00.現場

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「ガラスの映り込みを計算できなかった。。。」

00.現場12.リノベーション12.店舗併用住宅・いえみせ03.自宅がお店20.『ON THE HILL COFFEE』

今、進行中の「いえみせ リノベーション.カフェ」より、今日の現場です。

このカフェは、小さいながらに丘の上のロケーションを生かし 、
大きな開口部からは、緑に溢れる外の景色を室内にも取り込めるような
ピクチャーウインドを何カ所か計画しています。

そのピクチャーウインドからは見る位置で、違った景色が楽しめる、、

ところが、そんな計画の時には計算できなかった思わぬ問題が発覚!

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奥まった席に、裏山が独占できるカウンター席とその目の前に
大きなはめ殺しのピクチャーウインドを計画したのですが、
この通り、反対側の大開口の自然光が強すぎて、反射してしまい
ガラスに身を乗り出さないと、外の緑が見えて来ない…
こんなことになってしまってます。

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もともとここには壁があり、窓も小さな窓が付いていたのですが、
その壁を取り外し、窓も大きく天井まで入れ替えました。

以前は壁もあり、反対側の自然光が入り込んでこなかったので、
小さな窓からでも、充分な外の緑が見えていました。

壁を取り壊してしまった現状は、どんな角度からでも、
また、日が出ているときはどんな時間帯でも 、
このように、反対側の景色が映り込んでしまいます。

ひととおり、仕上がりが見えてきてから、仕上がりの壁の色の反射も見ながら、
どこをどう違和感なく塞ぐかを検討課題として持ち帰って来ました。

このままでは、折角のピクチャーウインドがその役目を充分に果たせていません。。

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カウンターの古材も良い感じに仕上がってきました。

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もうひとつの、お楽しみのスペース。

外の大きなデッキも雨の中着々と工事が進んでおります。

このデッキの広がりも想像通りです。

このお店、オープンはゆっくりのこの秋ですが、また進捗はお知らせしますね。

 

「なかなか難しい!ただいま.R.に苦戦中!」

00.現場

「横須賀 秋谷の家」も木工時が山場です。

眺望を生かした2階リビングのこの別荘は 、2階部分にスキップフロアを作り

90㎝上がった、そのフロアをダイニング&キッチンゾーンとしました。

イメージは、この部分だけ一変して肉厚なアーチに囲まれた、籠もり空間。

アーチも様々なアールが重なり合う、、、そんなイメージです。

そのアールの造作がなかなかやっかいで、まだまだ現場は苦戦中ですが、

だんだんと、良いラインが見えてきました。


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図面でもカ所カ所で一定のラインで指示していますが、

やはり大切なのが現場でのニュアンス。感覚です。

実スケールで立ち上げたものを、

部位ごとにアールのラインを再検討しながら決めていきます。

線で設計するのも大変だったので、実寸法での現場はもっと難解ですね。。


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この下地の上から左官で仕上げていきますが、

その仕上げを想定して、コーナー下地を作ります。


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ここはちょうど、アールと直線が交差して、素材も切り替わるところ。

左右袖の寸法が設計と違ってしっかり揃っていなかったので、修正をしていきます。

このスクエアな開口には白いメッシュ金網がスカッと入り、

その金網を通してダイニングゾーンが見えてくる、、そんな計画です。

これ、舞台のセットではありません。

住宅なんですが、 なにか、、、?

スケジュール、結構押してきてます(汗)

。。。

また、進捗はお知らせします。

 

「遂に完成!八ヶ岳山荘リノベーション」

00.現場12.リノベーション20.『八ヶ岳山荘』

 

先日完成した「鎌倉の家」に続き、同時に進めてきた八ヶ岳山荘の

大型リノベーションも本日完成しました!

まだ、細かな残工事は残すものの、お盆前の完成ということで

ぎりぎりですが、予定のスケジュールで納まりました。

当たり前な話しですが、どの家も深い思いを持って、

色々なシチュエーションを思考しながら進めております。

この八ヶ岳山荘においても、普段ではなかなか出来ない恵まれたロケーションと

スケール感のリノベーションだったため、自分の中でもかなり入れ込んだ現場でした。


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建物の外見は現状を生かしましたが、外壁の左官の仕上げは

今回すべて塗り替え、装いも新たに生まれ変わりました。


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アプローチ

勾配天井の長いエントランスからのアプローチ。

ダイニングまで一直線に抜ける見通しは圧巻です。

歪で、色もバラツキのある素焼きのテラコッタタイルが温かい印象を与えます。


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長いエントランスアプローチから60㎝高低差があり、

階段を下がると、構造が現しの吹き抜けリビングが迎えます。

床は、オーク材ヘリテージユーロで仕上げてます。

大開口の吹き抜けのガラスからは明るい自然光がいつもサンサンと降り注ぎます。


和室


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今回はモダンな囲炉裏に挑戦しました。アイアンでオリジナルの自在鉤を製作。正面の壁は、藍染めした和紙で一面アクセントウォールもともと、2階に部屋があったところを、取り壊し吹き抜けにして囲炉裏部屋に改造しました。

琉球畳の香りが和やかな気持ちにさせてくれます。


暖炉

そしてリビングにはもうひとつの主役のストーブが。

吹き抜けに向けてまっすぐ伸びていく煙突はいさぎいいものです。

今回のストーブは、デンマークのもので、ガラス面が大きく火が存分に楽しめ、

空間にもモダンに溶け込むデザインのものをセレクトしました。

ストーブの足下は、南部砂利を入れた土間のたたき仕上げで、

ナチュラルな風合いに。


ダイニング



リビングから更に30㎝下がったスペースがこの家のダイニングスペースです。緑の中にせり出したような、この空間はサンルームの様で、外の明るい日差しをあびながら食事が出来る、そんな空間です。ラフな白い板貼りの壁、白い格子の窓、そして天井の古材がとてもコージーで明るい印象を与えています。


キッチン

アール壁の奥には、アクセントタイルを貼った、

外を見ながら調理が出来る、キッチンスペース。


室内バルコニー

2階からは吹き抜けを見下ろす、室内バルコニーを作りました。

ここはもともと壁があった部屋ですが、その壁を大きくアール型にくり抜き、

1階のリビングと繋げることで、階下の気配を感じながら使える、書斎スペース

DENが誕生しました。


バス 



十和田石とひのきで仕上げたバスルームからもこの景色。ひのきのアロマを感じながら外の緑を楽しめ、温泉の様な設えです。
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リビングともダイニングとも隣接したこの大きなデッキスペースが

本当に気持ちいい!

大勢でBBQが楽しめる大空間です。

今回はポイントのごく一部を紹介しましたが、

まだまだ見所満載のこの山荘です。

各エレメントやディティールは盛りだくさん!

そちらは、またあらためて紹介しますね。

 

「遂に完成! 鎌倉の家」

00.現場12.リノベーション20.『サンタフェ・リノベーション』の家

鎌倉で進めてきた、大型リノベーション 最終クリーニングも終わり、遂に完成!

増築を繰り返した木造の古家が、構造も断熱も新たに補強し、
間取りも変え、更に増築する、というとても時間を要する工事でした。

この家は、自分の敷地の山に囲まれカーテンも不要なくらい
プライベートが確保された、ホント自然の中に佇む、そんな家です。

デザインのテーマは「The Santa fe」 この自然環境にぴったりです。
ただ、いわゆる四角いバターが溶けた様な現地でよく見るデザインをアレンジし、
少しスクエアなラインを入れ、素材感、質感のある物で表現した
「MODEN Santa fe」としました。

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南の庭側から見た、外観です。

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エントランスは、北側からアプローチしていきます。

勾配のきついスロープを更に階段で10段ほど上り玄関へ。
この階段も、以前よりは緩やかになるよう、
以前のものを取り壊し、段数を増やし、そしてアイアンで
遊びのある手すりをデザインしています。

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エントランスのドアを開けると、ガラスに囲まれた
天井の高い、約8帖の大きなエントランスホール。

正面には木製のピクチャーウインド その先にシンボリックな木が。
そして天井のトップライトからは明るい日差しがサンサンに落ちてきます。

サウスウエストフィニッシュのされた、オリジナルのドアを開けると
LDKが広がります。

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今回は、左官のベンチの上に、モダンなストーブを設置。

壁の厚みやアールなど、内部はかなりこってり肉厚感を出してます。

メキシカンタイルが貼られたカラフルなキッチン。
古材の柱、梁が存在感を放ってます。

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この外に張り出した、大きなデッキがポイントです。

庭で大きな犬と戯れたり、人を大勢呼んでBBQを行う事が多いという
この家のオーナーのオーダーをこのようなデザインで反映させました。

庇の深いカバードデッキは雨の日でも楽しめることでしょう。

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キッチンからのVIEW

各エレメントやディティールは盛りだくさん!
またあらためて紹介しますね。

 

「今日の現場 いえみせ.リノベーションカフェ編」

00.現場12.リノベーション12.店舗併用住宅・いえみせ03.自宅がお店20.『ON THE HILL COFFEE』06.躯体工事

築20年以上の住居部分の一角、郊外の丘の上のカフェ。
いえみせ、「On the hill coffee」

いよいよ解体工事も終わり、木工時に入り出します。

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カウンターに位置する部分の天井をスケルトンにすることで、
こんなに大きな空間が生まれました。

もともとは、ここに天井があり、高さ2500㎜程度の天井高だったので
これにより、随分空間の印象が変わりました。

SⅹL工法の建物だったので、小屋組の構造を組み替え、
更に補強を施しています。

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外に面したコーナーには、出来る限り開口部を大きく切り取り
デッキや庭に繋がる外の景色を充分に感じとれるようにしました。

座る席によって、それぞれ見える景色を違えて見せる、
そんなレイアウトにもしています。

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現状は、こんなアメリカーンなカラフルな建物ですが、
外観も現状を生かしながらも、大きくイメージが様変わりしていきます。

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そして、このお店「On the hill coffee」のロゴもデザイナーからあがってきました。

ベースはオーナーさんが考えたイメージを
友人のグラフィックデザイナーが整理したものですが、
あまり、キメキメで格好いいかっちりしたロゴではなく、
どこか手作り感のある、温かいロゴイメージにしたかったようです。

さあ、秋の準備期間に向けてこれから現場がどんどんと進んで参ります。