02.左官

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「気まぐれ素材 セニピエール」

02.左官20.『ホーム・スィート・ホーム 2』

 

以前このブログで暖炉まわりを「フランス壁 セニピエール」で施工してる途中経過をお知らせしましたが、こんな感じに出来上がりました。

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施工前にサンプルは作るのですが、それはあくまでもイメージの方向性を示すもので、この気まぐれ素材では、その通りピッタリ納まってはくれません。

湿度、気候、を読みながら乾燥時間を計算し、施工者の経験と勘、そしてセンスに委ねる… そうして出来上がる、とっても気まぐれ素材なんです。

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接写では、こんなディテール。

暖炉前の床の一部にも使ってみました。

石積みをイメージさせるこの材料。
仕上がりは、何点くらいでしょうか?

自分では、まずまずの良い状態で仕上がったと思ってもおります。 ^ ^

「川崎 T邸 現場仕上げ打合せ」

02.左官02.ブリック00.現場02.石

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今日は今 進行中の川崎T邸の仕上げ打合せ。
この様に、床 壁 などの素材や色を現場で並べて行き、オーナーさんを交えて再確認していきます。

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アクセント壁にパターン貼りされる、ブリック。これを組合せて貼り、その上から白ペイントを薄っすらとかぶせていきます。

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お馴染みの琉球石灰岩 サウスサンドストーンと穴あきブロックの外壁

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左官壁のテクスチャーの決定。

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足場板に白で仕上げされた壁材

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間接照明のアーチを通ってリビングへ

完成は、4月を目指し現場が着々と進んでいました。

「この角Rが 肝!」

02.左官20.『ホーム・スィート・ホーム 2』

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壁にボリューム感(厚み)をもたせたい時の肝はコーナーのRです。

左官の下地をしっかりとり、仕上がりをイメージしながら、その大きさを場所ごとに決めていきます。

そして、大きな壁の面を仕上げる前に、まずは、すべてのコーナーを先に仕上げていきます。

このお宅は重なり合うアーチがデザインのポイントのひとつでもあるので、特に左官壁のボリューム感を演出したく、現場での細かな指示と確認が繰り返されました。

左官職人の匠の技が、存分に発揮されます。

「フランス壁 セニピエール」

01.アイアン02.左官02.壁材・左官04.パリスタイル07.アンティーク&ヴィンテージ04.フレンチスタイル20.『フレンチミックススタイル』の家

 

何年か前にPARISに行った時、建設中の新しいアパートメントを見て、凄くひかれる素材に出くわした。

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景観条例の厳しいPARISでは、街並みの色や素材に揃えて新しい建造物を造っていく。という事が徹底されていて、そこで目についたのが、この石のような壁。

これは石積みではなく、なんと左官で作っているのです。

この自然なリアリティ 日本でも是非実現したい!
そして、帰国後早速近い素材を探しあてました。

 

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その名は「フランス壁 セニピエール」
それで仕上げた事例がこの家のエントランスゲートです。

このセニピエールという材料は、鏝で削る様に施工していき、更にサンダーで磨き押さえして光沢感を出して、石をイメージして仕上げていく。

湿度、気候、を読みながら乾燥時間を計算し、経験と勘、そしてセンスの要求されるとっても気まぐれな、まさにフランス人の様な素材です。

 

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今 進行中の現場ではこの気まぐれな素材を暖炉回りの壁で施工してます。

何パターンかの仕上げイメージサンプルを事前に作ってもらい、それを手掛かりに、いざ施工開始!

この寒い中、なかなか良いタイミングを測れず、昨日は四時間待ってもまだまだ固まらず、翌日に持ち越されてしまいました。

気まぐれな素材とのお付き合いは、
ホント大変ですね。。