09.想うこと

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「他とは違う、自分らしい家創り」

09.想うこと20.『アトリエ併用のペット共生住宅』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

引き渡して、2ヶ月半が過ぎ少し新しい家での動きに慣れてきた頃に

「アトリエ併用のペット共生住宅」にお邪魔してきました。

この三連休も、あまり天気は芳しくなく、今日も薄曇りの日でしたが

外構もようやく納まり、そのあたりの確認も兼ねて。

 

 

 


 


 


玄関廻りの足下が整い、目隠しの板塀も出来上がり、

ガーデンには小さな苗木が植えられました。

やはり、外構が出来上がると家の価値がより一層引き立ちます。

 

 

 

このお宅のガーデンのコンセプトは、

Forest House(森に住む暮らし)

自分たちで時間を掛けて理想のガーデンをつくっていきたい、

ということで、植栽もはじめからガーデナーに納めてもらう、と言うことではなく

先々を見越しながら、家の周りには苗木が沢山植えられました。

また、庭の一角には家庭菜園のコーナーも作られ、

これから育てていく庭がまた楽しみです。


、、、とは言え、

一から、オーナーさんがガーデンを構成していくのはやはり難しいので、

家作りと同様に、おおまかな庭に対する要望をヒヤリングしながら、

完成に向けての青写真をいつものガーデナーさんに作り上げてもらいました。

 

 

 


デッキスペースも出来上がり、ダイニングゾーンから繋がるこの広がりで

空間的により奥行きが生まれました。

やはり、家を取り巻く外構の力というのは大きいですね。

家も庭も同時に考えていくことの重要性を感じます。

 

 

 


ディスプレイやディティールの細部に渡り、

オーナーの嗜好性や世界観が良く表れていて、

いままで集めてこられたものも、この家のために用意されたのかのごとく

すっかりこの空間に馴染んでいました。

 

 

ねこちゃん達は3日でこの新しい家に馴染んで、いろいろと覚えてくれた様です。

「人にとって快適な空間は、同居する猫にとっても快適」

そんな言葉を、オーナーからもいただきました。

 

 

 

 

サンルームには多肉植物を中心に、色々な植物を集めているようです。

薄曇りの日でも、このサンルームからの明かりがリビングをやさしく

和らげてくれます。


 


 

 

 

以前から既にあったようなこのアトリエ

アーティストでもあるオーナーの世界観が集められたものや道具のひとつひとつから

感じとれて、オリジナリティ溢れるゾーンになってます。


 


 

 

・大好きなねこちゃん4匹との共生

・光に溢れる快適で使い易いアトリエ

・緑いっぱいのサンルーム

・家庭菜園や自分たちで作り上げる庭

・こだわりのインテリアで自分たちらしい暮らし

大きくはこの5つが家創りのコンセプトになっていました。

そんな生活シーンをイメージしながら、オーナーと設計の打合せを重ね、

こうして思い描いた家を具現化することが出来ました。

 

新しい家を建てることで、そこでどういった生活をしていきたいか、

家のスペックや構造、デザインも大切ではありますが、

そこでの生活シーンを創造していく、という「ソフト」の部分が、

他とは違う、自分達らしい家創りの中で最も大切ではないでしょうか。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

「Life is journey」

09.想うこと

 

皆さんこんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

心をフラットに、そして素直に開いていると、

時として、その時の自分に合点のいく、心に響く言葉が飛び込んでくるものです。

人生を旅に例える言葉は多いですが、今の心の状態に訴える言葉でした。

 

 

旅 

 

Life is journey・人間の人生は旅
旅を楽しみたいのなら、重い荷物を持たないことです。
重い荷物を持つと長く楽しめません。
 
いい部屋に泊まれたとき、足るを知ること。
あまりいい部屋に泊まれなかったときは、明日には出発すると自分に言い聞かせます。
 
出会った人に対してお互い良い事をすれば、
別れた後もよき思い出となります。
 
たまには空を見上げ、足を小川につけて休みましょう。
旅の途中は疲れたら休んでもいい。
 
どの道にも花が咲いています。目を向けてみてください。
空模様や犬の糞ばかりを気にしていてはいけません。
 
写真におさめてもいい。でも、記憶にしまい込む方がいいでしょう。
買い物をしてもいいですが、買い過ぎてはいけません。
財産が気になってしまう人になってはいけません。
 
人間の人生は旅と同じです。すべてが通過点にしかすぎません。
草花はたしかにきれいですが、それを持っていくことはできません。
どんなに愛着があっても、いつの日か別れは訪れます。
 
朝、水平線からのぼる太陽を眺め
夕方、山頂に沈む太陽を眺める
 
いかなるものもいつかの間の出来事です。
そして、私達はただの旅人。

「久々の再会!」

09.大浦比呂志 LIFE11.ネイチャー・デコール09.想うこと

 

皆さん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

久々の再会!

再会したのは、以前ネイチャー・デコールに10年勤め上げ、

その後、ステージを替え某出版社の一事業部として、建築事業部を新たに立ち上げ、早9年。

過去の社員であり、同志であり、戦友のような仲間でもあります。

 

自分もまだ30代後半で、夢多き頃、一緒に戦い、一緒に苦労し、同じ夢を見てきた、

人生においても大切な一時代を共有した熱い男達。

そんな再会だったので、楽しい時間があっという間に過ぎてしまった感じ。

 

よく、人は生きていると、必要な時に必要な人と、出会うべくして出会う、

と言いますが、そんな事を強く思う一晩でした。

 

 

 

カル.2

 

カル.4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カル.5

 

今の彼らの活躍は目を見張るモノで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでもあります。

 

旗揚げ9年目にして、「仕事集」を出し、スタイルブックも継続して売れているらしい。

世の中的には「カリフォルニアスタイル」というブームを作り出し、

ハッキリと差別化されたブランディングも構築している。

 

悔しいけど、そんな若いパワーに刺激を受けてしまうのも、正直な気持ち。

ご丁寧に、彼らの本までプレゼントされて、、、(笑)

 

 

ただネイチャー・デコールのDNAとして、

仕事を遊び、遊びの中から仕事を生みだす、といったオンもオフもないスタイル。

自らが楽しみ、ワクワクしたものの中からしか、人の心に響くモノは無いといった、

マインドが、離れていても脈々と流れていること、そして受け継がれていること。

これが、なにより嬉しく思いました。

ビジネスベースに流されず、このマインドをいつまでも共有できれば、

これからの活躍も、益々楽しみになってきます。

 

 

 

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デザインの現場から」

00.現場09.想うこと20.『ミシュラン2スター・鮨の名店』

 

皆さん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

11月初旬完成に向けて、久々にこだわり満載のお店をデザインしています。

なにがこだわり満載かというと、

はじめてやるトライアルな仕上げや納まりが随所にある、という点。

 

普段の進め方として、一般的にはいままで作ってきた事例やデザインを中心に、

オーナーさんからオーダーをいただき、この家のこんな素材や全体のデザインで、、

ということで、なかなか新しいことに挑戦することができないもの。

 

私たち作り手側も、そうした要望を明確にいただくことで、

失敗のない安定した仕上がり、というものも出来てきます。

一方でこれがルーチンになってしまうと、

モノ作り本来の、挑戦して新しいモノを生み出していく、というワクワク感からは

どんどん離れた仕事になっていきます。

ものの大小にかかわらず、ちょっとした素材の新しい試み、

今まで試したことのない、コーディネートや空間の構成、こうした何か一つでも

トライアルが許される仕事は、新しい可能性の扉を開く事が出来ます。

 

今回このお店の出来上がりをはじめて見た人は、

今までのネイチャー・デコールの仕事とはあきらかに異なるモノを感じるでしょう。

しかし、今までの経験の上にその延長線上にあることには変わりありません。

よくオーナーさんに、「無いモノは創りましょう」、そんなことを言いますが、

カタログやショールームなどであるものを見て決めていく、モノ作りではなく

オリジナリティを表現していく過程には、失敗を恐れないトライアンドエラーの

繰り返し以外に創作的なものは出来ないんだと思います。

 

そして、その過程の中で特に大切になっていくことは、

デザインをして、図面を描いて終わり、ではなく作っていく現場に積極的に入り込み

一緒にかたちにしていく、という作業。

デスクでのプランニングワークと現場仕事のバランスです。

 

 

 

○鉄の工房での場合

ファサードを錆びた鉄板の壁で仕上げ、ドアもそのまま一体で錆びた鉄板、

ドアだけは錆びた鉄板をパッチワークして表情を出してみたり、、

それに合わせて、取手はどんな大きさでどんなデザインにしようか?

デザインした初期プランとどんどん離れながらも、ブラッシュアップしていきます。

現物を手に取り、目にしてみると、そんなこともよくあります。

 

現場.2

「どこでもドア」のようなエントランスの造作

重厚なドアに耐えられるように、丁盤も一から製作 これも錆びさせます

 

 

現場.3

古鉄板をパッチワークさせる扉 まずは並べて感じを見ていく

この錆びをこれから綺麗に酸で洗ってから新しい錆を付けていく

 

 

現場.1

鉄板の上に白チョークで取手のデザインを描きながら決めていく

 

 

 

 

○アトリエでの製作打合せ

現場.4

 

現場.5

今回は「金箔」の扉に挑戦、

純金箔(和箔)と洋箔では光の輝きがまるで違うことを知る、

そしてその金箔にエージングをいれていく、その兼ね合いをいくつものサンプルを

作ってもらって打合せ。

金箔=「和」の素材、という概念を取り払い、モダンな侘びさび空間を提案。

 

 

 

このお店には、こんな感じで沢山のオリジナル創作Worksがあります。

そしてその創作ごとに、何軒ものアトリエや工房、倉庫をまわって打合せを重ねてきました。

 

そもそも、自分にとってのもの作りの醍醐味ってなんだろう? 仕事ってなんだろう?

そんなことを考えると、まさにこのような製作過程との関わりが大きな部分であること。

 

まずは自分がワクワクすること、そしてそれが誰かの喜びや笑顔、役に立つこととなり、

その対価としてお金をいただける。

それが循環していければ、もうこれ以上でもこれ以下でもなく、それがベスト!

仕事だからと言って、自分がワクワク出来ないモノは、絶対に人には響きません!

 

これが自分のスタイルとしては一番健全でナチュラルな、仕事とお金との

関わり方ではないか、最近こんなことを痛感します。

 

こんな仕事のチャンスを与えてくれたオーナーさんに、なにより感謝です!

本当に楽しんで仕事させていただいてます!

サプライズショップの為、お店の名前等はまだ公表できませんが、

完成はこちらのブログでお知らせします。

お楽しみに!

 

 

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

「30年ぶりに訪れた工房」

01.アイアン09.想うこと20.『ミシュラン2スター・鮨の名店』

 

 

皆さん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま進めているショップの提案に向け、なんと30年ぶりに伺った、とある工房。

デザインの世界に入り独立前のまだ駆け出しの頃、

このアトリエに行けばなにかヒントがあるのではないかと、何時間もこの工房で

素材を手に取りながら、気さくな工房の主と時間を費やした。

そんな感じで、ここには今も昔もモノ作りに熱心な若者が後を絶たないらしく、

いまでは、主の孫よりも若い学生がなにかを学びに来るらしい。

そしてこの工房からは、誰でもがどこかで目にした事がある、トレンドショップの

オブジェや造作物、アイアンワークが誕生し世に送り出されている。

数々の著名なインテリアデザイナーのお抱えの工房でもある。

 

 

 

さい1-1

 

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アトリエの入口も、2階への階段も、置いてあるもの一つ一つがなにか語りかけてくるよう。

40年も前にこの空間は自分で手作りし生み出したものらしい。

時間を掛け丁寧に作られたモノ達は有機的で動きのある唯一無二なかたち。

 

 

 

 

 

 

 

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30年前に来た頃と一つも変わらないこの空間。

 

気さくでアーティスティックなご夫婦との打合せはとても楽しく、

色々な素材を手にしながら、工房をまわり打合せしていくうちに、

あっという間に4時間も経っている。。 このスローな流れが懐かしい〜

そして、打合せの中盤頃には大瓶のビールを開けながらのスタイルもその頃のまま。

いまはノンアルコールビールになってしまったが(笑)

 

工房の隣にダイニングがあり、2階のアトリエの脇には寝室がある、

まさにモノ作りとともに密着した生活。

 

 

 

 

 

さい7

この工房の主も、今年でもう73才とのこと。

 

主の言葉で、

「ものごとのブームは10年の周期でくるように感じてる。

はじめになにかに動かされ5年6年で落ち着きまた次の流れがくる、

それでもそれを続けていくと10年目にまた解釈を変えてそのブームが戻ってくる。

どうもその繰り返しのように思う。そうして自分の幹を少しずつ太くしていく。

商売的には大きな爆発はないけどね、、、笑 」

 

自分には、なんかとても身にしみる言葉であった。

こんな風に年を重ねられたら、なんて幸せなことか。

 

帰りしなに工房の奥さんから掛けられた言葉

「楽しんでますね〜」

、、、そんな事を言ってもらえることが、嬉しかったなー

 

 

30年ぶりのお手合わせがいまからとても楽しみになってきた。

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)