09.想うこと

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「プレゼン前のヒヤリング」

09.NDのオーナーさん03.ボタニカルライフ09.想うこと20.『ボタニカル・ライフ』

 

 

ネイチャー・デコールでは、お客さんにはじめてのプランを提案する前に、

なんどかお会いして、細かなヒヤリングをしていきます。
まるでお医者さんでやるような、問診、
いや、もっともっと細かな事も直接聞いていきます。
「家創りカルテ」という何枚かに渡る聞き取りシート。
そこには、物理的な諸条件以外にも、
「新しい家でどんな過ごし方をしたいか」とか趣味やライフスタイルに関わる事、好きな音楽やお酒、何年後の先の将来の事、本当にありとあらゆる事。
実際「家」に直接関係のない事でも、
生活空間を提案していく上で、結構手掛かりになる事も、実は多いのです。
昨日、5月のプレゼンに向けて、

ヒヤリングしたお客さんは、なんと膨大な写真画像を、

ネイチャー・デコールの過去の事例の中から、

細かく抜粋し全体のイメージから小さなディティールまで、

自分たちのフェイバリットと題して、
実に伝わりやすい内容でまとめあげていただきました。
更に、今 自分がハマっているインテリアグリーンの本などもご用意いただいたり…

いくら細かなヒヤリングを…と言っても、

何年間もそのご家族とお付き合いをしてる訳ではないのに、

一生暮らす家をご提案していく訳ですから、これはこれは、責任重大です (汗)

そんな中、このヒヤリングシートの中に、とても心温まる言葉が。
ご主人の言葉で、

「家に居る時間は、おそらく妻がもっとも長くなると思うので、

妻が幸せなら自分も幸せだなと思います」

なんて素敵な言葉なんでしょう!
心が温かくなり、涙腺すらゆるくなってしまいました。
もう、こんな家族のためなら、なんだってしてしまおう!
この様な言葉で、
一気に設計に向けてのモチベーションがあがっていきます。
縁があり人と人とが出会い、その家族の家という一生のステージを創る事。
どうあれ、機械がつくるわけではなく「人」が創り上げていくことなので、
こう言った、心の琴線に触れる言葉は、
大いにデザイナー心を盛り上げてくれます。
なんどかのヒヤリングを通して、
「心を開いて調和していくこと」、そこが大切なんだと思います。
お陰様で、この数年間は、プレゼン成約の連勝記録を更新中。

真摯にお互い向き合って、フラットな関係で構想していけば、

大きなズレは絶対に生じないのでしょう。

「すべらんなぁ~」 ^_^

「こういう仕事、、いったい誰が出来るんだ??」

00.現場12.リノベーション09.想うこと20.『ジュエリーデザイナーの家』

 

 

江戸川区で住職併用のリノベーションがはじまりました。

住職併用というのは、仕事場スペースを
兼ね備えた住居。
1階部分はジュエリーデザイナーのオーナーのための、アトリエです。
もの作りに関わるオーナーは、
またその審美眼も、とにかく並外れたこだわりで、独自の「WORLD」をお持ちの方。。
設計段階から、ガチでぶつかり合い、
変更に変更を重ね、ようやく現場に突入、そんな流れで来ています。(汗)
そんな訳で、修正だらけのスケッチと平面図を頼りに、細かな図面も無く突入したこの現場は、その場その場で確認しあいながら決めて行くので、通常の仕事とは違い、とにかく先に進みません。
設計図でも確認し合えないのであれば、
「現場で進めながら決めていきましょう」、、
そんな事を言ってしまったから、
すべて自分に降りかかってきた事なのですが。。。
オーナー支給という、
家具や照明、アンティークの材料、金物、タイルなどの建材に至るまで、
自らの「WORLD」を創り上げるため、
一切の妥協がありません。
このリノベーションの半分以上はオーナーが自分で手配した支給品です。
実際、この手の仕事って、
どこで出来るんでしょうか、、
誰がやるのでしょう?
スタイルを限定してる設計事務所では出来ないし、審美眼のあるオーナーの世界観を具現化するには、相当な引き出しとそれをアレンジできるキャパシティーが無いと出来ない。
勿論、なんでも出来ます的な建築屋さんでは、センスが追いつかない。。
「これって、私が必要な仕事ですかー」
と、正直 打合せの席で言ってしまった事もあるのですが、、
また、出会うべくして出会ってしまった、、、そんな仕事になりそうです。
いわゆるネイチャー・デコールスタイルでは無いけど、新たなヒントと共に、

ものすごくいい感じのリノベーションが出来そうな予感が。

そもそも、新しいスタイルはこうして出来上がるのかもしれませんね。

進捗はまたこのブログで、、(汗)

「ワンアンドオンリー 熱を感じる家」

01.エージング・ペインティング09.NDオーナーのライフスタイル20.『よくばり趣味空間』の家03.こだわりのキッチン05.ガレージ09.想うこと

 

 

先日、平成26年に竣工したオーナーさん宅へお呼ばれして遊びに行ってきました。

同じくネイチャー・デコールの家の古きオーナーの「Mさん」、
彼は平成10年に竣工した 初期の頃のオーナーさんですが、
縁があり、三人でたまにご一緒させていただく 事もあって、
一緒に新しいネイチャー・デコールのお宅訪問をさせていただくこととなりました。

こういうかたちで、オーナーさん同士と繋がれるって、本当に幸せなことです。
それも、新旧平成10年竣工のオーナーさんと、平成26年のオーナーさんとなると、
なんと、16年もの間があるわけです。

家にもデザインの流行や住宅性能自体も日進月歩で進化し続けるのでしょうが、

それ以上に、
自分の家を自分のものとして、どう自分らしく住みこなしているか?
というのは、ネイチャー・デコール的にはとても大切な事ですね。

平成10年にネイチャー・デコールのドアを叩いていただいた、「Mさん」。
今思えば、その頃はまだ今の様なネット環境も無く、
もっと閉ざされた情報の中で、私を見つけ出してくれ、
そしてまだまだ実績も少ない頃の自分に、その可能性を賭けてくれた。

そんな時期のオーナーさんは、やはり意識として自らが一緒に家を創り上げていくという姿勢、人の評価とかデータに頼らない自分の価値基準。
そして自分の言葉や判断にも責任を持つ、という熱い思いを持った人が多いですね。それはその家での暮らしぶりにも濃厚に反映されているものです。自分の「好き」が明確で、その家は家主を写し出す鏡の様でもあります。
18年前に竣工した「Mさん邸」を少し覗いてみましょう。
車が趣味で、ガレージには大好きな車が、いつもメンテナンス出来るように、
所狭しと、ギヤがいっぱいです。
そして、車にまつわるモノやミニカーも
室内のちょっとしたコーナーにディスプレイされてました。
デザインの仕事をしているオーナーは、
決めた壁一面に自分の作品や好きな写真をギャラリーの様に飾り付け、
楽しんでいます。
今では一般住宅に業務用のガス調理器具を入れることが出来なくなりましたが、
自らがキッチンにも立つ料理好きのオーナーは、当時プロ仕様のガスストーブを真っ先にセレクトしました。
ワイン好きで、ワインセラーを導入し
アンティークのカップボードには、
お気に入りのグラスが綺麗にディスプレイされています。
海外で出会った小物達を、左官で造作したニッチに、、
そしてその頃オーナーのマイブームが、旅行先で体験したアジアンリゾート。
そんなインテリアをプライベートの寝室に再現しました。
家の顔となる玄関のドアの取っ手は、
オーナー自らがデザインしたものを、
アイアン業者にオーダーして作りました。
その様なオーナーの「熱い」数々の要望を聞きながら、
私も自らが現場に没頭したものです。
左官屋さんにはなかなか伝わらなかった
このモヤモヤとした表情の壁は、
自ら現場作業に参加して、陣頭指揮を取りながら、再現したものです。
ダイニングの床には、実際アメリカの
体育館で使われていた硬い木のフローリング。ところどころに、ラインの跡が残っていたりと、この家だけの一点ものです。これは知人にお願いしこの家のために、個人輸入したものです。


天井のエージング塗装。
今でこそ「エージング」というものを住宅に取り入れるのも、増えてきましたが、この頃は「なぜ、新しいものをわざわざ汚して、、」そんな時代でした。
「古材」を取り入れる、というのもまだまだ新しい、そんな頃の話です。
オーナーさんとのセッションで出来上がった家は、当然愛に溢れた、愛着あるものであり、他のものとは全く違う、
「ワンアンドオンリー」、一点ものです。
人は誰しも、経験を重ねれば重ねるほど、失敗は少なくなり、自分の中の多くの情報を持って間違いの少ないものが出来る様になります。
ただ一方で、思考を重ねていく不安や迷い、それを克服した時の達成感。そういったものも、だんだんと忘れてしまうもので、時に多少いびつでも、迷いながら生まれてきたものが、魅力的に写ってみたりするものです。
そんな事を、今から18年前の家を見ながら、感じてしまいました。
新旧 ネイチャー・デコールのオーナーさんと、、
あー また、いつもの様に、
すっかりいい気分で出来上がってしまいました。。(汗)
おっと! 26年竣工の「Tさんの家」については、次回ふれさせていただきます。

「家は一生のうちに三度建てねば…と言うけれど」

09.想うこと20.『三度目の家物語』

今 設計中の「平塚の家」もいよいよ大詰めで、今日はマテリアル提案の打合せ。

いつもの通り、床、壁、天井や什器、造作家具などに使用するマテリアルやカットサンプルを実際、手にとって見てもらいながら、各部屋ごとに説明をしていきます。
今回の計画は、平屋建てで延べ床面積70坪強の、ゆったりとした伸びのある家。。また、大きな中庭と水盤のあるセカンドガーデンなど、外構&ガーデンにもこだわりのある、見所満載な建築になりそうです。
人生を共に長く過ごされたご夫婦が住まわれるこの家、
お二人にとっては、まさに三軒目となる、注文住宅です。
今度こそ、「終の住処」となる、自分たちに本当にフィットした、住み心地の良い家を計画して欲しい、と言った熱いご要望に溢れる家です。
「家は一生のうちに三度建てねば…」
とは言うけれど、実際はなかなかその様に実現できる人なんて居ないのも現実。
後悔の無い家にするためにも、
その家族ごとの細かな要望やライフスタイル、生活サイクルの変化、価値観のプライオリティ、そしてなにより新しい家ではどんな暮らしをしたいか等々のソフト面の細かなヒヤリングが必要になってきます。
どうしても、わかりやすい住宅の性能や構造、スペック、見た目のデザイン性や素材などに目が行きがちですが、家を建てる時は、その家族の価値観を見つめ直し、再確認していく良い機会なんです。
着せられた家では無く、本当に自分にフィットした家と言うのは、その家族の内面をよく見出していかないと、実現しないものなんだと思います。
そこにしっかりと時間を割き、家族間でもガチに正面向いて整理していくことで、一生に一度の後悔のない自分たちの家が出来るのでしょう。
世界的にも著名な建築家が設計した芸術的に美しい建築、二軒目の家。
確かに  建築、、しちゃってますよね!
さて、この家を超える三軒目の
「終の住処」が今回の私達のテーマです。
それは、「美しい建築」では無く、「血の通った家」
少々ハードルは高いですが、いつも通りのネイチャー・デコール的アプローチで、
間違いなく、後悔の無い家を創っていきます!
家は一生のうちに三度建てねば ??

「PARIS STYLEの家 ”WORKS”を更新しました!」

04.パリスタイル09.NDのオーナーさん09.想うこと20.『一枚の古い旅行写真から』の家

「PARIS STYLEの家 “WORKS”を更新しました!」

 HP内に、新しい事例のWORKS”と“オーナーズボイス”をアップしました。

家を建てようと考えられてるお客さんと私たちが出会えるタイミングって

確率から考えると、本当に点のような偶然の中から生まれてくるものなんです。
そして偶然、出会ってはみたものの、お客さんの希望にあった事務所のカラーなのか、
そもそも長いお付き合いになるわけだけど相性はどうなんだろう、、
それをクリアーしてはじめて、プランのご提案という流れになっていきます。

今回のオーナーさんも、インターネットの検索から自分の求めるキーワードを入れ、
何人か検討しながらようやくネイチャー・デコールにたどり着いてこられたようです。

一生に一度の家、自分の理想を叶えるために、勘と嗅覚を働かせ
まずは大切なパートナー探しからはじめていく、
もうこの段階から家創りのクリエイトは、はじまっているのでしょう。

そう考えると、自分の理想を叶えるための家というのは、
誰でも叶えられるわけでもなく、誰でもが成功するわけではないですね。

スペックや目で見てある程度体験できるものの中から、
決めていける家なら、そんなに苦労はしないのかもしれません。
ただ、規格を越えたものの中に、独自の希望を叶え、
また自分たち家族の目に見えない感覚的な希望までも見据えて
それを実現に向けていくためのパートナー探しというのは、
何より大切な事とおもいます。
むしろそのパートナーと出会えたら、
理想を叶える家の半分は成功したと考えても良いのではないでしょうか。

今回のオーナーさんから、時間は掛かりましたが「いい家」を手に入れることができた、
と言ってもらえることが出来ました。

結果論になってしまうのかもしれませんが、点のような偶然の出会いは、
もともと会うべくして出会えた必然なのかもしれませんね。

「なぜこの人と出会って、この人の家を設計してるのか?」
そんな運命の様なものを注文住宅の家創りには感じずにはいられません。

またひとつ、大きな経験をさせていただいた今回のオーナーさんに、心より感謝いたします!

○オーナーズボイスはこちらから → https://www.nature-decor.com/works/detail101.html

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