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「猫も楽しむロフトスペース」

06.家創りのヒント03.ペットと暮らす05.吹き抜け05.キッチン20.『仕事場併用のペット共生住宅』

 

素材と色を変えて、家の中にもう一つの家がある様なイメージで、

キッチンの上にロフトスペースを作りました。

都心の狭小地に計画したこの家は、
三階部分にLDKをもってきて、
勾配天井を生かした、吹抜けを設けました。
更にキッチンと多目的カウンターの
天井高を低く抑え、その上にロフトがあります。

 

ロフトには、こうしてスチールのハシゴをかけて、登っていきます。

このロフトスペースは、この家の猫のお気に入りの様で、
こうして階段を脚を掛けながら、まるで人間の様に登って行きます。
そして、こんな感じで、猫ちゃんの
良い遊び場になってました。

「都心の狭小住宅 竣工写真の撮影」

05.高天井20.『仕事場併用のペット共生住宅』

 

今日は、都心で敷地面積15坪という

狭小地に計画したお宅の竣工写真の撮影がありました。
小さいお宅ながら、
大型犬と猫ちゃんとのペット共生住宅です。
カメラ目線で迎えてくれた、
三歳のメス猫ちゃん
外の小さなグリーンスペースの株立ちも、春の新芽を付けてのびのび育ってます。
三階のLDKのトップライトからは、
明るい陽射しが差し込んでました。

 

ここは、漫画家さんのお宅で、
自宅に仕事場も用意されています。
小さいながら、盛りだくさんの家。
竣工事例写真はホームページの
WORKSにアップしますので、
しばらくお待ちください。
お楽しみに ^ ^

「坪単価って…言うけれど」

09.想うこと06.コスト

 

この仕事をしていると、必ずはじめの頃に聞かれるのが

「坪単価はだいたいどんな感じですか?」…といったニュアンスの話。

 

もちろん、予算に制限の無い仕事なんて無いわけだから、先の計画をしていく目安として、

希望の大きさ(坪数)に基本となる坪単価を掛けて、総額の予算感を掴む。

これはよくわかります、

ただ総額を掴むときに坪単価から考えていって良いものかどうか?

 

よく初期段階で説明させて頂くのですが、「坪単価」の基準が各会社によって様々で、

一定の基準で話していかないと本当にそれが安いのか高いのか、

なかなかはじめて家を建てる人には分かりにくいものです。

特にモデルプランやスペックがある程度決まっているハウスメーカーの家と比べて、

注文住宅のようにすべてオーダーメード出来る家となると、

それこそ、住宅性能、住宅設備、仕上げ材、ディテール、デザイン、

家に関わるすべてのものを自由自在に自分の好みで組み合わせていくことが出来ますので、

それを坪単価に置き換えていくと、とてつもないモノになってしまいます。

 

そこでネイチャー・デコールでは、オーナーさんから

大切な予算の話をたずねられた場合、こう聞き返しています。

「今回の計画にどれだけの予算をお考えですか?」

私たち設計者の大切な仕事のひとつに、「コストプラニング」というものがあります。

いくら、オーナーをうならせるような素晴らしいプランの提案が出来たとしても、

それが、オーナーの予算を遙かに超えてしまい「絵に描いた餅」になってしまっては、

これは全く意味の無いものです。

オーナーから、あらかじめギリギリまでご用意出来る予算をしっかり確認して、

その予算の中で、オーナーの求めるものを最大限に引き出し、ポテンシャルの高いデザインを生み出していく事が

デザイナーとしての大切な役割だと私は考えています。

時に、施工会社を交えての折衝も私たちの仕事のひとつです。

 

ネイチャー・デコールが提案する住まいは、箱としての側(建築)だけでなく、

そこにインテリアコーディネート、ガーデンデザイン、に至るまで一貫したコンセプトで

はじめてのプレゼンテーションの時に全てを広げてお見せするようにしています。

建築は建築家、インテリアはインテリアコーディネーター、ガーデンはガーデナーという

分業制での仕事では、オーナーが本当に求める統一した「世界観」が表現出来ません。

細かなヒヤリングやオーナーがうまく表現出来ないニュアンスも踏まえて、

総合的にまとめあげていくのがとても大切です。

 

そこで坪単価?ということで言ってしまうと、ネイチャー・デコールの場合は、

その中に造り付けの家具や演出照明、インテリア、ガーデン、等

空間を構成するものすべてが入ってしまうため、

「坪単価◯◯円で出来る家!」と比べると、とても高いモノに写ってしまいます。

一般的には、「別途」とか「後工事」となるものもすべて計画の一環として

それらの予算も合わせてトータルで考えていく。

オーナーさんがネイチャー・デコールにデザインをオーダーして頂く時に重要なこと、
それは、

1.家創りに掛けれる予算を駆け引き無く、明確に伝えていく。

*これは出来るだけ細かい方が良いでしょう、決して無駄使いすることなく

与えられた予算を生かし切っていきます。

…とは言っても、はじめての大きな買い物。
どれだけの予算を掛ければなにが出来るのか? 正直なかなかわからないですよね。
そんな時は、まずは全体的なご要望をお伺いした上で、過去の事例をもとに掛かりそうな予算を巾をもってお話します。
2.何に重きをおいていくか、プライオリティを明確にする。

*なかなか自分ではプライオリティの整理が付かない場合もありますので、

ここは細かなヒヤリングの中でこちら側がつかみ取っていきます。

3.一から創り上げていく注文住宅では、ひとつオーダーが増えれば金額も変わっていくもの、

設計期間中も常に予算管理をしながら設計を進めて参りますが、最終予算を踏まえた判断は
オーナーさん自身となります。
*そこは、私たちがしっかりリードしながら進めて参ります。 

「坪単価」という建築業界の一般的概念から視点を変えた予算の立て方。

このような点を意識しながら進めていく家創りは、予算の大小に関わらず

必ずやどこにもない「自分仕様の家」になっていくことでしょう。

「自分仕様の家」…というよりも、

「自分たち家族の人生のステージとなる生活の場」、をオーダーメイドで創り上げる

と考えると、それはとても価値のあることではないでしょうか。

 

「今日の現場 鎌倉で大型リノベーションが始まる!」

00.現場12.リノベーション20.『サンタフェ・リノベーション』の家

 

「解体工事がほぼ完了した…」

と言うことで、オーナーさん立会いのもと、構造躯体の確認に現場に行ってきました。
今回の工事は、鎌倉で築40年以上の家をその構造躯体を生かし更に新たな柱、梁で強度を高めていく、ということで、現状を内側から丸裸にしての大型リノベーション工事となります。
骨組みも湿気やシロアリなでどやられていることなく、床下も含めて、乾燥した
良い状態であった事に、ひと安心。
想定外な事も無くこのまま進めていけそうです。
構造の補強と合わせて、床、壁、天井の
断熱材も全て交換していきます。
このリノベーションでは水回りの位置も
変えていく様な大掛かりなものになります。
唯一生かしていくのが、このガーデン部分。ガーデンというより里山の様ですね。
そうなんです、リビングからこの広大な庭をベストポジションで借景に取り込みながら、BBQ用の大きなデッキを新設して、カーテンも付けない、開放的な空間を作っていこう! そんな計画です。
この庭の山の上にはなんと、ドッグランスペースもあり、このお宅のパートナードッグのラブラドールとバーニーズが自由に駆け回れる、そんな恵まれた場所も用意されてます。
まさに、鎌倉のナチュラルライフが実現出来そうですね。
そして、このお宅がどんなデザインに生まれ変わるか、というと、
「The Santa Fe !」
日本のサンタフェスタイル住宅の草分け
である、ネイチャー・デコールのど真ん中のストライクゾーンです。
最近、時代の流れか、ほとんどサンタフェスタイルの依頼がなかったのですが、
やはりこの世界 好きな人は、まだまだ居るんですね~。
そうくれば、ドップリと本物の空間を
創りあげていきましょう!

 

今回もまた、ワクワクしながら励んでおります。(笑)

 

完成は、7月下旬の予定です。
大自然の中のサンタフェ住宅 ハマリ過ぎですね、
進捗をまたこのブログからご紹介しますので、お楽しみに!

 

「アイアン工房の製作風景」

01.アイアン05.玄関・アプローチ04.パリスタイル04.フレンチスタイル20.『一枚の古い旅行写真から』の家

 

今回は、デザインの現場から、「アイアン工房の製作風景」をお届けします。

先日もお知らせした、横浜青葉区で進行中の「PARIS スタイルの家」からです。

この現場では、エントランス門扉、キャノピー、窓辺の花台、階段の手すりなど、
オリジナルデザインで製作するアイアンワークスがかなり計画されています。

今回のアイアンワークスは、飯能市でアトリエを構え鉄による様々な作品やオブジェ、
また一般住宅でも使用できる製品としても幅広く、鉄に関わる仕事をされてる、
金属造形作家の加成幸男さんとのコラボレーションです。

1
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これは、玄関ドアの庇となる、「キャノピー」です。

これにはガラスの屋根がのってきます。

ひとつひとつのパーツは皆、手作りです。

重厚な玄関ドアに負けない、アイアンポーチの存在感が期待できますね。

門扉
アイアン門扉の製作途中風景です。

今回のアイアン門扉は、オーナーさんの強い要望で、是非「ギマール」をモチーフに
それを今に再現して欲しい、と言うことでした。
「 ギマール」…あの有機的な流れのあるラインを表現するのはなかなか高いハードルですね(汗)
一般住宅でやりますか? そこまで…

それを、積極的に請けてくれた頼もしいアーティストが今回の 加成幸男さんなんですね。

この途中風景を見ただけでも、手間を惜しまずパーツをひとつずつ鍛造しながら、
また鋳造とは違うテイストのものが今回出来そうで、今からとても楽しみです。

花台
そして、これはアイアンの花台。

パリのアパルトマンなどの規則的な窓辺に並ぶ「フェルフォルジュ」と言われているアレです。

これも良い仕事してますね!

こうして、一点一点創り手の「熱」と「こだわり」がディティールに宿って出来上がっていくのが
ネイチャー・デコールのオリジナル住宅です。