板には90㎜の厚みを見せボリューム感を出し、

それを木の化粧脚で支えています。

 

 

 

 

 

キッチン.4

モールテックスには耐水性があるため、シンクもカウンターと一体型で

つくりました。

メーカー側ではモールテックスだけでも大丈夫という話しでしたが、

使用頻度の高いシンクですので、一旦下地にFRP防水を

施してからの仕上げにしています。

 

 

 

 

 

 

キッチン.5

ダイニングテーブルとキッチンとでは必要な高さが変わってくるため、

キッチンスペースは180㎜の段差をつけて下げています。

 

カウンターの奥行きは900㎜あるため、

キッチンカウンター部分は両面から収納が使えます。

 

 

 

 

 

キッチン.6

毎日、こんな眺望を見ながら食事が出来るなんて素敵です。

 

相模湾に沈む夕日も、もの凄く綺麗に見えます。

なんか、長生き出来そう〜

 

 

 

 

○そしてこのカウンターキッチンの仕上がりはこんな感じに!(竣工後画像)

モール.1

 

モール.2

 

モール.3

 

モール.4

 

モール.5

 

 

 

 

 

「12月・1月の顔」

05.玄関・アプローチ00.現場05.外観04.ブルックリンスタイル(ニューヨークスタイル)

 

12月、1月と慌ただしい竣工が近ずいてきている、

2つの家の顔が見えてきました。

 

デザインのスタイルも、オーナーの要望も違うこの二軒の家は

全く違う表情です。

 

 

 

ファサード.1

このお宅は、2017年1月に竣工予定の家。

緩やかな屋根がかかった平屋の家で、

イメージはアメリカ・ミッドセンチュリーのモダンデザインです。

 

 

 

 

 

 

ファサード.2

そして、この家は12月末に竣工の家。

黒いファサードがショップファサードの様な家ですが、

インテリアは「ブルックリンスタイル」というテーマで進めてきました。

 

顔が違えば内装(中身)も違う。

デザインも多様化の時代ですね。

 

 

 

 

 

「フランス漆喰アバナの特徴と左官鏝の話」

02.左官00.現場20.『丘の上の家』

 

ネイチャー・デコールの家でよく使われる素材に「フランス漆喰アバナ」

という左官材があります。

見た目にも独特な柔らかい風合いで個人的にも好きな素材のひとつです。

 

過去の事例からその仕上がりの感じを見てもらいイメージしてください。

アバナ.1

一般の塗装やエージングでは表現出来ない、自然なモヤモヤ感。良いですよね〜

 

そして、アバナは見た目だけでなく、以下の様な特徴があります。

「漆喰と塗料の中間に位置する薄塗りの内装材です。

コテや刷毛、専用のスポンジを使って表情を作り仕上げることができ、さらに模様を造った後にステンレス鏝で軽く押えたり磨く事でマットながら落ち着いた光沢感のある仕上がりまで自由に表現できます。
フランス漆喰の持つ調湿・空気浄化などの性能はそのままで、他の漆喰材に比べ耐水性に優れ、仕上がった肌は非常に硬くなめらかで、水周りや店舗の壁にも最適です。

もう一つの特長は、フランスのルシオンから採掘された最高級の顔料を使用する事で生まれた独特の色の深みと表情、高耐候性に優れている漆喰です。
他の漆喰ではあまりない深みのあるブルーやグリーン、オークルなどの色を楽しめます。」 (メーカー セニデコより)

 

いままでは上記の写真の様な、オークルなど深みのある色味を好んで

アクセントウォールとしてきましたが、今回の現場では「真っ白」の壁の中に

このモヤモヤ感を表現したく、主要の壁面全体をアバナの白で仕上げています。

アバナ.2

まだ乾いていないので、グレーの壁に見えますが、これが乾くと

オフホワイトではなく、真っ白な壁となります。

すでに、鏝の跡で良い表情が出ていますね。

 

広い面に横から光が射し込んだ時の、底艶の光沢が他の材料にはない

アバナ特有の「品」になって表れます。

 

アバナ.3

指名でお願いしている、いつものアバナの施工チームが高天井を

仕上げていくところです。

 

 

そして今回は、この仕上げをしていくときの左官の鏝について、

少しだけ話しを聞くことが出来ました。

アバナ.4

ほんの一部なんでしょうが、仕上げの段階や用途によって、

現場では色々な鏝を用意しています。

 

 

アバナ.5

これは日本の左官鏝で、0.2㎜というとても柔らかく、しなりのある、

ステンレス鏝です。

下塗りが終わった段階で、

次に大きな面に鏝の流れやタッチをつけて行くときに使うモノらしいです。

 

 

 

アバナ.6

そしてこれはフランスの左官鏝で、アバナの仕上げに使用する専用鏝。

 

どうですか?上の鏝と比べて支持する重心の取付位置が違いますよね。

先端に力が入るように設計された鏝です。

この鏝を使って、中塗りで作った鏝波、鏝跡を削るように力を入れ、

その段差を馴染ませていくというか磨きあげていくように使いっていきます。

 

これが、仕上がりで見られるモヤモヤとしたテクスチャを作り出す道具なんですね。

 

下塗りから数えると、そこまでで4工程〜の作業になります。

さらに、その上から蜜蝋系のワックスを塗って仕上げたりする場合もありますが、

今回は「白」を基調とした壁なので、シンプルに鏝だけでフィニッシュして

もらう計画です。

 

こういった何工程にも及ぶ壁は当然その仕上がりに深みと奥行き感が増します。

一枚の壁にも、職人さんの魂が宿るようですね。