「フランス壁 セニピエール」
何年か前にPARISに行った時、建設中の新しいアパートメントを見て、凄くひかれる素材に出くわした。
景観条例の厳しいPARISでは、街並みの色や素材に揃えて新しい建造物を造っていく。という事が徹底されていて、そこで目についたのが、この石のような壁。
これは石積みではなく、なんと左官で作っているのです。
この自然なリアリティ 日本でも是非実現したい!
そして、帰国後早速近い素材を探しあてました。
その名は「フランス壁 セニピエール」
それで仕上げた事例がこの家のエントランスゲートです。
このセニピエールという材料は、鏝で削る様に施工していき、更にサンダーで磨き押さえして光沢感を出して、石をイメージして仕上げていく。
湿度、気候、を読みながら乾燥時間を計算し、経験と勘、そしてセンスの要求されるとっても気まぐれな、まさにフランス人の様な素材です。
今 進行中の現場ではこの気まぐれな素材を暖炉回りの壁で施工してます。
何パターンかの仕上げイメージサンプルを事前に作ってもらい、それを手掛かりに、いざ施工開始!
この寒い中、なかなか良いタイミングを測れず、昨日は四時間待ってもまだまだ固まらず、翌日に持ち越されてしまいました。
気まぐれな素材とのお付き合いは、
ホント大変ですね。。