00.現場

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「The東京の眺望を生かした、空の家 完成!」

00.現場12.リノベーション03.眺望を取り込む

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

豊洲で進めていたタワーマンション37階のフルリノベーションが完成しました。

この家のテーマは、Hacienda del cielo、スペイン語で「空の家」。

まさに東京一望の眺望を取り込み、空から見下ろした様なロケーション!

そこにインテリアデザインは、メキシコ好きのオーナーさんからのリクエストで

徹底したメキシカンスタイルの不思議なアンバランス感が楽しめる、そんな住まいです。

 

 

 

 

 

アーチ天井の長いエントランスはすでに都心のマンションであることを忘れさせてしまいます。

手作りの重厚なアイアンドアを開けると、この家のテーマであるHacienda del cielo(空の家)の文字が!

この字は奥様が何百枚も書いた直筆の字をそのままアイアンの文字で作りました。

 

 

 

 

 

眺望を取り込む、リビング&ダイニング部分の全景です。

当日は生憎な曇り空でしたが、「空の家」のテーマにピッタリなロケーションですね。

大きな窓部分を囲うように奥行きのある造付けのソファとベンチシートを造作しました。

それぞれに張地を変えて、雰囲気を違えて見せています。

窓のアルミサッシフレームに違和感あったので、古材で巻き込み太い古木のフレームにアレンジ、

天井にも素材感を出すために、古材の梁と板貼で仕上げました。

そしてメキシカンスタイルといえば、定番のテラコッタタイルの床、左官の壁という

王道スタイルの組み合わせです。

 

 

 

 

 

 

そして、奥様がこだわった、主寝室からのウォークインクローゼット。

旅行して巡ったメキシコのイメージを色や素材で表現していきたい、ということで

このゾーンには打合せでもかなり時間を掛けて作り上げてきました。

まずは、オリジナル製作によるアイアンのベッドヘッド。これは一枚のメキシコのホテルの一室の画像をもとに

デザインして、アイアンの工房にも何度も足を運びながら形にしていきました。

その背景のフランス漆喰アバナも現場進行中に色の変更をして最終的にこの仕上がりに落ち着きました。

主寝室から繋がるウォークインクローゼットも、単に収納を満たすためのものではなく、

どこよりもお気に入りの場所にしたい!というリクエストにより、

壁の仕上げや造付け家具もアレンジしながら、バックヤードといえども妥協なき空間に仕立てていきました。

ここに設置されたステンドグラスも、奥様の友人によるオリジナル制作品で、その値段を聞いてビックリ!

「ブランドのバッグにお金をかけるなら、自分はこういうところこそお金を掛けてこだわりたい!」

そんな奥様のお言葉、サイコー素敵です!

 

 

 

 

 

壁も天井もバラガンピンクによる、メキシカンで印象的なトイレ、

思い描いた通りの、良い色が出ました!

一枚のタイルのセレクトにおいても、ふんだんに思い出が詰まっています。(笑)

 

 

 

 

ここはご主人のこだわり所の、バス&洗面ゾーンです。

メキシカンスタイルの他のゾーンから一転、ここは和モダンなインテリアデザインで。

ユニットバスには、タイルや黒いシャワーセットを使うなどの洗練された「WABURO」を採用。

従来の機能優先したユニットバスとはまったく異なる、シンプルな和の高級感。

価格的にはなかなか使いやすいものではありませんが、これ、かなり良いですね!

ユニットバスも洗面ゾーンも同じタイルで床を繋げているので、

一体感のある洗練された和モダンゾーンになりました。

 

 

 

ダイジェストでご紹介させていただきましたが、いかがですか?

 

都心の無機質なマンションでも、フルリノベーションすることで、命が吹き込まれたように

有機的で温かさを感じる空間に仕立て上げることが出来ました。

家創りは、その体験すべてが一生一度のサイコーのエンターテイメントです!

悩んで決められないこと、思わぬハプニング、想像以上に時間がかかってしまうこと、

諸々の制約でどうしてもイメージ通りに具現化できないこと、

そんな事が毎回訪れます、想定通りにいかなくなってきたときに

そこをどうプラスに転換していくか、物事をポジティブに捉えていくことが成功の秘訣だと思います。

 

そうして出来上がった、Hacienda del cielo、「空の家」

そこは間違いなく、心が満たされる時間、そして人生の質をあげる空間に生まれ変わりました。

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

「気密性能測定、ついにC値0.3を達成!」

00.現場001.大工の技06.断熱

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま、鎌倉市で進行中の「K様邸」で、気密測定が行われました。

今回の測定は結果により修正が出来るよう、プラスターボードを貼る前の段階で測定。

 

お金をかけて断熱の専門業者を入れて現場発泡ウレタン吹付け断熱を使えば、

ある程度の数値は見込めるが、ここは極力お金をかけずに、

大工さんの施工でグラスウールと気密シートを使ってそのクオリティを目指していく、

まさに、大工さんの腕と細部までの気使いが試される仕事になってきます。

 

 

いつも整理整頓された現場は、これを見ただけでも大工さんの家創りに対する想いが伝わってきます。

 

 

 

測定がはじまりしばらくすると、壁も天井も気密シートがパンパンに引っ張られていきます。

余計な隙間が他の部分にある場合は、そちらから引っ張れれてしまうため、いかに隙間なく気密シートが

張られているかが既に感じ取れます。

 

前回はこの引っ張りの圧で、シートを止めていたタッカー部の小さな穴から

引き剥がされてしまったため、

今回からは、そのタッカーの部分をひとつひとつテープ張りするという気の使いよう、流石です!

 

 

 

 

そして、今回出てきた結果が、なんとC値0.3という数値!

いままで、なかなかC値0.5の壁がやぶれませんでしたが、グラスウールと気密シートでこの数値は

物凄いことです!

 

C値0.3平方cmということは、建物にあるすべての隙間を集めたときに、1平方メートルあたり

0.3平方cmの隙間しか無い、ということです。

この数値は小さいほど隙間が小さいということで、その分熱が逃げにくく気密がとれた家、という事です。

なので、この数値はかなりの性能値を示しています!

 

 

 

今回、この現場を担当してくれている、遠藤大工さん。

この結果をみて、ホッと肩をなでおろし満面の笑みを浮かべてくれました。

断熱気密工事は、腕の良い大工さんの技術がなければ成り立ちません。

今回は、その技を見せてくれた大工さんに感謝しかありません!

本当にお疲れさまでした〜!

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

 

「デザインで暮らしを豊かにしよう!」

00.現場09.NDオーナーのライフスタイル12.リノベーション09.NDのオーナーさん04.和モダンスタイル

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

すっかりブログをサボってしまい、なんと二ヶ月以上ぶりの投稿です^^;

その間に、世の中はなんだかんだ言われてきましたが、オリンピックの日本金メダルラッシュに盛り上がっていますね〜、一方でコロナの感染者数は益々増加傾向で、皆さんワクチンはもうお済みでしょうか?

激しい猛暑が続いていますが、熱中症対策、感染症対策は万全に自分の身は自分で守る、という姿勢でこのつらい時期をなんとか乗り切っていきましょう!

 

 

以前このブログでもお知らせしましたが、「コロナ禍での大変身リノベーション」

そのお宅が、先日無事引き渡しされました。

築年数の経った家を、構造補強から断熱工事、設備工事とすべて一新しましたので、新築工事以上の日数が掛かってしまいました。

 

和の趣を散りばめた、落ち着いた和モダンの割烹屋スタイルのデザイン、そんなテーマでリノベーションしたお宅です。

 

 

外観も、既存のデザインをきれいに再生してRe Design

黒と白を基調に、黒い杉板に白壁といった蔵のような設えで、

青い空にくっきりとコントラストされています。

玄関ドアは、気密性・断熱性のある現代の引き戸に交換しました。

 

 

今回は、人をおもてなしすることを目的に作られた割烹風サロンのコーナーを中心にご紹介します。

 

 

ここは、もともとは日が当たらずあまり活用されていなかったダイニングスペースを改装しました。

 

○提案のスケッチはこんな感じです

 

○完成したサロンコーナー

和の設えの玄関ホールから、蔵戸を開けると割烹風のカウンターコーナーが出現

 

これがご自宅の一角ですよ! まるでお店みたいですよね〜笑

まだセットされていませんが、ここにハイカウンターチェアが4脚

ゆったりと置かれます。着物が趣味のオーナーさん

カウンターの中から着物でゲストをもてなす姿がとても絵になりそうです。

中国黄土という黄土色の温かな色味と質感の左官とやさしい間接照明が柔らかく包み込んでくれるような、落ち着いた空間に設えました。

 

 

 

 

要所、要所に大正〜昭和初期の頃の年代の組子や欄間をパーツとして

建具や食器棚に取り込んだのが、なかなか良い趣になりました。

このようなパーツを新たに制作するのは大変なので、あえて古いものを使うことで、時代も加味した重さも表現できたように思います。

 

 

まだまだコロナ禍でこの家にゲストを呼んでおもてなしをするのには今しばらく時間が掛かりそうですが、

 

自分のライフスタイルをしっかり見つめたリノベーション、それこそが価値のあるリノベーションではないでしょうか。

あなたに合ったデザインで暮らしを豊かにしましょう!

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

「イメージは雑木林・ワクワクガーデン計画」

00.現場05.ガーデン&外構12.ガーデンデザイン20.『プリンスが出てきそうな家!』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

ようやく桜も開花し、気持ちのいい季節ですね。

そんな、新緑がみずみずしくなってくる時期に葉山で去年の年末にお引渡しをした、

「仮称 プリンスが出て来そうな家」の外構〜ガーデン工事が行われています。

この時期が、植物の植え替えにも適している時期ということで、ガーデン工事もほぼ終盤戦です。

 

ガーデンの提案は、ネイチャー・デコールのパートナーである、軽井沢ガーデンアンドファニチャーズ長谷川さん。

いつもながら、安心と信頼をおける提案で立地環境、建物との一体化を考慮したワクワクする提案内容でした。

緑を大切に、緑が生活の一部となるような暮らしをしたい、という奥様のかねてからの希望を具現化すべく、

それを伝えるご主人の話にも熱が入ります。

 

今回オーナーから出されたリクエストは、作り込まれた庭ではなく、以前から現存していた

里山の雑木林のようなシーン、雑木林に囲まれながら森の中で暮らしているようなイメージで、

その中に奥様の使いたい花や樹木を織り交ぜ、あくまでも自然な風景を作り上げて欲しい、というものでした。

 

 

◯南側に面した庭の全景

庭部分の南側は緩やかな法面になっていて、2階のテラスからも1階の寝室からもいい角度で庭が見えてきます。

2階のテラスから降りていける中間ゾーンに4.5帖程度のデッキも作り、階段で繋げます。

木々が成長してくると、まさに緑の中で過ごせるセカンドデッキになってくる予定です。

 

ガーデン計画の一番のポイントは、緩やかな法面の間にセカンドデッキへと繋がる小路を作り、斜面側を雑木林の様な

「森のゾーン」、建物側の平坦な部分を「里のゾーン」として2つのシーンを楽しめる里山をつくっていこう、

というのがG&Fさんの狙い。

2階のテラスからセカンドデッキ、そして庭に降りていく小路、考えただけでもワクワクしますね〜

 

小路もよりナチュラル感を演出するために、真砂土で固めています。

小道の周りには四季折々楽しめる、様々なお花が植えられています。

 

 

 

 

 

法面には土留用の大きな自然石を配置し、そのまわりに苔を植えていきます。

 

いつもの寡黙なガーデナーさん、今回も丁寧で素敵な仕事をしていただけました。

1年後、2年後とこれから家とともに成長していく庭が今からとても楽しみです。

 

 

 

 

◯夕景のエントランスと南側ガーデン全景

 

エントランス脇のスモールガーデンには、ティーツリーを中心にローズマリーなどナチュラル感溢れる植栽を

コーディネートしていただきました。

 

やはり、植物のパワーってすごいですね!

建物も、より生き生きと存在感を放っていました。そして葉山の地に相応しい趣の家になってきました。

 

次回は、昨年末から生活がはじまりとても素敵に暮らされているこだわりのインテリアシーンをご紹介しますね!

 

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主催)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

「本と猫のいる暮らし・引渡し」

00.現場20.『本と猫のいる暮らし』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

どうもここのところブログの更新が滞っておりました。。

そこにきて、WordPressがバージョンアップしたのか、画面が変わり操作方法も変わってしまい、

その手のことにうとい自分はてんてこ舞いしております ^^;

 

 

 

今年になって二件目のお引渡し「本と猫のいる暮らし」の家、先日滞りなく納めることが出来ました。

リビング全体が書庫のような設えで、大好きな猫と暮らせる家、そんなコンセプトの家

 

 

 

 

◯エントランスホール

エントランスは広めの土間で、LDKから離れた位置に趣味のコーナー「シアタールーム」スペースを配置、

音の問題などを配慮し、エントランスホールから直接アクセスできるように独立した部屋としました。

そして、この趣のあるアンティークのドアを開けると、LDKとなります。

少し見切れていますが、階段の下を猫用のトイレスペースとしました。

 

 

 

オーナーさんが持参された、BOOKSのシートをキッチンのアイアンガラスパーテーションに。

本に溢れた暮らしに相応しく、この家にピッタリのセレクト!

 

 

 

◯ダイニングゾーン

落ち着いたヴィンテージの照明や家具でコーディネートしたダイニングゾーン。

読書用の造り付けウインドシートも造作しました。

 

 

 

◯リビングゾーン

吹き抜けの天井付近まである大きな書棚。高いところはスライディングはしごを用意しました。

書棚の棚を途中くり抜き、上へ上へと猫が回遊できるような猫動線を作っています、

猫のぽんずちゃんが早く覚えてくれますように。

リビングの吹き抜けには3方向にハイサイド窓を設けていて、壁面は書棚で広く使いながらも、

その上にあるハイサイド窓からは十分な日差しが差し込んできます。

 

 

 

◯サンルーム

庭に面して、大きな掃き出し窓のサンルーム。

本に囲まれたリビングゾーンとは対象的に明るく開放的なスペース。

グレーと白を基調にしたナチュラルシックな空間は、

猫のぽんずちゃんの絶好の陽なたぼっこの場所になりそうですね〜

 

 

 

◯LDK全景

「本と猫のいる暮らし」の家は、

色々なゾーンで本を楽しめ、色々なゾーンに猫の居場所がある、そんな家です。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主催)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com