「今年のプレゼンも終盤戦」

 

今年も早いもので残すところあと1ヶ月ちょっと、、

年内の新規住宅のご提案もいよいよ終盤戦に入ってきました。

一年に10家族〜12家族の家を、ガチに向き合って創り上げていくわけですが、

建てる場所も予算も希望するデザインやライフスタイルも本当に皆 様々です。

規格のパッケージやシリーズの家を販売してるわけではないので、

そのオーダーが多岐に渡る、というのも当たり前のことなのでしょうが、

それにしても、巾が広いのです。

 

デザインの面で考えても、リゾートスタイル、ボタニカル&オーガニック、ロフト系

パリ&フレンチシック、ブルックリン等々、、

それこそ自分も色々な国を旅して回らなければなりません。(笑)

 

僕の提案する家は、単なるハードウエアとしての建築ではなく、

そこにオーナーファミリーが人生のステージとして暮らしていく、ということを

想定しながら、建築〜インテリア〜庭といった全ての要素を関連付けて、

等身大で無理のない暮らしの光景を、演出しストーリー立てしていくことです。

その全体感がネイチャー・デコールで行う「暮らしの設計」となります。

 

11月末のファミリーへの家の希望として、

提案のテーマに「サファリスタイル」というテーマを

その家族からあたえられました。

今、頭の中では雄大なサファリを旅してる感じです。

実際、自分自身はアフリカ大陸にはまだ踏み込んだことが無いので、あくまでも

色々な資料を見ながらのイメージの世界ではあるのですが、、

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いちデザイナーとして、ここで大切な事が、

オーナーの希望のイメージをそのまま忠実に具現化するのではなく、

その希望のイメージの裏側を読み取る、という点です。

なにをもって「サファリ」なのか?

よくうちに来られるお客さんでも、PARISが好きで〜、、なんていう人も

多いのですが、よくよく話しを聞いてみると実際PARISに行った事があるわけではなく

その人の想像の中のPARISだったりすることが多いので、

PARISの要素をムンムンに「これですよね!」と提案しても、なんかピンと来てない

そんなことも、多いのです。

特に若いデザイナーはここで更にムキになって、畳みかけるようにこれが本物!

をお仕着せていくわけですが、それではお客さんと

どんどん距離が離れていくばかりですね。

 

オーナーの希望の裏側を読み取ることが最も大切になってきます。

今回のオーナーは、新婚旅行の時にお二人でいったケニア・マサイマラの

経験が「サファリロッジ」に繋がっているようです。

ということは、そこで経験したこと、体験したことを家創りにどのようなかたちで

落とし込んでいくかがこのファミリーが求めるポイントになってきます。

 

1.自然の中に溶け込むような非日常なリゾート感、緑と木に囲まれた感じ。

2.「外」と「中」が曖昧で風や光を感じる

3.サファリへくり出す様なワクワク感、基地のようなイメージ

4.アウトドアリビング

5.ハンモックで昼寝、外にテントを張ってみたり、、

6.ロッジでたき火をしてみんなでワイワイパーティ

「自由」「開放感」「自然を感じる」「ちょっと冒険」

 

そんな、生活シーンがイメージされます。

そしてそういった生活シーンが実現出来る、空間の構成、

ビジュアル作りや素材や家具の選定、設備や機能、ハード面の取りまとめ、、

これらを総合的にデザインに落とし込んでいくことで、

このファミリーが求めている世界観が家創りに実現していきます。

 

ハード面主体の従来の家作りから、「ソフト面主体の家創り」

これからの家創りのスキル、いままでとは随分変わってきてますね。

僕は、20年くらい前から、ソフトから入った家創りがなにより大切と考え

いままでそのアプローチでず〜と提案をしてきました。

 

着いてきてるな、時代が、、、 なんて。