06.家創りのヒント

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「家創りカルテ」

06.家創りのヒント11.ネイチャー・デコール09.NDのオーナーさん

 

ネイチャー・デコールでの家創りは、カタログなどからモノを見て決めていく家ではなく、
家の広さ、間取り、素材、設備、色やかたち、等々すべて一から創り上げていく
完全オーダーメードな家創りです。

更には、そこでどのように暮らしたいか、
趣味、指向、といったライフスタイルも細かく聞き取りながら、
世界に一つのその家族に合った家を創り上げていきます。
だから同じ家は生まれてこない、というわけですね。

そこで、はじめの段階で自社で用意した「家創りカルテ」というものに
それらの諸条件を細かく書き込んでもらい、そこからデザインがスタートしていきます。

どんな家でも必ず予算というモノがあり、予算の中でプライオリティを整理しながら
どのようにメリハリをつけた家にしていくかがとても大切な部分になってきます。

「家創りカルテ」をかなり詳細に書き込んでもらっても、言葉だけではなかなかイメージや
デザインのニュアンスが分からない場合がありますので、
これにプラスして「イメージが伝わるモノ であれば、どんな方法でも構いませんので
それもご用意して下さい。」 そんな事をオーナーさんにはお願いしています。

以前、映画のDVDを渡されてこんなイメージの家にしたい…なんていうオーナーもいました。
また、「こんな音楽のイメージで…」そんな感覚的なオーナーもいました。

本当に伝達の仕方は色々とあるんだな~と感心させられることがあります。

そのオーナーの職業柄なども影響してくるケースも多々あります。

そんな中で、印象に残ったものをいくつか紹介させ頂きます。

1.ネイチャー・デコールの過去の事例を完全に制覇して、それをベースに
自分たちの家のデザインの希望を説明してくれたオーナーさん。
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正直、何十件もデザインしていると、「HPにある何番のどの家のドア」
とか、突然言われてもなかなか思い出せない事があるのですが、、
このように画像とコメントを詳細に、家のエレメントをネイチャー・デコールの
実例からまとめて、「こうしたい!」を熱く伝えて頂いたケースです。

我ながら、ネイチャー・デコール図鑑を見ているようでもありました。

2.ビジュアルもバッチリ、コラージュや画像&コメントでまとめながら、
さらにキーワードやわかりやすいアイコンなどで希望を説明してくれたオーナーさん。
これは、まるで企画書のようでもありこちらもワクワクしてきました。
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最初に、家創りのイメージをキーワードでもらったときは、
やりたいことが、明確に現れていてガツーン!ときたのを今でも覚えています。
とても、デザイナー魂がくすぐられる、そんな要望書ですね。

オーナーさんの普段のテキパキとした優秀な仕事ぶりが覗えます。

3.言葉少なく、すべて自分のスケッチで描きあらわしてくれたオーナーさん。
これは、イメージの誤差が無い分、すでにデザイン出来てるんじゃないですか…
そんな感じのものですね(笑)
田村,2

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このオーナーは、漫画家の方で話ながらでも「こんな感じにしたいんです」
って、すぐにスケッチをカリカリ描き始めてしまうんです。

ディティールも空間構成もよく理解されていて、
まさに共同作業な家創りでした。

どのケースも、家創りに対する「熱さ」が伝わってきますよね。

無から有を創るオーダーメードの家。

自分たち家族にとって何が大切なのか、
今までの人生を振り返り、これからの生活スタイルをイメージしながら
そのステージを自分たちで創り上げていく。

後悔の無い家を創るには、やはり「情熱」が必要なんです。

 

「3帖の小空間にイメージは広がる」

06.家創りのヒント05.DEN・仕事部屋20.『外を閉じて、中に開く』

 

この事例は、ご夫婦それぞれに3帖のDENを1階と2階に分け、
個々の趣味や持ち込んだ仕事に没頭できるように計画したものです。

DEN

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一階の玄関ホール脇には、ご主人のDENを設けました。

一面ガラス張りにして、閉塞感が出ないように、玄関ホールと
一体感を出したような設えとなってます。

2 のコピー
そして、こちらは2階の奥様のDENスペース。

このスペースも1階同様に、壁で仕切らず、リビングと繋がる
壁面一面を木製の格子ガラスのスクリーンにして、
リビングに居る人の気配を感じながら使えるDENになってます。

3帖の小空間でも、ここは別世界。
個々の空想の世界を広げられる、、そんなスペースです。

 

「ワンちゃんの居るお宅にはオススメ!」

06.家創りのヒント03.ペットと暮らす

 

ワンちゃんの居るお宅でいつも悩ましいのが、床の滑り。
特に大型犬を飼ってるお宅では、滑りやすい階段はいつも材料や仕上げを考えてしまいます。

そんな時にオススメなのが、これ!

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その名も「オールマイティ」というノンスリップ塗料で、
ネットで購入出来るものです。

大型犬のホワイトシェパード「ハンク君」というパートナーが居るこのお宅では、
愛犬家のオーナー自らこの塗料を見つけて現場に支給して塗装屋さんが施工しました。

着色を済ませ、トップコートを仕上げる前にこの「オールマイティ」を塗布。
無色透明なので、塗りむらも気にならず、DIYで一般の人でも施工が可能です。

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施工後の感じは、こんな具合。

ほとんど見た目ではノンスリップ塗装を施したのが分からないので、
色やイメージを損なうことがありません。

触った感じも、粗めのサンドペーパーの様で、グリップが効いて、
確かにこれなら、階段を大型犬が駆け抜けても、
ツルッと、滑ることもなく安心ですね。

そして、このお宅では階段下がワンちゃんスペースになっています。
普段は、家を自由に行き来していますが、休むときはやはりワンちゃん、
こういう狭い空間が落ち着くんですよね。

階段下にはお休み用のクッションがおいてあります。

また、床は粗相をしても簡単に洗い流せるように水栓を付け、タイル貼りにしてあります。
そして小さな、窓も設けてあり、気になる匂いもここからしっかり換気できるように
なっています。

半句

精悍で凛々しい「ハンク君」。アイアンのフェンスの奥からこちらを見つめてますね。

こんな良いスペースを、オーナーさんから与えてもらい、君は幸せ者だよ!

 

「カバードテラス」

06.家創りのヒント05.アウトドアリビング(軒下・カバードポーチ)05.ガーデン&外構03.庭で過ごす

 

カバードテラスは是非オススメしたい、付加価値空間です。

 

「カバードテラス」とは屋根の付いたテラスの事ですが、外と中を繋ぐ半戸外空間で、
雨の日でも外の空気に触れながら過ごせるし、夏の強い日差しの下でも
この屋根があるお陰で、日差しを遮りながら、外で過ごすことが出来ます。

 

春や秋の季節の良いときのBBQは勿論、
冬でも夏でも全シーズンで 活用出来る空間と行ってもいいでしょう。

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この事例は、2.7㍍×4.5㍍の7.5帖程度のカバードテラスですが、
天井にはシーリングファンを取り付けリゾートの様なテラスです。

 

 

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ここからの眺望は抜群です!

休みの日の遅めの朝食や、夜 キャンドルを灯しながらワインを楽しんだり…
生活に豊かさが生まれますね。

 

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リビングからは、大開口サッシで室内と外が繋がり、
室内にいながら外を存分に取り込んでしまえそうです。

繋がり感と広がりを演出するため、床材も同一のグレーテラコッタタイルで合わせております。

リビングの広さを多少犠牲にしても、このスペースを取り入れていくことをオススメしています。

そこには、実際の◯◯帖という以上の、豊かな広がりが生まれます。

 

「ヒーリングガーデン 長谷川祐二さんの世界」

06.家創りのヒント05.ガーデン&外構05.ウッドデッキ・バルコニー05.水盤・ウォーターガーデン03.家庭菜園&キッチンガーデン03.ボタニカルライフ

ネイチャー・デコールの古くからの強力パートナーで、
ネイチャー・デコールの庭作りには必ず参画して頂いてる、
ガーデン&ファニチャーズ長谷川祐二さんのこだわりと、暮らしぶりを覗いに
家族皆で軽井沢の長谷川さん宅に遊びに行ってきました。

全景

長谷川

軽井沢の別荘地に建設された長谷川邸は、大きな敷地の中に
いかにも軽井沢らしい面構えで迎えてくれました。

二階のデッキスペースで寛ぐ長谷川さん。

1階室内

1階室内ディスプレイ

まだまだ途中、、、というものの、その細部のこだわりは流石 長谷川さん。

自然光の差し込むサンルームの様な部屋で、夜はテーブルのキャンドルを灯し
ここで打合せ(ワークスペース)を行ったりもしているようです。

ちょっとした、一輪差しのディスプレイなども、外のお花を利用して設えたりと
丁寧な暮らしぶりが覗えます。

シンボルツリー
もともとこの敷地にあった、この一本の木を最大限に生かしていくために、
建物の配置そのものを、その木を囲い込むように設計した様です。

軒の話
2階のデッキスペース

その木の前のこの軒の深いデッキスペースですが、この空間がとにかく気持ち良い!

軽井沢の条例上、デッキの手すりよりも軒を出さないといけない、ということで
出来上がった空間ですが、1800㎜近いこの半戸外空間が2階をより開放的に
内部と外部を繋げています。

1階軒下

1階軒下景色

池とニコル

池別アングル

ご本人曰く、この環境の可能性を生かし切り、窓から見える景色にそれぞれ違う表情の庭が
見えるように計画する、というのがひとつのコンセプトらしく、
1階から窓の外を見た景色、2階から窓の外を見た景色が、みんな違うんですね。

2階の軒下空間のこのデッキスペースからは、ウォーターガーデンを通して
その先には自然なこんな景色が見えます。

外の犬たち

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大浦と長谷川

犬たちは自然に敏感ですね。
同行した、ビリーもニコルも長谷川さんの愛犬tsubu(ツブ)とすっかり打ち解け
大きな庭を楽しそうに駆け回ってました。

ここに居る間にも、霧で真っ白に煙ってきたり、雲の間から明るい日差しが差し込んできたりと
刻々と移り変わる自然の景色。
自分もすっかり腰に根が生えた様で、その環境に癒され心底寛いでしまいました。

ゆっくりとした時間の流れに身を任せ、まさに「ヒーリングガーデン」が実感出来ました。

生きていく上で、本当に大切な事ってなんだろう・・・
そんな事をふと考えさせられる貴重な時間でした。