「熱量で動かされる」

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま ちょうど来月の二軒のプレゼンに向けて奮闘準備中です。

この対照的なリクエストの二軒。

ひとつはあえてテーマを決めるなら「クラシカルモダン」?

もうひとつは「スタイリッシュな南仏オーベルジュ」

まったくもって、近しい要素が無い二軒の家ではありますが、

どちらもとても楽しくのめり込んでいます。

 

自分の性格的に好きでもないものをお世辞で良いですね〜とか言えない性分なので、

好きなものは好きだし、苦手なものは仕事であれ好きです!とは言えない、

そんな自分は簡単には変えられないものです。

だから器用に何でも出来るタイプとは決して言えないのですが、

リクエストの内容の先にあるオーナーの強いこだわりだったり、

こうしたい!という絶対的な熱い熱量に興味が沸き、動かされていくようにも感じます。

 

一軒目の「クラシカルモダン」がリクエストの家。

膨大な画像と、書き殴りの手書きの、これまた膨大なスケッチ。

スケッチというのは、本来絵がうまい下手というより、

自分はこうしたいんだ!という想いが

強ければ強いほど相手に共感を与える、

書き慣れない絵でも一生懸命相手に伝えようとする熱量、これには迫力すら感じます。

線の強弱や、デフォルメされたバランスから、話しを聞く以上に、

このオーナーの実現したい世界観がそのスケッチを通して見えてきます。

 

 

 

 

そして二軒目の「スタイリッシュな南仏オーベルジュ」。

一般的には南仏の田舎の家にパリっぽいエッジの効いたスタイリッシュな要素を融合させて、、

なんてリクエストを他社でしたら、多分ちんぷんかんぷんでまとめようもないのでしょうが、

ここは自分の得意ジャンルの、融合スタイル、

オーナーのこうしたい!が、手に取るように理解出来ます。

そして嬉しい事に、僕の20年以上も前の作品をスクラップしてくれていて、

この感じが今でも好き!

といって分厚い丁寧なスクラップブックを見せられると、もう自分以外にだれが出来るんだ、

そんな使命感のような気持ちが動きます。

 

 

予算は無いより有った方が色々な面白いことが実現出来る。

ロケーションも住宅地の狭小地より、海の見えるひらけた土地の方が気持ちは盛り上がる。

それは設計者として正直な話しです。

でも、それ以上になんとかこれを実現したいんですよ!とか

これはあなたにしか出来ないですよね、とか

一緒にワクワクした家創りをしたい! なんて言葉をいただけると、

諸条件よりなにより、自分の気持ちが嘘をつかないんだな〜と。

 

やはり、最終的にはお客さんの熱量と自分を信頼してくれる気持ちが、

すべてを動かすんですね。

 

そんなわけで、最近なにかとバタバタでブログからも離れてしまっておりましたが、

また進捗をお知らせしますね〜

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)