02.古材

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「大きなピクチャーウィンドを開くと、グリーンルームへ」

02.古材00.現場05.サンルーム07.窓02.床材・タイル03.ボタニカルライフ20.『ボタニカル・ライフ』

 

横浜市金沢区で進めてきた「ボタニカル・ライフ」の家も、

今月3月末の引き渡しに向けて、今まさに現場は大詰めです。

 

ボタニカルライフがテーマのこの家の見所を、まだ途中の段階ではありますが

少しだけお届けします。

 

グリーン.1

リビングルームからは、ワイド2メートルの大きなピクチャーウィンド。

この窓は、最近お気に入りの木製のヘーベシーベサッシを使っていて、

窓全体が壁の中に引き込まれるようになっています。

 

 

 

グリーン.5

グリーン.2

そして、この大きな窓を引き込んでしまえば、ご覧の通りリビングルームと

グリーンルーム(サンルーム)が一体となって部屋ごと繋がってしまいます。

 

室内のような外空間のようなこのグリーンルームには、これから沢山の観葉植物、

多肉植物でいっぱいになります。

天井からも植物をハンギング出来るよう、どこにでもビスや釘が打ち込める、

板貼りをホワイトペイントして仕上げました。

コーナーには、この部屋用の流し台も設置されます。

 

 

 

 

 

グリーン.3

気兼ねなく植物に水をシャワー出来るように、床には特徴のある柄タイルを使用。

このタイル、なかなか良い感じです。

 

植物をリズミカルに配置出来るよう、棚板も変則的に固定してます。

厚みを持たせたこの棚は、これまた最近のお気に入りの素材である、

「モールテックス」で仕上げていきます。

 

 

 

 

グリーン.4

植物が並べられる壁面は、古材のグレーウッドを使い、

壁にも直接ビスや釘が打ち込んで、グリーンをハンギング出来るような素材を選定しました。

 

このグリーンルーム、当初からの狙い通りの良い空間となりそうで、

これからの最終フィニッシュがとても楽しみなお宅です。

 

 

 

 

「最近製作したオリジナルダイニングテーブル」

08.インテリアコーディネート01.造作家具02.古材05.ダイニング02.モールテックス

 

最近オリジナルで製作して納めたテーブルをご紹介します。

 

ダイニングテーブルやセンターテーブルなど、良いアンティーク家具との出会いがあり

その空間にマッチさせたり、既製品やブランド・デザイナー家具などで

コーディネートさせていくことも、勿論良いのですが今回の2件の家は、

ピッタリのサイズや兼ねる機能のモノが、出来上がってるものでは無かったため

オリジナルで製作することになりました。

 

1. ちょっと大きめサイズの8人掛けテーブル

テーブル.1

 

テーブル.2

テーブルのサイズは、L.2400×d.900で8人でもゆったりと使え、
人が大勢集まり皆でテーブルを囲むことを想定したものです。
天板はスッキリと薄さを見せていくのと対照的に、存在感のある脚の部分が特徴的な
デザインです。
天板にも脚の部分にも古材を使用しています。

天板には古材のオーク材を使用し、古材特有の木のシミやの釘の抜き跡などは残しながらプレーナーで滑らかに磨きあげ、クリアウレタンの艶消しで仕上げてます。

やはりダイニングテーブルの場合は日々の使い勝手を考えウレタンの艶消しでフィニッシュしておくのがオススメです。

 

そしてこの存在感のある脚の部分。

材料には古材のヘムロックを使用しておりますが、

流石にここまで太い大きな古材はなかなか手に入らないため、古材同士を抱き合わせ

大きな柱状のものを一度作った上で、旋盤機で削りだしこのかたちを作ってもらいました。

 

お宅に納まってるテーブルを見るとなんの違和感もなく、空間に融け込んでいますが

製作過程にはいろいろなストーリーがあるんですね。

 

 

 

 

2. キッチンカウンターと一体型のダイニングテーブル

テーブル.3

 

テーブル.4

なんと全長4550ミリの大迫力のキッチンと一体型のダイニングテーブルです。

 

このキッチンと繋がる大きなカウンターテーブルを素材を変えずまた段差を付けずに

見せていきたい、と考え仕上げ材には「モールテックス」を採用しました。

そして段差を付けない為に、キッチン部分は床を150㎜落として、

作業台の高さも、テーブルの高さも不具合無く使える様にしました。

ダイニングテーブルには、6人〜7人が座れます。

 

この長いカウンターテーブルに対して天板も厚みを100㎜持たせ、

カウンターテーブル自体がダイニングキッチンの中心になるような設えにしています。

 

「モールテックス」のカウンターテーブルの背面には天井までの大きなブックシェルフがあり、趣味性の高いインテリアデザインは、この家のテーマでもある

「ブルックリンスタイル」にピッタリはまってます。

 

 

 

 

 

「図面の中に表現しきれないモノって、、」

02.古材01.アイアン04.ロフト&SOHOスタイル02.左官02.タイル02.ブリック11.ネイチャー・デコール02.石20.『TOKYO LOFT STYLE』の家09.想うこと

 

家作りにおいても、ものを事前に目で見て納得して買う、、

それは、カタログだったり出来ているモノが展示されているショールーム

だったり、、それが多分世の中の一般的な家の売り方でもあり、しっかりした

モデルルームを持った、ハウスメーカーなどのやり方です。

 

ところが、ネイチャー・デコールの家には、図面の中の線や仕上げ表で

表現出来ないモノがとても多いのです。

実際のモノが、現物として事前に目にすることが出来ない、、

新規のお客さんにネイチャー・デコールの家の特徴を話すときのひとつに、

そんなことをよく口にしますが、それでは実際にそれってどういうモノなの?

という部分について、過去の事例から具体例をご紹介します。

 

図面の中で表現でないもの、光や影・空気感・など感覚的なものも含め

いくつかありますが、

その中でも、今回はネイチャー・デコールの家で最も特徴的な

「素材・マテリアル」についての話しをしていきます。

「素材」もカットサンプルや色見本で部位としての確認はして頂く事は

出来るのですが、それが空間の中に立ち上がってきて、

他の素材とどのように影響し合っていくかは、もはやイメージスケッチを

見ながら、頭の中で想像してもらう、という部分が必要になってきます。

 

今回の事例は、2011年完成の「TOKYO LOFT STYLE」の家。

僕の中での自信作の一邸です。

 

1.木の表現

描けない.木1

古材を使ったヘリンボーンの床

 

カットサンプルを並べて事前に確認してもらいますが、

古材の配置や色の濃淡、木目の感じや表面のプレーナーの処理で

表情はかなり変わってきます。

 

 

 

 

2.左官のテクスチャー

描けない左官.1

描けない左官.2

描けない左官.3

一番上は、室内の珪藻土のテクスチャー

真ん中は、外部左官のテクスチャー

一番下は、フランス漆喰アバナ

 

これらの素材は、A4サイズの仕上げサンプルで事前に確認頂き、

実際に現場で仕上げる時に再度立ち合いの上、テクスチャーを最終決定

していきます。

A4サイズのサンプル見本からこの左官のボリュームをイメージするのは、

やはり一般のお客さんには難しい様です。

 

 

 

 

3.石やタイルのバランス

描けない石.1

描けない石.2

描けない石.3

描けない石.4

どれも、ネイチャー・デコールの家ではおなじみの石やタイル、ブリック

 

ここでポイントになってくるのは、素材ひとつひとつに表情があるので、

それを大きな面に施工した場合の配置や色バランスです。

同じような色やかたちを近づけ過ぎないで適度にばらしていく。

目地の巾や色、そして目地の深さなどでも仕上がりの印象が変わります。

 

 

 

 

4.スチールの表情

描けない鉄.1

描けない鉄.2

描けない鉄.3

鉄の素地の「黒皮」の状態をどのように自然に見せていくか。

 

塗装の仕上げで色付けをしない鉄本来の「黒皮」の状態はとても良いもので

自然素材の家にも馴染みます。

ただ、素地がそのまま現しになると、鉄の黒い汚れやいずれ錆びてしまう、

そこで、使う場所場所で鉄の素地感を生かした、仕上げ方を変えていきます。

 

特に真ん中の写真の様なキッチンカウンターの上などは、光沢の出ない

ウレタンでコーティングしていくなど、気を使う場所です。

このような場所では、ウレタンを施してもいずれ色も落ちてきたりどんどん

変化をしますが、それも楽しめる包容力も必要ですね。

 

一番下の写真は外部で使用した場合。正直、鉄の素地感というのもからは

かけ離れてしまいましたが、ここはやはり外部なので錆びや耐久性を優先しての

選択で、全体的にはハンマートーンの塗装を施しました。

 

 

 

 

 

5.個々の素材を組み合わせていくと、、、

描けない組みあわせ.1

描けない組みあわせ.2

描けない組みあわせ.

それらのひとつひとつの部位を組み合わせていき、

このような空間が生まれていきます。

 

こうして見てもらうと、ネイチャー・デコールの家はひとつひとつの

素材の持ち味や特徴を吟味し、それを全体に組み合わせたときの

バランスを俯瞰でイメージしながら、積み上げていく。

そんな家の創り方になってきます。

 

確かに「家」とはとても高価なものです。

そんな高価なものなのに、モノを見て納得して決められない、、、

そこは勿論わかりますが、大切なのはモノ単体ではなく、

個の素材がオーナーの求める全体感にマッチした空間であり、

コーディネートのバランスとセンスです。

 

 

家創りのコンセプトを明確化し、

個対応でオーナーの求める独自の世界観を具現化していくためには、

カタログやモデルルームではわからないもの、見えてこないものが、

実は一番必要なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

「最近製作したオリジナルダイニングテーブル」

08.インテリアコーディネート01.造作家具02.古材05.ダイニング08.テーブル

 

ネイチャー・デコールでは、住宅の完成間際に

トータルインテリアコーディネートの一環として、ダイニングのテーブルも

オリジナルで製作しています。

 

その空間に合った、サイズ・色味・素材感などのバランスを考えながら

最近製作したオリジナルダイニングテーブルの一例をご紹介します。

 

ダイニングゾーンにコーディネートされた、その空間ごとの

ダイニングチェアや照明、なども合わせてご覧下さい。

 

 

1.大家族用のテーブル-1

テーブル.1

テーブルのサイズは、L.2400×d.1000で8人でもゆったりと使える

二世帯住宅に納めたものです。

比較的厚みをもたせた天板と、存在感のある脚の部分が特徴的な

デザインです。

天板にも脚の部分にも古材を使用しています。

 

天板の処理としては、古材を使用しても表面はかなり滑らかに仕上げ

また、汚れ防止やこぼれたものが拭きやすいようにウレタンで

半艶程度に仕上げています。

ここでは、このグロスなテカリ感を狙いました。

 

以前は、極力古材の質感を生かすために、ウレタン塗装を使用せず

WAXなどで自然に仕上げていたものも多かったのですが、

日々の使い勝手を考慮して、最近ではウレタンフィニッシュが

多くなってきました。

 

 

 

 

2.大家族用のテーブル-2

テーブル.2

テーブルのサイズは、L.2800×d.900で10人でもゆったりと使える

これも二世帯住宅に納めたものですが、はじめのお宅の事例より

更に40㎝も大きいビッグテーブルです。

こういう規格外の寸法になると、やはりオーダーしかないでしょうね。

 

このクロスさせた古材で作る存在感のある脚のデザインはここのところの

マイブームでよくオリジナルで使っているものです。

 

素材は乾燥させたヘムロックの古材を使用して、淡い白ベージュを

木の木目を生かしながら全体に薄めに着色しています。

天板の最終処理は、これもやはりウレタンでコートしているのですが、

艶を極力抑え底艶になるよう、品良くマットな仕上がりです。

 

 

 

 

3.オーナーさんとの共同製作で出来たテーブル

テーブル.3

テーブルのサイズは、L.2100×d.850で6人は腰掛けたい、というオーダーで

製作したテーブル。

 

このテーブルは、突然オーナーさんがアンティークショップで

使い込まれた古い手すりを気に入ってしまい、それをうまく脚に使えないか? そしてその風合いに天板も合わせてオリジナルテーブルが出来ないものか? というオーダーから生まれたとてもイレギュラーな例です。

 

かなり脚の塗装も剥げ落ちていて、まさに本物のシャビー。。

そこで、天板には古材のオークを使用し、その脚の風合いに合わせて

白い塗装を自然にムラを出しながら

馴染ませていくような、エージング塗装で仕上げました。

 

こうして出来上がりを見ると、はじめからこんなテーブルが

あったかのようにも見えますね。

 

とても、愛着ある一品が仕上がりました。

 

 

そう、ネイチャー・デコールの家では

テーブルひとつにも色んなドラマがあるんですよ〜。

 

 

 

 

「好きなモノはガレージに一杯!」

02.古材04.ロフト&SOHOスタイル07.パーツその他02.ブリック02.壁材・板貼05.ガレージ02.床材・その他

 

「ビルトインガレージ」憧れる響きですよね〜

そんな中に、自分の好きなモノを沢山詰め込んで、、、

子供の頃の秘密基地ではないけど、大人になってもいつもそんな事を考えています。

 

今回は、自分だけの趣味のガレージを実現した事例の紹介です。

 

ガレ.1

ガレ.2

ガレ.3

六年ほど前に竣工したお宅の事例ですが、このガレージには車は入れないようです。

 

設計段階から、主にバイクを仕舞えるスペースを、、ということで進めて参りました。

 

ガレージドアはウッドパネルの木製ドアを採用。

 

このガレージは、そのまま玄関に繋がっています。

 

 

 

 

 

ガレ.4

ガレ.5

サーフィン、スノーボード、バイク、アウトドア好きなオーナーの趣味に溢れた空間。

 

サーフコーナーには、グッズを水洗い出来るシンクやワックスが掛けれる台。

そしてボードも複数並べられるようにラックも一緒に作りました。

 

壁面には一面に足場板を使い、男臭いガレージ感を出しています。

 

 

 

 

ガレ.6

床材は、木に見えて木でない。木を型どりした

「スタンプコンクリート」を採用。

これなら、傷も付かず重量物にもしっかり耐えられます。

 

 

 

 

 

ガレ.7

露出配管にアメリカンスイッチ。

白ブリックにはこんな、ロフト&SOHOのイメージが合いますね。

 

 

男は、いくつになっても、こんな秘密基地のような

子供の頃の夢を追い求めているものなんです。