11.ネイチャー・デコール

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「今年はギリギリまでに、なってしまってます。。。」

00.現場11.ネイチャー・デコール09.想うこと20.『丘の上の家』

 

先日12/24に引き渡しを終え、落ち着く間もなく、

年明け1月中旬にはあと2件の住宅の引き渡しを控えております。

本当に、今年は1月のスタート共に走り続けてきました。

こうして、いくつもの出会いがあり、微力ながらも必要とされご家族の夢を

かたちに出来る仕事をさせていただけていることは感謝の一言に尽きます。

新しいお客様との出会いは、点のようなもので、偶然の賜物ですが、

これからも精一杯、自分だから出来る事を発揮して行きたいと思います。

来年度もその初心を忘れず、邁進していく所存です!

 

桑.1

桑.2

桑.3

桑.4

来年1月中旬に引き渡しを控える、川崎市宮前区の「丘の上の家」です。

 

器具付けや建具工事を残し、最終フィニッシュ段階です。

この家は、過剰な装飾を排除した、シンプルな家が出来そうです。

 

 

 

 

 

桑.5

そして一週間ほど前には、横浜市青葉区で地鎮祭が行われました。

 

設計段階ではオーナーさんと共に、とてもワクワクと盛り上がりながら

計画をまとめていくことが出来ました。

オーナーさんのこうしたい!という思いとデザイナーの提案が

良い相乗効果となり妥協のないかたちでまとまった家です。

いまから、現場を進めていくことが楽しみでもあります。

 

どうやら、今年はまだぎりぎりまで現場も続きそうですが、

かたちとしては一旦本日事務所の大掃除も済ませ、

新しい年に備え、一年の垢を綺麗に落としました。

 

 

 

 

「図面の中に表現しきれないモノって、、」

02.古材01.アイアン04.ロフト&SOHOスタイル02.左官02.タイル02.ブリック11.ネイチャー・デコール02.石20.『TOKYO LOFT STYLE』の家09.想うこと

 

家作りにおいても、ものを事前に目で見て納得して買う、、

それは、カタログだったり出来ているモノが展示されているショールーム

だったり、、それが多分世の中の一般的な家の売り方でもあり、しっかりした

モデルルームを持った、ハウスメーカーなどのやり方です。

 

ところが、ネイチャー・デコールの家には、図面の中の線や仕上げ表で

表現出来ないモノがとても多いのです。

実際のモノが、現物として事前に目にすることが出来ない、、

新規のお客さんにネイチャー・デコールの家の特徴を話すときのひとつに、

そんなことをよく口にしますが、それでは実際にそれってどういうモノなの?

という部分について、過去の事例から具体例をご紹介します。

 

図面の中で表現でないもの、光や影・空気感・など感覚的なものも含め

いくつかありますが、

その中でも、今回はネイチャー・デコールの家で最も特徴的な

「素材・マテリアル」についての話しをしていきます。

「素材」もカットサンプルや色見本で部位としての確認はして頂く事は

出来るのですが、それが空間の中に立ち上がってきて、

他の素材とどのように影響し合っていくかは、もはやイメージスケッチを

見ながら、頭の中で想像してもらう、という部分が必要になってきます。

 

今回の事例は、2011年完成の「TOKYO LOFT STYLE」の家。

僕の中での自信作の一邸です。

 

1.木の表現

描けない.木1

古材を使ったヘリンボーンの床

 

カットサンプルを並べて事前に確認してもらいますが、

古材の配置や色の濃淡、木目の感じや表面のプレーナーの処理で

表情はかなり変わってきます。

 

 

 

 

2.左官のテクスチャー

描けない左官.1

描けない左官.2

描けない左官.3

一番上は、室内の珪藻土のテクスチャー

真ん中は、外部左官のテクスチャー

一番下は、フランス漆喰アバナ

 

これらの素材は、A4サイズの仕上げサンプルで事前に確認頂き、

実際に現場で仕上げる時に再度立ち合いの上、テクスチャーを最終決定

していきます。

A4サイズのサンプル見本からこの左官のボリュームをイメージするのは、

やはり一般のお客さんには難しい様です。

 

 

 

 

3.石やタイルのバランス

描けない石.1

描けない石.2

描けない石.3

描けない石.4

どれも、ネイチャー・デコールの家ではおなじみの石やタイル、ブリック

 

ここでポイントになってくるのは、素材ひとつひとつに表情があるので、

それを大きな面に施工した場合の配置や色バランスです。

同じような色やかたちを近づけ過ぎないで適度にばらしていく。

目地の巾や色、そして目地の深さなどでも仕上がりの印象が変わります。

 

 

 

 

4.スチールの表情

描けない鉄.1

描けない鉄.2

描けない鉄.3

鉄の素地の「黒皮」の状態をどのように自然に見せていくか。

 

塗装の仕上げで色付けをしない鉄本来の「黒皮」の状態はとても良いもので

自然素材の家にも馴染みます。

ただ、素地がそのまま現しになると、鉄の黒い汚れやいずれ錆びてしまう、

そこで、使う場所場所で鉄の素地感を生かした、仕上げ方を変えていきます。

 

特に真ん中の写真の様なキッチンカウンターの上などは、光沢の出ない

ウレタンでコーティングしていくなど、気を使う場所です。

このような場所では、ウレタンを施してもいずれ色も落ちてきたりどんどん

変化をしますが、それも楽しめる包容力も必要ですね。

 

一番下の写真は外部で使用した場合。正直、鉄の素地感というのもからは

かけ離れてしまいましたが、ここはやはり外部なので錆びや耐久性を優先しての

選択で、全体的にはハンマートーンの塗装を施しました。

 

 

 

 

 

5.個々の素材を組み合わせていくと、、、

描けない組みあわせ.1

描けない組みあわせ.2

描けない組みあわせ.

それらのひとつひとつの部位を組み合わせていき、

このような空間が生まれていきます。

 

こうして見てもらうと、ネイチャー・デコールの家はひとつひとつの

素材の持ち味や特徴を吟味し、それを全体に組み合わせたときの

バランスを俯瞰でイメージしながら、積み上げていく。

そんな家の創り方になってきます。

 

確かに「家」とはとても高価なものです。

そんな高価なものなのに、モノを見て納得して決められない、、、

そこは勿論わかりますが、大切なのはモノ単体ではなく、

個の素材がオーナーの求める全体感にマッチした空間であり、

コーディネートのバランスとセンスです。

 

 

家創りのコンセプトを明確化し、

個対応でオーナーの求める独自の世界観を具現化していくためには、

カタログやモデルルームではわからないもの、見えてこないものが、

実は一番必要なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

「今年のプレゼンも終盤戦」

06.家創りのヒント11.ネイチャー・デコール09.想うこと

 

今年も早いもので残すところあと1ヶ月ちょっと、、

年内の新規住宅のご提案もいよいよ終盤戦に入ってきました。

一年に10家族〜12家族の家を、ガチに向き合って創り上げていくわけですが、

建てる場所も予算も希望するデザインやライフスタイルも本当に皆 様々です。

規格のパッケージやシリーズの家を販売してるわけではないので、

そのオーダーが多岐に渡る、というのも当たり前のことなのでしょうが、

それにしても、巾が広いのです。

 

デザインの面で考えても、リゾートスタイル、ボタニカル&オーガニック、ロフト系

パリ&フレンチシック、ブルックリン等々、、

それこそ自分も色々な国を旅して回らなければなりません。(笑)

 

僕の提案する家は、単なるハードウエアとしての建築ではなく、

そこにオーナーファミリーが人生のステージとして暮らしていく、ということを

想定しながら、建築〜インテリア〜庭といった全ての要素を関連付けて、

等身大で無理のない暮らしの光景を、演出しストーリー立てしていくことです。

その全体感がネイチャー・デコールで行う「暮らしの設計」となります。

 

11月末のファミリーへの家の希望として、

提案のテーマに「サファリスタイル」というテーマを

その家族からあたえられました。

今、頭の中では雄大なサファリを旅してる感じです。

実際、自分自身はアフリカ大陸にはまだ踏み込んだことが無いので、あくまでも

色々な資料を見ながらのイメージの世界ではあるのですが、、

ブログ

 

 

 

 

 

 

 

いちデザイナーとして、ここで大切な事が、

オーナーの希望のイメージをそのまま忠実に具現化するのではなく、

その希望のイメージの裏側を読み取る、という点です。

なにをもって「サファリ」なのか?

よくうちに来られるお客さんでも、PARISが好きで〜、、なんていう人も

多いのですが、よくよく話しを聞いてみると実際PARISに行った事があるわけではなく

その人の想像の中のPARISだったりすることが多いので、

PARISの要素をムンムンに「これですよね!」と提案しても、なんかピンと来てない

そんなことも、多いのです。

特に若いデザイナーはここで更にムキになって、畳みかけるようにこれが本物!

をお仕着せていくわけですが、それではお客さんと

どんどん距離が離れていくばかりですね。

 

オーナーの希望の裏側を読み取ることが最も大切になってきます。

今回のオーナーは、新婚旅行の時にお二人でいったケニア・マサイマラの

経験が「サファリロッジ」に繋がっているようです。

ということは、そこで経験したこと、体験したことを家創りにどのようなかたちで

落とし込んでいくかがこのファミリーが求めるポイントになってきます。

 

1.自然の中に溶け込むような非日常なリゾート感、緑と木に囲まれた感じ。

2.「外」と「中」が曖昧で風や光を感じる

3.サファリへくり出す様なワクワク感、基地のようなイメージ

4.アウトドアリビング

5.ハンモックで昼寝、外にテントを張ってみたり、、

6.ロッジでたき火をしてみんなでワイワイパーティ

「自由」「開放感」「自然を感じる」「ちょっと冒険」

 

そんな、生活シーンがイメージされます。

そしてそういった生活シーンが実現出来る、空間の構成、

ビジュアル作りや素材や家具の選定、設備や機能、ハード面の取りまとめ、、

これらを総合的にデザインに落とし込んでいくことで、

このファミリーが求めている世界観が家創りに実現していきます。

 

ハード面主体の従来の家作りから、「ソフト面主体の家創り」

これからの家創りのスキル、いままでとは随分変わってきてますね。

僕は、20年くらい前から、ソフトから入った家創りがなにより大切と考え

いままでそのアプローチでず〜と提案をしてきました。

 

着いてきてるな、時代が、、、 なんて。

 

 

 

 

「ここはアジア!」

11.ネイチャー・デコール

仕事で関西遠征しています。
大阪、そしてはじめての通天閣。
ここはまぎれもなく、アジア!
DEEPな大阪を満喫しました!

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これは、難波にある「みそのビル」

1956年に建てられた古いキャバレーなどが入っていた建物。

今は、小さなバーやスナックなどがごっちゃり入っていて、「新宿 のんべえ横丁」を

彷彿させる、そんなスポット。

東京には無いギラギラ、キラキラした光景。

昭和チックな懐かしはじめての色彩感覚に

結構やられました!

なんだか、このインパクトに引っ張られて、作風変わりそうー(汗)

良い体験 させていただきました。

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「カリフォルニアスタイル 良いね!」

09.大浦比呂志 LIFE11.ネイチャー・デコール09.想うこと

サーファーが家に求めるもの…

海近の立地、温水外シャワー、外から直接入れるバス、カバードデッキ、ワイワイ仲間が集まれるコージーな空間、色々ありますが、それをスッポリ叶えてしまった家、それが「カリフォルニア工務店」主宰 岩切剣一郎邸の茅ヶ崎ハウス。
ロングボーダー海バカの自分にとっても、興味深い空間でした。
そんな彼が、理想の家を建てたということで、まだお披露目前の家にニコルと共に、お呼ばれしてきました。
「カリフォルニアスタイル」という今まで日本の建築シーンには無かった新しいスタイルをブランディングし定着させてきた彼の功績は大きなものでしょう。
振り返ればポパイ世代の自分も、当時すべての遊びの教科書は、カリフォルニア発のライフスタイル。
そこで紹介される、ファッション、音楽、車、サーフィン、スケートボード、etc そんなカリフォルニアカルチャーにワクワクしたものでした。
そして、ストレートに「自分の好き」を
今に表現した、ミクスチャーなカリフォルニアスタイルが、彼の提唱してるスタイルであり、もはや生き様なのかもしれません。
いみじくも、イーグルスのグレンフライが先日なくなり、あ~西海岸スタイルも終焉かなと思いましたが、こうして新しい世代に刺激を与えて、スタイルが文化となり、永遠に生き続けるのだなーと感じました。
もともと、彼はネイチャー・デコールで
約10年勤め上げ、ネイチャー・デコールの
ベースを一緒に築き上げてくれました。
そんな彼が、より自分らしい世界観を構築し、世の中に広く発信していることは、自分にとっても、誇らしい限りです。
そして、そこにはしっかりとネイチャー・デコールのDNAが宿っていて、嬉しくなりました。
リビングに隣接した広いカバードデッキ、そしてスイングベンチにすっかりリラックスするニコル君。
お前も、カリフォルニアか?
本当にコージーな空気が流れてますね。
自分が一番欲しかったのは、
この外にある温水シャワー。
これ、サーファーの憧れだから。
まだお披露目前のご自宅なので、
詳細な写真は控えますが、
カリフォルニアスタイル 良いね^_^
若いパワーに刺激を受けた、ありがたい一日でした。