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「COCOON・コクーン 完成しました!」

01.擬石・擬木・造形00.現場20.『ネイチャー・デコールで建てる二度目の家』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

ここのところの忙しさから、このブログも一ヶ月以上サボってしまいました。

新規のプレゼンを控えながら、進行中の設計案件、そして進行中の現場に引渡間際の現場、

それらが重複して進みながら、その他、諸々と動きが重なってしまい、

流石に海にも一ヶ月以上行けてなかったのですが、

昨日久々のHOME BEACH行ってきました、暖かく天気も良く波もそこそこで、

すっかり充電してきました〜 やはり海は心をフラットにしてくれますね。

 

さて、いよいよ今月中旬に引渡を控えている「ネイチャー・デコールで建てる二度目の家」

ですが、そこでCOCOON(お籠もり空間)を作っていることを、

このブログでも以前お知らせしましたが、なかなか良い感じに仕上がりました。

今回は、それが出来上がるまでの作業工程の様子をダイジェストでお知らせしますね。

 

 

○これが完成したCOCOONです。


 

 

○コーナーの大きなアールを作る

全体は左官の壁で仕上がってくるのですが、左官で大きなアールを作ることに限界があり

コーナーの大きなアールや壁から天井に繋がるドーム状のアーチは、

アールが自由に作れる金物を使って形状をおこしていく。

 

 

○金網を張りめぐらす

金物で作ったアール部分に金網を張りめぐらして、壁の面を作っていく。

柔らかい金網なので、ここでアールを更にわん曲させたり、凹ませたり

仕上がりをイメージしながら、手で下地となる形を作っていく。

 

 

 

○金網の上から左官の下塗り

金網の上に左官で肉付けしながら下地作りをしていく。

ここは大胆なボリューム感が生まれるように伝えて作業してもらう。

照明がくみこまれる廻りも、光の広がり方をイメージしてアールを

適当なかたちで作っていくのですが、ここは均一感が出ないように、

いかにも穴をくり抜いて生まれた開口の様に気をつけていく。

 

 

 

○左官の中塗り〜ネットの伏せ込み

 

大ざっぱな下塗りが終わると、今度は壁に強度を持たせるためと、

クラック防止の為に、全体にネットを伏せ込んで一気に中塗りを仕上げていく。

この時に使う色も、ほぼ完成に近い色で中塗りをする。

 

 

 

 

○仕上げの左官〜微調整

ここで仕上げの左官WORK

霧吹きを使いながら、アールを整えていったり、鏝のムラや波も

合わせて微調整していく。

 

 

 

 

○そしてCOCOONが完成!


 


 


 


 


なかなかこの画像からは伝わりにくいのですが、

日常の中の非日常、

家の中にこんな空間があること自体なんだか不思議で面白い感じ。

 

天井も低く、まさにCOCOONの様に囲われたお籠もり空間になりそうです。

 

現場で創りあげていく作業って本当に面白いですね!

どこにも無いものならば作ってしまおう〜!

前例にある物だけをやって、リスクヘッジしている所には何も生まれません。

それが、この家だけのオリジナルになっていくのだから。

 

「ネイチャー・デコールで建てる二度目の家」完成まであと僅かです。

THE NATURE DECORな家になっています!

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中庭のあるアトリエ空間併設の家・引渡し」

01.アイアン05.玄関・アプローチ00.現場11.ネイチャー・デコール05.中庭20.『中庭のあるアトリエ併設の家』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

東京立川市で進めてきた、

「中庭のあるアトリエ空間併設の家」

予定よりもずれ込んでしまいましたが、昨日無事に引渡しとなりました。

 

オーナーの「Nさん」ご家族は、もともと住んでおられたこの場所の

古い賃貸家屋付きの鉄筋の建物を解体し、建て替えという形でこの家が完成しました。

 

敷地も90坪強という広さに、延べ床面積は約70坪で、

親子三人がお住まいになる、というゆったりとゆとりのある計画でした。

中庭を中心に、1階部分はお母様の趣味のゾーンでもあるアトリエ併設の共有フロア、

そして2階を、お嬢さんの住居スペースと言うことで、

ほぼ平屋部分を大きく割いた、伸びのある間取りです。

 

中庭に面した1階部分は、平均天井高を2700ミリに設定し、

海外仕様のスケール感になっています。

 

 

 


まだ、外構工事や家具の搬入が引き続きおこなわれますが、

今日は内部の引渡と言うことで、工務店から「Nさん」への鍵の受け渡しです。

 

 

 

 

エントランスホールのシーンを少しだけご紹介しますね。


玄関前のポーチはオリジナルのアイアン門扉でワンクッション

アイアン門扉と、インターフォンや宅配ボックス、表札が組み込まれる

門柱が、スチールで一体にデザインされています。

 

このポーチには、車いす対応のスロープと、一般アプローチと二方向から

アクセスすることが出来ます。

ゆとりを持たせたポーチには、これからシンボルツリーが植えられます。

 

 

 


このアイアン格子のディティールには少々面倒な手間を掛け

こだわって作られています。

鍛造スチールの丸棒をくり抜いて一本一本に貫通させています。

連続されたその格子の形状を見ると、とても重厚で手作業で丁寧に作られた

迫力を感じます。

 

 

 

 


そしてアイアンの門扉を開けると、19世紀のフランスのアンティークの

両開きドアがこの家の象徴としてガツンと迎えてくれます。

アイアンと重厚なドアがバランス良くとても良い面構えになっていますね〜

アンティークの玄関ドアはリペアした後、

落ち着いた渋めなグリーンで再塗装しました。

 

 

 

 


玄関前のポーチに入ると、今度はこの家の心臓部でもある、中庭が見えてきます。

中庭への入口は、工事中に出会いがあった、素敵なアンティークのアイアンフェンス。

 

これから中庭には植栽が植えられ、ガーデンファニチャーがセットされます。

 

なんかアプローチからワクワクしてきます。

そして内部はまたのお楽しみで〜

室内が整いましたら、またこちらから紹介させて頂きますね。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ライフスタイルと植物の濃密な関係」

05.ガーデン&外構09.NDオーナーのライフスタイル05.サンルーム03.ボタニカルライフ20.『ボタニカル・ライフ』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

2017年3月に竣工した「ボタニカル・ライフ」の家。

僕もお気に入りの家のひとつですが、久々にお呼ばれして行って参りました。

このお家の見所のひとつは、なんと言っても、リビングと繋がるグリーンルーム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暮らし始めて約2年半が経過して、このグリーンルームは益々進化しています。

まさに、ボタニカルショップの様な多彩なグリーンや多肉植物たち。

時々グリーンも入れ替えたりと、今ではご夫婦で手をかけ育てているようです。

 

海や川に行ったときに拾ってきた流木がグリーンルームや部屋のインテリアとして

旅行の想い出と共に、上手にディスプレイされていて、

このグリーンルームを中心に、ライフスタイルと植物の濃密な関係、

本当に「ボタニカルライフ」を満喫されていました。

 

 

そして今日は、ご主人から、

今後のライフワークに関わる、とても意義のある、温かく夢のあるお話しが聞けました。

 

また近い将来、お力添えになれることを心待ちにしております。

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

「猫のための家づくり・そのポイント」

06.家創りのヒント03.ペットと暮らす20.『アトリエ併用のペット共生住宅』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

住み始めて半年が経過した「アトリエ併用のペット共生住宅」の

竣工撮影が行われました。特徴的な見せ場の多いこの家ですが、

今回は、4匹の猫たちとオシャレに暮らす、猫のための家づくりのポイントを

色々なオリジナルな事例と共にご紹介します。

 

猫ちゃんの名前は「白玉」「黒豆」「きなこ」「しましま」の4匹。

なんか和菓子屋さんのメニューみたいですね(笑)

そのなかでも、一番愛嬌があり人慣れしている、「黒豆」がキッチンの

いつもベストポジションからそのポイントを紹介してくれます。

 

 

 

●キャットタワー〜キャットウォーク

キャットタワーも既製品ではなく、部屋のインテリアと一体化させそれ自体が

オブジェの様に見えます。

このキャットタワーはオーナーのMさんと大工さんの共作です。

まず枝振りの良い樹形をオーナー自らが探してきて、その向きや枝を大工さんが整理し

猫の爪研ぎや登りやすくするために、ロープを巻き付けています。

途中には、猫にとって良い高さにキャットステップを設けました。

キャットタワーで途中休憩している「しましま」

キャットタワーを登りきると、ドアの上のキャットウォークへと繋がります。

なんか楽しそう〜

 

 

 

 

●オリジナル製作したキャットルーム

持ち込みのアンティークラックも猫の良い居場所になっています。

棚を階段状に登りながら、キャットルームで休んでいるようです。

このキャットルームは工事中に大工さんにお願いして作ってもらった

オリジナルの猫部屋です。

 

 

 

 

●ねこちゃんお気に入りのサンルーム

このサンルームでの日向ぼっこがねこちゃん達のお気に入り。

サンルームの外付けサッシの手前には、部屋内側から脱走防止の

木製の縦ルーバー建具を組み込んでいます。

サッシを開けば、ルーバーを通して爽やかな風も取り込むことが出来、

デザイン性、脱走防止、通風用などの用途を満たしています。

 

 

 

●出窓もねこちゃん達にとって良い場所

高さ的にも、奥行き的にも出窓はねこちゃん達にとって良い居場所になります。

猫との暮らしではなるべく窓を出窓にしてあげることをオススメします。

 

 

 

●ねこちゃんの水飲み場

床から60㎝の高さにねこちゃんの水飲み場をつくりました。

ポイントはこの高さと、猫が乗れるだけの奥行きがあれば十分です。

インテリアに合わせたシックな水鉢には、いつも新鮮な水が飲めるように、

鉢だけでなく、水栓と排水も用意しました。

 

 

 

 

 

●猫のトイレスペース

猫のトイレの匂いは気になるもの。

トイレの位置もなるべく普段目に触れないように、どこにするのか悩ましいですね。

このお宅では、洗面所の脇に猫専用入り口を設け、そこからトイレに

入れる様に計画しました。

猫のトイレスペースには脱臭機と通風窓を取付、洗面所とは柔らかいドレープで

簡単に仕切っています。掃除のことを考えると、ある程度の広さが必要です。

洗面所を中心に、人用のトイレと猫用のトイレをレイアウトして、

トイレをひととこにまとめています。

 

 

 

 

 

●インテリアの邪魔をしないキャットルーム

既製品のキャットルームにしても、ただ機能を満たすだけのものではなく、

インテリアの邪魔をしないものでコーディネートしたいですね。

ここでは、ダイニングルームのコーナーにラタンのキャットルームがセットされました。

 

 

オーナーMさんご家族のキャットライフ、いかがですか?

「人にとって快適な空間は、同居する猫にとっても快適」

こんなうれしいお言葉を以前オーナーさんからいただきました。

 

最近、猫との共生住宅が増えてきて、雑誌でもよく特集が組まれていますが、

やはりセンス良く暮らしていきたいものですね。

そんなヒントになれば幸いです。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

「雑誌掲載のお知らせ」

11.ネイチャー・デコール11.メディア20.「サファリスタイルの家」

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

雑誌掲載のお知らせです。

扶桑社・「住まいの設計」2019年10月号で、「サファリスタイルの家」

4ページに渡り掲載されています。

 

今回は、「住まいの設計」創刊59周年記念号ということで、

雑誌編集部が選ぶ建築家住宅、レコメンドハウス.ベスト30という

巻頭特集の中で、ネイチャー・デコールの家が選ばれています。

 

お付き合いの長い雑誌社から、こういうかたちで周年特集で選んでいただけた事は

本当にうれしい限りです。

 


 


 

 

 

 

 

○はじめて、「住まいの設計」に掲載されたのは、なんと1997年 もう22年前になります。

 


 


 


その時の記事が、この家ですが6ページに渡って紹介されました。

「住まいの設計」も表紙がずいぶんオシャレになり、時代の流れを感じます。

この22年の住宅業界のトレンドも、デザインの流だけを見ても、かなり様変わりしてきました。

 

いかがですか? 自分で言うのもなんですが、22年前の事例ですが古さを感じさせませんよね。

自分もこの家は今でも大好きな一邸です

 

時代の空気感は取り入れながらも、トレンドには左右されないのがネイチャー・デコールの家。

 

なぜ自然素材の家にこだわるのか? それは何年経っても古く感じない、

時間を経てなおも愛おしくなる家、「経年美化」という時間軸で考えた結果です。

 

「愛着を持って手を加えながら、大切に家族と共に育んでいく家」

それが、今まで日本に無かったビンテージハウスのあり方なのかも知れません。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)