09.想うこと

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「行列が出来るレディースクリニック ”WORKS”更新しました」

20.『行列の出来るレディースクリニック』09.NDのオーナーさん09.想うこと

「行列が出来るレディースクリニック ”WORKS”に更新しました!」

HP内に、新しい事例の”WORKS”と”オーナーズボイス”をアップしました。

新しい事例と言いましても、この事例実際は完成が2013年になりますが、

ようやくクリニック自体も新しい環境に慣れてきたところで竣工撮影を行ってきました。

今回のプロジェクトもまた感慨深いものとなりました。

というのも、このクリニックの前に先生のご自宅も手掛けさせていただき、

またそれと同時にご兄弟のお兄さんの自宅、更にはお兄さんのこどもクリニックと、

ご兄弟の職住に渡って設計を関わらせていただくという大プロジェクトだったからです。

なにか深く運命的なものを感じずにはいられませんでした。

そしてプロジェクトの一番最後が、このレディースクリニックとなったわけです。

「自然体であること」「五感に訴えるもの」「感覚や勘を大切にすること」

そういった価値観が合致し、お互いとても理解しながら進めてこれたのが印象的です。

常日頃お話ししているのは、「家がその家族にあたえる影響」

間違いなくどんな家で暮らすかで、価値観や感覚的なこと、

子供においては情操にさえ影響していくのだと考えます。

今回はレディースクリニックという場をデザインさせていただきましたが、

「新しい生命が誕生する場」、それはもの凄く意味深いものだとおもいます。

神経が休まり、ゆっくりとリラックスできる、

大げさに言えば「スピリチュアルな場」を意識しながら考えて参りました。

この場所から、また新しい命が安心して健やかに誕生できますように。
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「住まいがリゾート ”WORKS”更新しました!」

09.NDのオーナーさん20.『COZYな時間の流れる家』09.想うこと

 

「住まいがリゾート ”WORKS”更新しました!」

HP内に、新しい事例の”WORKS”と”オーナーズボイス”をアップしました。
、、、なんですかね~ 最近は年のせいなのか涙腺がとてもゆるくなってきました。
こうして、一緒に創り上げた家について、オーナーさんからお言葉をいただくと、
色々な出来事や、問題、交わした言葉など、シチュエーションが
映像のごとく思い出され、そして感慨深くなってしまう。
確かに住宅設計というものは、何十、何百というチェック事項をクリアしながら、
完成までもっていくわけですが、地雷のごとくそのひとつひとつの確認事項や伝達事項を、
なにひとつのミスもなく納めきる、ということは到底不可能に近いことです。
伝達のタイミングや説明の仕方、そして何十業種の絡む現場での指示、監理。
モノの大小に関わらず、ちょっとしたボタンの掛け違いから信頼関係が損なわれ、
最悪の状況になってしまうことだってあります。
勿論、はじめから悪意など誰にもあるわけではないのですが、
人生最大の買い物となる家に対しての、建て主さんのパワーというものもまた人生最大で、
そのパワーを受け止めていくだけの、覚悟と気構えがないと、
表面のきれい事だけでは出来ないのが、
自分たちがやっている住宅設計の仕事なんだと思います。
「個に対して深く向き合う」そんなふうに感じます。
だからこそ、そこをこえた先に、「ねぎらいの言葉」をいただけた時は、
色々あったこれまでのえぐられるような苦労も、一気に最大の喜びへと変わり、
なにものにも変えられない「かけがえのない仕事」になってきます。
そしてすべては「感謝」の気持ちとなっていきます。
またひとつ、大きな経験をさせていただいた今回のオーナーさんに、心より感謝致します!

◯オーナーズボイスはこちらから → https://www.nature-decor.com/works/detail98.html

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「最近、シンプルな和に魅かれる」

05.パウダールーム05.バスルーム02.石20.『COZYな時間の流れる家』04.和モダンスタイル09.想うこと

 

ネイチャー・デコールの家、というと、

どうしても洋風テイストなライフスタイルに合ったデザインの家が多いのですが、僕自身ここ最近魅かれるのは「和」を感じるデザイン。
厳密には「和」とか「洋」という

ことでもなく、

装飾を極力排除したシンプルでミニマムな中に「間」や奥行き感を演出していくような、「凛」とした大人な空間。
これは「湯河原の家」の事例から。
畳や和室の良さをあらためて気付き出している、自分。。
「離れの部屋」なんてキーワードにも
魅かれます。
「湯河原の家」の洗面スペース。
完全な「和」では無いのですが、和を感じさせる、雰囲気は出せてるかと思います。
そして、その洗面スペースから
バスルームへと繋がります。
床はその土地の石、伊豆石を使用し
壁には檜の板を貼りました。
外に抜けて行くピクチャーウインドが、
バスルームでの最高の癒しを演出してくれます。
やはり、自分の年齢からくるものなんでしょうかね?
洋食より和食がしっくりくるように、
わかりやすい味、インパクトのある、
ジャンクフードに魅かれた若い頃と比べて、味わい深い、だし味が良い。
インテリアデザインの指向性も、
そんな例えに近く、
素材や色を抑えた、シンプルな構成の中に、光が射し込みその影が空間に取り込まれた様な、「感じるデザイン」
そんな事を最近、意識しています。
「五感に訴えるデザイン」という事は、
そもそもがネイチャー・デコールの
コンセプトにあった様に、
分かり易すぎる、ビジュアル的要素を
そぎ落とした中に、「感じるもの」
までをも、デザインしていくことが、
これから、創っていくものなのかも
しれない。
…なんて、そんなことを感じている
今日この頃です。。

「ネイチャー・デコールの家 やってはいけない10の事」

08.インテリアコーディネート08.アート&ディスプレイ09.想うこと

 

デザインのある暮らしは、日々の生活を豊かにします。

 

ネイチャー・デコールでは建築と共に、インテリアもトータルで提案しています。
建築のコンセプトやその家のライフスタイルにあった、
家具やインテリアをコーディネートしていくことは、とても大切です。
逆にその部分を蔑ろにすると、全てが台無しになってしまう、
と言っても過言では無いでしょう。

 

そこまで気にしながら家創りを進めていっても、
竣工後の家に行ってたまに遭遇する残念な事があります。

 

そこで今回は、「ネイチャー・デコールの家 やってはいけない10の事」と題して、
その後の暮らしぶりにおいて、私自身が感じた、改めたいインテリアについてお話しします。

 

サイン

 

1. 残念な壁掛け時計

引越祝いなどでプレゼントされてしまうケースもあるのでしょうが、
壁掛け時計はインテリアの中でかなり目を引く存在です。
デザイン過多なモノや主張し過ぎるモノは避けて、ここはシンプルで
さりげなく空間に溶け込むモノにしたいですね。

 

2. 壁に無造作に貼られたカレンダー

特に会社名がドーンと出ている営業カレンダー、これはいただけません。。
お子様の学校のイベントやスケジュールを書き込んだり、、
と何かと重宝されてるのでしょうが
リビングやダイニングなど人の集まる場所でなく目立たないコーナーに、
インテリア的にも目障りでないデザインのカレンダーにしたいですね。

 

3. 花器、観葉植物の鉢

空間にグリーンを取り入れるのはとても良いことですが、どんな観葉植物にするか?
という事ばかりに気を取られてしまい、花器や鉢はインテリアとミスマッチなところを
よく見ます。まわりの素材とあえて外した異素材を取り入れてみたり、
シンプルでモノトーンな色味にしたり、ここは十分気を使っていきたい部分です。

 

4. 柄を主張したインテリア

うまくアクセントとしてインテリアのポイントになれば良いのでしょうが、
柄を取り入れていくのはとても難しくテクニックが必要です。
自分の手作りや思い入れが先走りしてしまうものも、「柄」です。
ここは、控えめに引き算のインテリアでいきたいですね。

 

5. 民芸調な家具

自然素材で構成されたネイチャー・デコールの家。だからといって家具やインテリアに
木の素材感ガンガンな民芸調な家具などを導入すると、とたんに空間がまったりと
野暮ったくなってしまうもの。

全体のバランスを配慮した素材の配分はとても大切です。

 

6. カバー系は要注意!

折角素材感にこだわったテーブルを導入したものの、傷や汚れが気になるからといって
ビニール系のカバーを掛けたり、テーブルクロスでくるんでしまってはもったいない。
傷や汚れも「生活の足跡」としてしまいましょう!
また、少ない例ですが 、トイレの便座カバー、トイレットペーパーカバー、柄マット
の3点セット、それも「柄物」で。。

これはご家庭感が満載なので絶対に避けたいですね。

 

7. 蛍光灯の光

蛍光灯でもLEDでも、いわゆるあの青みがかった光。
昭和な居間を思い出してしまいます。厳選した照明器具もそれでは台無しです。
色温度のある暖かい色は、肌も綺麗に、食事も美味しそうに、
なにより空間が色っぽく見えますね。そのような暖色系な明かりにして下さい。

 

8. メモリアル、自分史、記念品

何かで表彰された、海外旅行の写真、子供の成長の写真、家族代々の大切な歴史。。。
どれも大切なものですね、でもアメリカンファミリーの家では無いので、
それらがドサッと!リビングにあるのはどうかと思います。
いくつかセレクトして間引きしながらディスプレイしたり、
あらかじめメモリアルコーナーを決めておいたり、プライベートゾーンでの
ディスプレイをオススメします。

 

9.  家電や生活雑貨の色

冷蔵庫や家電を新規に購入される場合はまずは無難な「白」にして下さい。
パステル調な色、木目や石目の◯◯風な色、これは間違いなく空間を壊します。
また、食器なども柄や色を取り入れるのは上級者、まずは無難な「白」やシンプルな
ものでまとめていって下さい。

 

10. ライフスタイルの変化で後から加わってきたモノ達

ピアノ、犬のケージ、水槽、マッサージチェア、、、当初の設計段階では予定されな  かったものが、その後のライフスタイルの変化で出てきたモノ。それらが中心になって しまい、なんの配慮もなくただ配置されてるケースが多々あります。その場合はいまい ちど全体のレイアウトを一から見直して、バランスを考えて導入していって下さい。

 

 

以上が、 「ネイチャー・デコールの家 やってはいけない10の事」です。

 

ネイチャー・デコールのオーナーさんはとてもこだわってる方が多く、
デザインのある暮らしを大切にされています。
だからこそ、一般的な日常ではあたりまえのちょっとしたことが、
空間全体を台無しにしてしまうこともあります。

 

折角、時間を掛け、お金を掛け、こだわって創った自分仕様の家。
大切に更に磨きを掛けていきたいものです。

 

機能よりもセンス!
その美意識こそが生活をより豊かにしてくれるものだと、私は考えます。

 

関連情報「ネイチャー・デコールの家に似合うアートって?」
→ こちらから http://ourahiroshi.doorblog.jp/archives/39156640.html

 

「坪単価って…言うけれど」

09.想うこと06.コスト

 

この仕事をしていると、必ずはじめの頃に聞かれるのが

「坪単価はだいたいどんな感じですか?」…といったニュアンスの話。

 

もちろん、予算に制限の無い仕事なんて無いわけだから、先の計画をしていく目安として、

希望の大きさ(坪数)に基本となる坪単価を掛けて、総額の予算感を掴む。

これはよくわかります、

ただ総額を掴むときに坪単価から考えていって良いものかどうか?

 

よく初期段階で説明させて頂くのですが、「坪単価」の基準が各会社によって様々で、

一定の基準で話していかないと本当にそれが安いのか高いのか、

なかなかはじめて家を建てる人には分かりにくいものです。

特にモデルプランやスペックがある程度決まっているハウスメーカーの家と比べて、

注文住宅のようにすべてオーダーメード出来る家となると、

それこそ、住宅性能、住宅設備、仕上げ材、ディテール、デザイン、

家に関わるすべてのものを自由自在に自分の好みで組み合わせていくことが出来ますので、

それを坪単価に置き換えていくと、とてつもないモノになってしまいます。

 

そこでネイチャー・デコールでは、オーナーさんから

大切な予算の話をたずねられた場合、こう聞き返しています。

「今回の計画にどれだけの予算をお考えですか?」

私たち設計者の大切な仕事のひとつに、「コストプラニング」というものがあります。

いくら、オーナーをうならせるような素晴らしいプランの提案が出来たとしても、

それが、オーナーの予算を遙かに超えてしまい「絵に描いた餅」になってしまっては、

これは全く意味の無いものです。

オーナーから、あらかじめギリギリまでご用意出来る予算をしっかり確認して、

その予算の中で、オーナーの求めるものを最大限に引き出し、ポテンシャルの高いデザインを生み出していく事が

デザイナーとしての大切な役割だと私は考えています。

時に、施工会社を交えての折衝も私たちの仕事のひとつです。

 

ネイチャー・デコールが提案する住まいは、箱としての側(建築)だけでなく、

そこにインテリアコーディネート、ガーデンデザイン、に至るまで一貫したコンセプトで

はじめてのプレゼンテーションの時に全てを広げてお見せするようにしています。

建築は建築家、インテリアはインテリアコーディネーター、ガーデンはガーデナーという

分業制での仕事では、オーナーが本当に求める統一した「世界観」が表現出来ません。

細かなヒヤリングやオーナーがうまく表現出来ないニュアンスも踏まえて、

総合的にまとめあげていくのがとても大切です。

 

そこで坪単価?ということで言ってしまうと、ネイチャー・デコールの場合は、

その中に造り付けの家具や演出照明、インテリア、ガーデン、等

空間を構成するものすべてが入ってしまうため、

「坪単価◯◯円で出来る家!」と比べると、とても高いモノに写ってしまいます。

一般的には、「別途」とか「後工事」となるものもすべて計画の一環として

それらの予算も合わせてトータルで考えていく。

オーナーさんがネイチャー・デコールにデザインをオーダーして頂く時に重要なこと、
それは、

1.家創りに掛けれる予算を駆け引き無く、明確に伝えていく。

*これは出来るだけ細かい方が良いでしょう、決して無駄使いすることなく

与えられた予算を生かし切っていきます。

…とは言っても、はじめての大きな買い物。
どれだけの予算を掛ければなにが出来るのか? 正直なかなかわからないですよね。
そんな時は、まずは全体的なご要望をお伺いした上で、過去の事例をもとに掛かりそうな予算を巾をもってお話します。
2.何に重きをおいていくか、プライオリティを明確にする。

*なかなか自分ではプライオリティの整理が付かない場合もありますので、

ここは細かなヒヤリングの中でこちら側がつかみ取っていきます。

3.一から創り上げていく注文住宅では、ひとつオーダーが増えれば金額も変わっていくもの、

設計期間中も常に予算管理をしながら設計を進めて参りますが、最終予算を踏まえた判断は
オーナーさん自身となります。
*そこは、私たちがしっかりリードしながら進めて参ります。 

「坪単価」という建築業界の一般的概念から視点を変えた予算の立て方。

このような点を意識しながら進めていく家創りは、予算の大小に関わらず

必ずやどこにもない「自分仕様の家」になっていくことでしょう。

「自分仕様の家」…というよりも、

「自分たち家族の人生のステージとなる生活の場」、をオーダーメイドで創り上げる

と考えると、それはとても価値のあることではないでしょうか。