11.ネイチャー・デコール

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「台湾ブランチ いよいよ始動します」

01.エージング・ペインティング01.ドア02.古材07.アンティーク&ヴィンテージ11.ネイチャー・デコール11.メディア11.台湾ブランチ20.『台湾コネクション』05.バーコーナー

 

大浦比呂志事務所の台湾ブランチ

「レディース&ジェントルマン」が、
11月からいよいよ動き始めました。
このプロジェクトは、台湾の住空間やショップなどへ日本のきめ細かく斬新なデザインと技術、生活提案を紹介し具現化していこう、という考えのもと、そこに白羽の矢が立ったのが、ネイチャー・デコールのデザインでした。
そしてその拠点となる、オフィスでありショールームスペースを今回はじめにデザインしてきました。



エントランスの重厚なドアを開くと、
スペースの中心には、間接照明でフロアから60センチ程上がったBARカウンター
スペース。



スチールパーテーションで仕切られたオフィススペース。
まだガラーンとしています。
グリーンにエージングされたハンガードアを開くとオフィスに隣接されたプレゼンテーションルーム。
いつもネイチャー・デコールで使っている様々な素材がサンプルとして使われています。
BARの前は打合せと展示スペース。
家具なども日本でやっていることを、
出来るだけ忠実にこちらで表現しました。
「MIND MAP」はプロモーションツール
として大活躍しています。
BARの左は回転式のスチールパーテーションで仕切られたソファコーナー。
この家具コーディネートは、日本からの
もう一人のこのプロジェクトメンバー、
「パシフィックファニチャーサービス」
のものです。
天井までの背の高いライブラリーには、
これから沢山のデザイン関連資料が
並びます。
お披露目の当日は、新聞社、雑誌、ブロガーなど様々なメディアにとりあげて頂き、大手新聞には大きな紙面で紹介され、そしてなんと翌日にはその紙面を見たテレビ局の撮影があり、お昼の情報コーナーで紹介されました。
台湾はホント日本ブームなんですね。
最後の晩は台湾側スタッフと今後にむけて、全員で懇親会。
若いパワーに溢れた良いメンバーが集まってきました。
さ~ 新天地で今までのスタイルを、
しっかり発信していくぞーー!

「家創りカルテ」

06.家創りのヒント11.ネイチャー・デコール09.NDのオーナーさん

 

ネイチャー・デコールでの家創りは、カタログなどからモノを見て決めていく家ではなく、
家の広さ、間取り、素材、設備、色やかたち、等々すべて一から創り上げていく
完全オーダーメードな家創りです。

更には、そこでどのように暮らしたいか、
趣味、指向、といったライフスタイルも細かく聞き取りながら、
世界に一つのその家族に合った家を創り上げていきます。
だから同じ家は生まれてこない、というわけですね。

そこで、はじめの段階で自社で用意した「家創りカルテ」というものに
それらの諸条件を細かく書き込んでもらい、そこからデザインがスタートしていきます。

どんな家でも必ず予算というモノがあり、予算の中でプライオリティを整理しながら
どのようにメリハリをつけた家にしていくかがとても大切な部分になってきます。

「家創りカルテ」をかなり詳細に書き込んでもらっても、言葉だけではなかなかイメージや
デザインのニュアンスが分からない場合がありますので、
これにプラスして「イメージが伝わるモノ であれば、どんな方法でも構いませんので
それもご用意して下さい。」 そんな事をオーナーさんにはお願いしています。

以前、映画のDVDを渡されてこんなイメージの家にしたい…なんていうオーナーもいました。
また、「こんな音楽のイメージで…」そんな感覚的なオーナーもいました。

本当に伝達の仕方は色々とあるんだな~と感心させられることがあります。

そのオーナーの職業柄なども影響してくるケースも多々あります。

そんな中で、印象に残ったものをいくつか紹介させ頂きます。

1.ネイチャー・デコールの過去の事例を完全に制覇して、それをベースに
自分たちの家のデザインの希望を説明してくれたオーナーさん。
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正直、何十件もデザインしていると、「HPにある何番のどの家のドア」
とか、突然言われてもなかなか思い出せない事があるのですが、、
このように画像とコメントを詳細に、家のエレメントをネイチャー・デコールの
実例からまとめて、「こうしたい!」を熱く伝えて頂いたケースです。

我ながら、ネイチャー・デコール図鑑を見ているようでもありました。

2.ビジュアルもバッチリ、コラージュや画像&コメントでまとめながら、
さらにキーワードやわかりやすいアイコンなどで希望を説明してくれたオーナーさん。
これは、まるで企画書のようでもありこちらもワクワクしてきました。
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最初に、家創りのイメージをキーワードでもらったときは、
やりたいことが、明確に現れていてガツーン!ときたのを今でも覚えています。
とても、デザイナー魂がくすぐられる、そんな要望書ですね。

オーナーさんの普段のテキパキとした優秀な仕事ぶりが覗えます。

3.言葉少なく、すべて自分のスケッチで描きあらわしてくれたオーナーさん。
これは、イメージの誤差が無い分、すでにデザイン出来てるんじゃないですか…
そんな感じのものですね(笑)
田村,2

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このオーナーは、漫画家の方で話ながらでも「こんな感じにしたいんです」
って、すぐにスケッチをカリカリ描き始めてしまうんです。

ディティールも空間構成もよく理解されていて、
まさに共同作業な家創りでした。

どのケースも、家創りに対する「熱さ」が伝わってきますよね。

無から有を創るオーダーメードの家。

自分たち家族にとって何が大切なのか、
今までの人生を振り返り、これからの生活スタイルをイメージしながら
そのステージを自分たちで創り上げていく。

後悔の無い家を創るには、やはり「情熱」が必要なんです。

 

お菓子や ビスキュイさん、遂にリニューアルオープン!

01.アイアン04.サンタフェスタイル00.現場05.外観05.ガーデン&外構11.ネイチャー・デコール09.NDのオーナーさん01.サイン・看板・ロゴデザイン12.ショップデザイン20.『お菓子屋 ビスキュイ』

 

三回目のリニューアルで引き続きショップデザインを手掛けさせて頂いていた、
柴又の「お菓子や ビスキュイ」さんが昨日リニューアルオープン しました!

丁度10年前にケーキ店の新築を行い、その3年後 イートインコーナーを併設した
カフェを増築し、そして今回はバームクーヘン工房の新設とケーキ店の増築を
行いました。

ビスキュイ
これは、ケーキ店のファサードです。
モダンサンタフェをテーマにファサードはデザインしています。

このビスキュイさんでは、
建築デザインからサイン計画、そしてガーデンデザインとトータルにデザイン提案
させて頂いてます。

 

 

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受付
そして、2014年10月11日 リニューアルオープン当日。

まだ、お店がオープンする9時前から、新柴又の駅を降りるやいなや
この行列、、
前回のオープン時も1000人の人が並んだという伝説が、
また塗り替えられるか、今回の最高時にはなんと、4時間待ちにもなったようです!

ディズニーランドのアトラクションでもそんなに並ばないですよね!

普段の土日でも、ポーターさんを付けてお店に誘導するとのことですが、
そのお客様の愛されてる一番の秘訣は、なんといっても老若男女を問わない、
広いターゲットに向けて、誰でも美味しい!と言える、そんな昔ながらの
素朴な味をベースにしながら、日進月歩 常に新しい驚きをトッピングしているところに
あるようです。

ビスキュイさんは、数あるオシャレなケーキ屋さんの中でも、
いつも東京の売れてるお店ベスト10に入っている、
そんな人気のケーキ屋さんです。

ショップ全景

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新しくなったショップの全景と、ガーデンを含めた外観のデザインを
少し紹介します。

ショップを彩どるガーデン計画はやはりかかすことは出来ませんね。

ガーデンは、いつものガーデン&ファニチャーズさんが
軽井沢から駆けつけ施工して頂きました。

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天井

そしてオリジナリティのある、サインとグラフィックデザインを加えて
ようやくお店らしい構えが出来上がってきます。

ビスキュイさんのケーキをモチーフに 、ロートアイアンで作った
正面の大きなアイアンサインが特に美味しく表現出来ました。
また、天井に描いた「バームクーヘン物語」も、
可愛らしく、プスッ!と笑えるものになりました。

 

この爆発的な発進力と話題性は、住宅デザインとは
またひと味違ったショップデザインの醍醐味です。

ネイチャー・デコールの掲げてるコンセプトのひとつに、
「お店のような家 家のようなお店」…というのがあります。

お店において、家に居るときの寛ぎ感や居心地の良さというのは欠かせない付加価値に繋がります。
また家においては、お店のような非日常性やホスピタリティというのが、
生活感の伴う家の中での、大切なスパイスにもなります。
それは、単に表層の色や素材の目先を変える事ではなく、
人の心理をも左右する内面的なものをデザインしていくことだと考えます。

ネイチャー・デコールの他とは視点の違う、
住宅デザインのベースというのは、こんなところから生まれています。

 

「台湾オフィスデザイン 現場風景」

00.現場11.ネイチャー・デコール11.台湾ブランチ20.『台湾コネクション』

 

ネイチャー・デコールの新しい拠点のひとつとなる、台湾オフィスの工事が、
10月上旬の完成に向けていよいよ追い込みの時期となってます。

出来る限り、現地の素材で構成していこうというものの、

なかなか日本の様にはいかないのが現実です。

素材ひとつ、仕上げ方法、ディティール、現地では初めてのことばかりなので、
当然と言えば当然ですが、現地の監督と建築工事の方々が、
こちらからのスケッチや図面、サンプルを見ながら、
一生懸命にそれを具現化しようと奮闘中です。

 

住宅業界にショップデザインの手法をはじめて導入し、
今でこそ当たり前の「エージング」や「古材」「アーティストワーク」
「海外からの輸入品」を住宅の中で表現し、やり慣れない施工会社と大喧嘩しながら
第一軒目の住宅を創り上げた20年前を思い出してしまう、そんな感じです。

 

はじめて新しい扉を開いていく時というのは、どんな事でも同じなんだな?と、
あらためて、そのワクワク感と迫り来るリスクをポジティブに捉えていく、
気持ちの切り替えの大切さに気付かされます。

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全景
床
書棚
トイレ

台湾でのオフィス名が「Ladies&Gentlemen」

レディース&ジェントルマンのオフィスデザインでは、
まず中心の核となる部分にBARカウンターを設けました。
ロフトの様な空間には様々なシーンを想定した接客&プレゼンテーションコーナーがあります。
そこに置かれた、家具やマテリアル、ディスプレイにおいても、全てこれから台湾で提案していく
住空間に取り入れていけるようセレクトしております。
一日のうちで、過ごす時間の長い部屋、そして仕事場、
だからこそ、自分らしく自然体で居れる空間が欲しい。
その結論が「暮らしに遊び心を」。

 

…そんな、バックストーリーでオフィスデザインを進めております。

進捗は、またこのブログからお知らせします。 お楽しみに!