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「最近製作したオリジナルダイニングテーブル」

08.インテリアコーディネート01.造作家具02.古材05.ダイニング08.テーブル

 

ネイチャー・デコールでは、住宅の完成間際に

トータルインテリアコーディネートの一環として、ダイニングのテーブルも

オリジナルで製作しています。

 

その空間に合った、サイズ・色味・素材感などのバランスを考えながら

最近製作したオリジナルダイニングテーブルの一例をご紹介します。

 

ダイニングゾーンにコーディネートされた、その空間ごとの

ダイニングチェアや照明、なども合わせてご覧下さい。

 

 

1.大家族用のテーブル-1

テーブル.1

テーブルのサイズは、L.2400×d.1000で8人でもゆったりと使える

二世帯住宅に納めたものです。

比較的厚みをもたせた天板と、存在感のある脚の部分が特徴的な

デザインです。

天板にも脚の部分にも古材を使用しています。

 

天板の処理としては、古材を使用しても表面はかなり滑らかに仕上げ

また、汚れ防止やこぼれたものが拭きやすいようにウレタンで

半艶程度に仕上げています。

ここでは、このグロスなテカリ感を狙いました。

 

以前は、極力古材の質感を生かすために、ウレタン塗装を使用せず

WAXなどで自然に仕上げていたものも多かったのですが、

日々の使い勝手を考慮して、最近ではウレタンフィニッシュが

多くなってきました。

 

 

 

 

2.大家族用のテーブル-2

テーブル.2

テーブルのサイズは、L.2800×d.900で10人でもゆったりと使える

これも二世帯住宅に納めたものですが、はじめのお宅の事例より

更に40㎝も大きいビッグテーブルです。

こういう規格外の寸法になると、やはりオーダーしかないでしょうね。

 

このクロスさせた古材で作る存在感のある脚のデザインはここのところの

マイブームでよくオリジナルで使っているものです。

 

素材は乾燥させたヘムロックの古材を使用して、淡い白ベージュを

木の木目を生かしながら全体に薄めに着色しています。

天板の最終処理は、これもやはりウレタンでコートしているのですが、

艶を極力抑え底艶になるよう、品良くマットな仕上がりです。

 

 

 

 

3.オーナーさんとの共同製作で出来たテーブル

テーブル.3

テーブルのサイズは、L.2100×d.850で6人は腰掛けたい、というオーダーで

製作したテーブル。

 

このテーブルは、突然オーナーさんがアンティークショップで

使い込まれた古い手すりを気に入ってしまい、それをうまく脚に使えないか? そしてその風合いに天板も合わせてオリジナルテーブルが出来ないものか? というオーダーから生まれたとてもイレギュラーな例です。

 

かなり脚の塗装も剥げ落ちていて、まさに本物のシャビー。。

そこで、天板には古材のオークを使用し、その脚の風合いに合わせて

白い塗装を自然にムラを出しながら

馴染ませていくような、エージング塗装で仕上げました。

 

こうして出来上がりを見ると、はじめからこんなテーブルが

あったかのようにも見えますね。

 

とても、愛着ある一品が仕上がりました。

 

 

そう、ネイチャー・デコールの家では

テーブルひとつにも色んなドラマがあるんですよ〜。

 

 

 

 

「大開口窓が取り付きました」

00.現場07.窓03.眺望を取り込む20.『casa brooklyn』の家

 

この窓、なかなかの優れものです。

今計画中の「藤沢市 片瀬の家」に設置した、大開口木製窓です。

 

「ヘーベシーベ」といって上吊り式のもので、開口巾5300㎜を3枚の窓で開閉します。

窓一枚が、ワイド1800㎜近くあるので、こまかな窓の枠で視界を遮られずに、

大きなガラス面を通して、外の眺望を楽しむことが出来ます。

 

大開口.1

これは窓を閉めた状態。

この家は西側に良い眺望が開けているので、そこに向けた開口からの

西日などが一番気にされますが、このガラスは遮熱複層ガラスで、遮熱性能を持った

特殊金属膜が強い太陽光を和らげてくれます。

 

 

 

 

大開口.2

開口するとこんな感じ。

 

完全に外を取り込み、内外が一体化されます。

LDが何畳の広さ、、、というのも、もはや錯覚してしまいそうですね。

 

そして窓の高さも、この家では2300㎜以上もあって、外の庇と合わせた高さが

とても良いバランスになっています。

 

 

 

 

 

大開口.3

三枚の大きな窓は、このように片側にしっかり納められます。

 

網戸も木製で作られています。

桟の無い網戸で間口が1800㎜あるので、破ってしまったり穴を開けてしまうと

これは大変です、お子様やわんちゃんは要注意ですね。

 

 

 

 

 

大開口.4

大開口.5

一枚一枚の窓は相当な重量があるのですが、それにもかかわらず

開閉が軽快でとてもスムーズです。重さが一切感じられません。

これは、すばらしいです!

 

北欧の技術を導入して作られた、ハイスペックな木製窓。

お値段はかなり張りますが、この環境が手に入るなら、

それは十分価値のあるものではないでしょうか?

 

そんな訳で、ここのところの僕の新しい設計には欠かせないアイテムになってる

「ヘーベシーベ」の窓です。

 

 

「オーナーとの散々なるぶつかり合いの後、、、」

09.NDのオーナーさん09.想うこと20.『ジュエリーデザイナーの家』

 

ネイチャー・デコール新作事例WORKSに、「オーナーズボイス」をいただきました。

 

このお宅「ジュエリーデザイナーの家」では、設計打合せ時の経緯などもこのブログで

お知らせしました。

この仕事に本当に僕が必要なのだろうか?、、、

普段そのような事を思うことは無いだけに、

今回の仕事においては、自分なりに結構 衝撃的だったことは否めません。

 

そんな散々なるバトルを繰り広げたオーナーさんから、家創りが終わって

こうして「オーナーズボイス」をいただくことは、進行中のやりとりを考えると

大げさではなく、本当に奇跡なことかもしれません。

 

こういうお言葉をいただくと、いつも思います。

 

家創りのはじまりも、途中も、そして生活がはじまったその後でも、

たとえどんなことがあっても、こうして限られたチャンスと繋がりの中で

出会えたオーナーさんと事を共におこす、

というだけで、そこには大きな意味があるのだと。

 

また、ひとつの出会いに感謝し、この「オーナーズボイス」

ありがたくいただきました。

 

○オーナーズボイスはこちらから → https://www.nature-decor.com/works/detail104.html

 

関美奈子さん

 

 

 

 

 

「木製製作玄関ドア はじめにお話ししておくこと」

01.ドア09.想うこと

ドアデザイン

 

ドアドア

ネイチャー・デコールでは、いままで数々の玄関ドアを提案してきました。

 

その家の数だけ玄関ドアも様々で、まさにその家の顔。

 

玄関ドアにもいくつかの選択肢があって、そのあたりは設計段階でオーナーさんと

打合せしながら、それぞれのメリット・デメリットを説明し自分たちの家族に合った

玄関ドアが出来ていきます。

 

大きな選択肢としては、

1.その家に合わせてオリジナルでデザイン、製作していくパターン。

2.アンティークを見つけ、それをリペアして使っていくパターン。

3.比較的シンプルな木製ドアの既製品にカラーオーダーしていくパターン。

4.木風のアルミ製既製玄関ドアを使用するパターン。

この、4番目は非常に少ない例で、やはり最近一番多いのが3番目の既製品の木製ドアを

使用していくパターンでしょうか。

 

ネイチャー・デコールの過去の事例から、個性的で印象深い玄関ドアを想像している方に

とっては意外かも知れません。

 

勿論、室内のインテリアドアに関しては、自由なデザイン、自由な素材で製作提案

しておりますが、ここはやはり外部に面した玄関ドア。

オリジナルで製作を決める前に、いろいろな注意点と覚悟も必要になってきます。

 

そんなわけで、今回はオリジナルデザインで製作された木製玄関ドアについての

私どもの過去の失敗も踏まえて、その留意点を少しお話しさせていただきます。

 

一般的には日本のどの家を見ても、そのほとんどがどこそこメーカーの

既製アルミ玄関ドアが使われています。

やはり、日本の気候風土にあった材料で気密性、断熱性、そして日々使うものなので

その開閉性のスムースさや、表面も劣化しにくいメンテナンス性、

更には、セキュリティ性を考慮した鍵 等々、そういったポイントを総合的に

試験〜計画されたのが既製アルミ玄関ドアなので、それだけで何も文句なく採用

していくのが、世の中ごく一般的なことなんでしょう。

 

ただし、デザインのされたネイチャー・デコールの家において、

その既製アルミ玄関ドアが付いたシーンをイメージしてください。

、、、相当の妥協の上でないと、これは成り立たないことは一目瞭然にお解りと思います。

なので、うちで既製アルミ玄関ドア選択するオーナーさんは、1割にも満たないでしょう。

 

なぜ、世の中にはオリジナルデザインで製作された木製玄関ドアが少ないのか?

 

簡単に言ってしまうと、そこには相当なリスクが伴うからです。

 

ただ、リスクがあるからといって、すぐにそれを止めるでは、

ネイチャー・デコールスピリットに反してしまうし、住宅建材にしてもパーツにしても

使い勝手や安全性を最優先してしまえば、

デザインされた家なんてそもそも出来上がりません!

 

それではそのリスクをどう、ヘッジしていくかについて話しを進めていきます。

 

まず一番大事なのは、オーナーさんに起こりうる色々な事や過去の事例でのことを

十分説明し、単に格好いい!とかオシャレ!だけではないことを伝えていく。

それを理解頂いた上で、一緒に作っていくことの同意をいただく。

 

そこで、具体的にデザイン〜製作の中でどうリスクヘッジしていくか。

 

1.乾燥度合いの高い木を選定していく。

2.くるいの少ない堅木を選定していく。

3.木の風合いは生かしつつも、無垢は使わず、積層したり下地に金物を使ったりしていく。

4.後々の木の伸び縮みの調整が可能な枠納まりにしておく。

5.デザインも大切だが、框や木の組み方を考慮したデザインにする。

6.極力雨をしのげるように庇をのばしていく。

7.ポーチなどを作り、直射日光が直に当たらないような環境設計にしていく。

大きなポイントとしては、以上を更に細かく考慮しながらデザイン〜製作しています。

 

このようなプロセスを踏んで製作したものであっても、完全とは言えません。

 

その時期の雨が多い、少ない、湿気が多い、少ないによって木も変化します。

毎年同じ時期に木が膨張して開きにくくなったり、また乾燥してドアに隙間が生じたり、

そういう規則的なことでもありません。

また逆に、さほど不具合なく普通につかえてみたり、、

使う人によってもストレスの受け方も、これまた様々です。

 

その様な理由から、正直 なかなか想定できないことが多々あるのが、

オリジナルデザインで製作された木製玄関ドアなんです。

 

なので、カッコだけじゃない!デザインだけじゃない!ということを事前に

話した上で採用いただくようにしています。

 

 

そういうことがあっても、その家だけのオリジナルデザインで製作された木製玄関ドアは

インパクトのある家の顔となってきます。

お仕着せる訳ではありませんが、ここは多少手間と維持費用が掛かっても、

愛着もってケアしながら、長いお付き合いをしていただきたい。

 

これが僕の思いでもあります。

 

僕の家もようやく16年が経過しましたが、

やはり気まぐれな玄関ドアは時々やせたり太ったりを繰り返してくれます。(笑)

なんか、人間のようですね〜

 

 

「雨の中、横浜市金沢区で地鎮祭が行われました」

00.現場20.『ボタニカル・ライフ』

 

最近は、秋雨前線でパッとしない天気が続きますね。

そんな、雨の中、横浜市金沢区で地鎮祭が行われました。

 

雨降って地固まる、と言われるとおり雨の地鎮祭は悪いものではありません。

 

小谷.1

今回のお宅は、計画段階でもなんどかお知らせした、「ボタニカル・ライフ」の家。

 

インドアグリーンが好きな奥さんの希望を中心に、

サンルームがあったり、それに続くガーデン計画と「緑と暮らす生活」を

コンセプトに設計を進めてきました。

 

延べ床面積45坪くらいの計画ですが、空間構成や素材使い、暖炉の火の新しい提案など

随所に遊び心のある面白いプランが出来上がりました!

 

 

 

 

小谷.2

小谷.3

小谷.4

今日はあいにく、代表してご主人だけのご参加になりましたが、

滞りなく地鎮祭は執り行われました。

 

またまた、ワクワクするお宅が出来そうです!

 

完成は2017年3月の予定で、

進捗はまたこのブログからお届けします。