「猫も楽しむロフトスペース」
06.家創りのヒント03.ペットと暮らす05.吹き抜け05.キッチン20.『仕事場併用のペット共生住宅』
素材と色を変えて、家の中にもう一つの家がある様なイメージで、
キッチンの上にロフトスペースを作りました。
ネイチャー・デコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。
06.家創りのヒント03.ペットと暮らす05.吹き抜け05.キッチン20.『仕事場併用のペット共生住宅』
素材と色を変えて、家の中にもう一つの家がある様なイメージで、
キッチンの上にロフトスペースを作りました。
今日は、都心で敷地面積15坪という
この仕事をしていると、必ずはじめの頃に聞かれるのが
「坪単価はだいたいどんな感じですか?」…といったニュアンスの話。
もちろん、予算に制限の無い仕事なんて無いわけだから、先の計画をしていく目安として、
希望の大きさ(坪数)に基本となる坪単価を掛けて、総額の予算感を掴む。
これはよくわかります、
ただ総額を掴むときに坪単価から考えていって良いものかどうか?
よく初期段階で説明させて頂くのですが、「坪単価」の基準が各会社によって様々で、
一定の基準で話していかないと本当にそれが安いのか高いのか、
なかなかはじめて家を建てる人には分かりにくいものです。
特にモデルプランやスペックがある程度決まっているハウスメーカーの家と比べて、
注文住宅のようにすべてオーダーメード出来る家となると、
それこそ、住宅性能、住宅設備、仕上げ材、ディテール、デザイン、
家に関わるすべてのものを自由自在に自分の好みで組み合わせていくことが出来ますので、
それを坪単価に置き換えていくと、とてつもないモノになってしまいます。
そこでネイチャー・デコールでは、オーナーさんから
大切な予算の話をたずねられた場合、こう聞き返しています。
「今回の計画にどれだけの予算をお考えですか?」
私たち設計者の大切な仕事のひとつに、「コストプラニング」というものがあります。
いくら、オーナーをうならせるような素晴らしいプランの提案が出来たとしても、
それが、オーナーの予算を遙かに超えてしまい「絵に描いた餅」になってしまっては、
これは全く意味の無いものです。
オーナーから、あらかじめギリギリまでご用意出来る予算をしっかり確認して、
その予算の中で、オーナーの求めるものを最大限に引き出し、ポテンシャルの高いデザインを生み出していく事が
デザイナーとしての大切な役割だと私は考えています。
時に、施工会社を交えての折衝も私たちの仕事のひとつです。
ネイチャー・デコールが提案する住まいは、箱としての側(建築)だけでなく、
そこにインテリアコーディネート、ガーデンデザイン、に至るまで一貫したコンセプトで
はじめてのプレゼンテーションの時に全てを広げてお見せするようにしています。
建築は建築家、インテリアはインテリアコーディネーター、ガーデンはガーデナーという
分業制での仕事では、オーナーが本当に求める統一した「世界観」が表現出来ません。
細かなヒヤリングやオーナーがうまく表現出来ないニュアンスも踏まえて、
総合的にまとめあげていくのがとても大切です。
そこで坪単価?ということで言ってしまうと、ネイチャー・デコールの場合は、
その中に造り付けの家具や演出照明、インテリア、ガーデン、等
空間を構成するものすべてが入ってしまうため、
「坪単価◯◯円で出来る家!」と比べると、とても高いモノに写ってしまいます。
一般的には、「別途」とか「後工事」となるものもすべて計画の一環として
それらの予算も合わせてトータルで考えていく。
オーナーさんがネイチャー・デコールにデザインをオーダーして頂く時に重要なこと、
それは、
1.家創りに掛けれる予算を駆け引き無く、明確に伝えていく。
*これは出来るだけ細かい方が良いでしょう、決して無駄使いすることなく
与えられた予算を生かし切っていきます。
*なかなか自分ではプライオリティの整理が付かない場合もありますので、
ここは細かなヒヤリングの中でこちら側がつかみ取っていきます。
設計期間中も常に予算管理をしながら設計を進めて参りますが、最終予算を踏まえた判断は
オーナーさん自身となります。
*そこは、私たちがしっかりリードしながら進めて参ります。
「坪単価」という建築業界の一般的概念から視点を変えた予算の立て方。
このような点を意識しながら進めていく家創りは、予算の大小に関わらず
必ずやどこにもない「自分仕様の家」になっていくことでしょう。
「自分仕様の家」…というよりも、
「自分たち家族の人生のステージとなる生活の場」、をオーダーメイドで創り上げる
と考えると、それはとても価値のあることではないでしょうか。
00.現場12.リノベーション20.『サンタフェ・リノベーション』の家
「解体工事がほぼ完了した…」
今回もまた、ワクワクしながら励んでおります。(笑)
完成は、7月下旬の予定です。
大自然の中のサンタフェ住宅 ハマリ過ぎですね、
進捗をまたこのブログからご紹介しますので、お楽しみに!
01.アイアン05.玄関・アプローチ04.パリスタイル04.フレンチスタイル20.『一枚の古い旅行写真から』の家
今回は、デザインの現場から、「アイアン工房の製作風景」をお届けします。
先日もお知らせした、横浜青葉区で進行中の「PARIS スタイルの家」からです。
この現場では、エントランス門扉、キャノピー、窓辺の花台、階段の手すりなど、
オリジナルデザインで製作するアイアンワークスがかなり計画されています。
今回のアイアンワークスは、飯能市でアトリエを構え鉄による様々な作品やオブジェ、
また一般住宅でも使用できる製品としても幅広く、鉄に関わる仕事をされてる、
金属造形作家の加成幸男さんとのコラボレーションです。
これにはガラスの屋根がのってきます。
ひとつひとつのパーツは皆、手作りです。
重厚な玄関ドアに負けない、アイアンポーチの存在感が期待できますね。
今回のアイアン門扉は、オーナーさんの強い要望で、是非「ギマール」をモチーフに
それを今に再現して欲しい、と言うことでした。
「 ギマール」…あの有機的な流れのあるラインを表現するのはなかなか高いハードルですね(汗)
一般住宅でやりますか? そこまで…
それを、積極的に請けてくれた頼もしいアーティストが今回の 加成幸男さんなんですね。
この途中風景を見ただけでも、手間を惜しまずパーツをひとつずつ鍛造しながら、
また鋳造とは違うテイストのものが今回出来そうで、今からとても楽しみです。
パリのアパルトマンなどの規則的な窓辺に並ぶ「フェルフォルジュ」と言われているアレです。
これも良い仕事してますね!
こうして、一点一点創り手の「熱」と「こだわり」がディティールに宿って出来上がっていくのが
ネイチャー・デコールのオリジナル住宅です。