02.古材

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「シャビーな仕上げで、造作キャビネット」

01.エージング・ペインティング04.シャビーシックスタイル01.造作家具02.古材02.ブリック05.収納20.『四世代、一つ屋根の下』

 

 

「四世代、一つ屋根の下」の家で納めた、造作キャビネット。

 

巾4500㎜の大型サイズで、家の全体イメージに合わせて、シャビーな仕上げで製作。

 

大家族のこの家、

そのダイニングルームに設置し、オーディオ機器類や生活雑貨、プリンターや

扉ごとに場所を決めて、子供達の学校の宿題や勉強道具が仕舞えるなど、

ダイニング回りがモノで散乱しないようにと造り付けで用意したものです。

 

シャ.2

シャ.1

シャ.3

 

素材はオークの古材を使い、その上から素地を生かす感じに

エージング塗装を施し、シャビー感を演出。

 

背面のアクセントウォールも柔らかい印象と色味のブリックで仕上げました。

 

 

シャ.4

なかなか大きな材料は無くあばれや反りが生じるため、天板は一枚板では無く、

同じ素材とエージング塗装したものを接ぎ合わせています。

 

こういった一枚一枚の材料の並べ方ひとつで、仕上がりの見えがかりも

変わってきてしまうものです。

 

 

シャ.5

DVDなどリモコンの操作が必要な場所はガラスを使い、

扉を閉めたままでも、リモコン操作が出来るようにしています。

 

いちから計画する、造り付けの家具には、こうした機能性とデザイン性を

また、その場所にピッタリと合わせた寸法などを加味して、

その家に合ったものを作っていくことが可能です。

 

 

 

 

 

 

「階段デザインも様々」

02.古材00.現場05.階段

 

家のデザインが違えば、当然その家のエレメントとなる、

階段のデザインも家のデザインに合わせて変わってくるもの。

今、ほぼ進捗状況の近い現場、「鎌倉の家」と「八ヶ岳の家」の階段のデザインを

途中段階ではありますが、少しだけご紹介します。

 

1.「鎌倉の家」の階段


写真 1


写真 2

この家は「サンタフェデザイン」がテーマです。

階段の踏み板には古材を使用してます。

そしてまだ下地の状態ですが、蹴上げの部分や手すりの壁の部分には

こってり厚塗りの左官が塗られます。

スタートのアールのところがまだいまひとつダイナミックさに欠けてるので、

もっと大きなアールを描くように下地を作り替えてもらうよう指示しました。

この内側には、ロートアイアンの手すりが取り付きます。

 

 

2.「八ヶ岳の家」の階段


写真 3


写真 4

「エクレクティック(折衷)」がテーマのこの家は、

自然素材を使いながらシンプルで色々なデザイン要素がミックスされた家です。

この家では壁から持ち出しの階段板を細いスチールの手すりで

つないだ、スケルトン階段をデザインしました。

階段の踏み板にはオーク材、スチールは素地を生かした黒皮の仕上げです。

この対照的なデザインの階段。

どちらも、魅力的な家になりますよ。

また、進捗を紹介しますね。

 

「こんな床材も面白い」

02.古材02.床材・フローリング07.アンティーク&ヴィンテージ

 

今回はちょっと面白い床材の紹介。

最近は結構「ヘリンボーン」も人気の床パターンのひとつですが、

そのヘリンボーンでこんなタイプのモノを使いました。

 

●事例 1

写真 1

写真 3

写真 2

古材を白くペイントしたヘリンボーン

上の事例は、壁面に同じく白の板を乱貼りしコーディネートしたものです。

 

 

●事例 2

写真 5

これは、変則的なパーケット貼り

パーケットの様でもありヘリンボーンの様でもあるパターン。

写真 4

床から壁にかけて同じ変則パーケットで仕上げた事例です。

 

 

●事例 3

写真 2

写真 1

これは、900角でパーケットを組んだパターン。

 

「若干27歳でデザインしたCLUB 我ながらイケてるぜ!」

02.古材06.家創りのヒント12.ショップデザイン09.想うこと

 

私の空間デザインのスタートは様々なショップデザインからはじまりました。

若干27歳の頃にデザインしたCLUB
こんな店で遊びたい! こんな店に彼女を連れて行きたい!
そんな思いのまま、その時期一番自分が行きたい店をデザインしたのがこのCLUB。

今、見てもその頃の熱いパワーが伝わってきそうなこのお店。
我ながらイケてるぜ! …と自画自賛からはじまりました。

なんと今から27年前の古ーい話ですね。
バブルの時代感も満載です。

このお店は、当時雑誌POPEYE 年間クラブオブイヤーの第三位に選ばれた
人気のCLUBでした。
お店のコンセプトは、「女の子を口説けるお店」
今思うとなんかバカバカしいが、当時の必死さも伝わってきます。(笑)

そのお店の写真を振り返り、今の住宅デザインにもつながるエッセンスを
解説していきます。

写真 4
雑居ビルの地下2階にあったこのお店。

エレベーターを下りるとあえて天井を低めに設定したレンガのアプローチ。
上からの照明を抑えて、床からのアッパーライトで浮かび上がらせ、
不安な暗く長いアプローチを歩くと、スチールの重いドアがあります。
そこがこのお店の入口。
期待感と不安感を演出したこのアプローチ、
彼女の手を引いて入っていくわけです。

そしてこの重いドアを開けると、いきなり下から強烈な光にあおられ、
一瞬その光の強さに驚いてしまう…という仕掛けを用意しました。

もうすでに、ワクワク感満載ですね。

写真 1
お店に入るとこんな全景です。

使われなくなった廃墟の様な古い倉庫を、改装して出来上がったイメージ。
壁にはその時代の古いレンガ、そして何故か朽ち果てたギリシャ様式の柱、
壊れた壁のレンガからは中世のフレスコ画が…
天井からはゴージャスで巨大なシャンデリアが2灯。

当時、こんなシャンデリア見つけるのが大変だった~

5JPG
スチール黒皮サンダー仕上げの長いアールのBARカウンター

床はモルタル仕上げ

古いモノと新しいモノを融合させながら、オリジナルの製作品を加えていくのは
この頃からの自分のデザイン手法のひとつでした。

このスケルトン天井からの布使いがなんか時代っぽくて古い感じがしますが。。(汗)

このカウンターでは当時、色々なドラマが展開されたな!

写真 2
錆び鉄板にお店のロゴをくり抜き、そこにテクスチャーが浮かび上がるように
狭角のスポットライトのラインを付けてます。

ブルーのグラスケースの光がまた色っぽい。

写真 3
この壁も、なかなか廃墟感でてないですか?

もともとあった壁を壊したら、そこからなんと中世のフレスコ画が…なんて
いったい当時はなにを考えていたんでしょう。(笑)

このお店のコンセプト「女の子を口説けるお店」というように
インテリアデザインにからめて色々な仕掛けを落とし込みました。
また、オペーレーションの形態も提案しました。
具体的には、
1.歩く人と目線が会うように入口付近の席は全てハイテーブル&ハイチェアー
客席にも段差を付けて歩く人とテーブルの人とが目を合わせられるようにすること。
2.コップをもってどこの席にも移動出来る様に、テーブル会計ではなく
キャッシュオンデリバリーであること。
声を掛けやすいシチュエーションをつくりました。
3.あえて照度を変えて、親密に話せる暗闇と明るいところをつくり、
話の展開で場所を移動出来る。
4.入口付近にVIP席のような重厚なソファセットを置いて、そこにはいつも優先的に
綺麗な女性を…. 男性客はそれを目当てにまた来てしまいたくなります。
VIP席は奥でコソコソと、という当時のディスコのお決まりを壊しました。
5.DJブースを設け、彼女の好きな曲をいつでもリクエスト出来る、
当時はレコード盤に針を落としてました。

等々、様々な仕掛けと仕込みを、デザインにマッチングさせていきました。

多分、こんなアプローチから住宅をデザインしていく…なんて
自分くらいなものなんだろうな~ 異端といえば異端です。(笑)

ワクワクとした期待感、サプライズ、ストーリー性のある空間、
段差によるエリア分け、明るいところと暗いところ、
古いモノと新しいモノ、オリジナルな創作品、

これらは、今も住空間デザインに生きている共通したエッセンスです。

そして、「感じるデザイン!」 Dont think FEEL!
これは、かたちから創り上げるものではなく、人の内面の心理的なものから
創り上げるデザインということで、今に繋がるコンセプトになっているようです。

 

「コの字型 オーダーメイドキッチン」

01.造作家具02.古材01.アイアン03.こだわりのキッチン05.キッチン20.『COZYな時間の流れる家』

 

コの字型 オーダーメイドキッチンの事例です。

荒々しさを抑えた古材とスチール、

そしてグレー天板のシックなオープンキッチンです。

間口2700のゆったりサイズのキッチンは
上部に吊り戸棚を設けず、
下部収納だけでも収納量たっぷり。
シンクの設置された天板部分は奥行を
95センチもたせ、両面からの使用が可能です。
95センチの天板はアイランドカウンター的にも使用出来、
そのボリューム感もなかなかなものです。
天板には、黒に近いグレーでシックなイメージにまとめています。
傷の付きにくい、人口大理石を採用しました。
アイランドカウンターの上には、
オープンの古材の棚をアイアンで吊りディスプレイ棚としました。
棚の下には、ワイングラスホルダーも
忘れずに設置ですね。
一部にFAXや電話を置いておくオープンコーナーを設け、下部の棚はスチールロッカーの様な扉をオリジナルで製作。
扉や引出しは、風合の加減を調整した古材と黒皮のスチールフレームで製作。
小さなカトラリーや小物なども分類しながら収納出来る様、小さな引出しを沢山用意してます。
キッチンの内側は引出し式収納を中心にしています。
回転トレーとワゴンが設置されたコーナー部分。