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「海がより迫ってきました!」

00.現場03.ウィークエンド・ハウス12.別荘04.ビーチハウススタイル03.海のそばで暮らす03.眺望を取り込む20.『敷地境界線がなんと 海!』06.地盤.・基礎工事

 

今、三浦半島の先端、油壺で進めているプロジェクト。

プロジェクトタイトル・「敷地境界がなんと海!」の家。

 

岩盤の削り出しで、予定よりもかなり時間が掛かってしまいましたが、

本日ようやく配筋工事が終わり、コンクリートの打設前に配筋チェックに行ってきました。

 

 

 

油.1

三浦半島の、のどかな畑をどこまでも抜けていくと、今回の別荘エリアに入っていきます。

この視界の広がる畑の先にまさかそのような別荘が出現するとは、

ここからは想像できません。

まさに週末の家・プライベートゾーンです。

 

 

 

 

 

油.2

 

油.3

ヨットが停泊した、油壷の海には青空がよく似合う。

水の透明度も良く、穏やかでとても良い気が流れている場所です。

 

 

 

 

 

油.4

 

油.5

 

油.6

技術担当者が図面と照らし合わせながら、確認をしていきます。

画像からも伝わる通り、とても丁寧な仕事をしていただいてました。

 

配筋を見ただけでは、高層のビルでも建つのではないか?というくらいの

配筋量で建物を支える強固な足回りがしっかりと出来上がっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

油.8

もともとあった地盤を切り下げ、より海面に近づけるための掘削作業が大変でした。

この作業により、海がより迫ってきました。

 

この家の計画は、3層で海面に近い地階部分にリビングとラウンジバーそして

バスルームとその先のデッキにはジャクジーを設けました。

1階部分は、ダイニングとゲストルーム、2階部分に広いデッキ付きのマスターベッドルーム

といった、ゾーニングです。

リビングとダイニングの階層を分けるというのも、新しい試みです。

 

 

油.7

そしてこの自然の岩盤面、歴史を感じる地層壁として、

リビングから見えるように取り込んでしまう、というのも今回のデザインの

ポイントの一つでもあります。

実際、削り出すまではどんな岩盤が出現するかは全くの未知でしたが、

この岩盤、素晴らしい! もうこれだけでも大きなポイントです。

 

スケジュールは大幅にずれ込んできてしまってますが、

この夏の竣工を目指して、丁寧に作り込んで参ります。

 

 

「インテリア性の高い暖炉」

09.マイセレクション01.擬石・擬木・造形03.暖炉の火を楽しむ20.『三度目の家物語』

 

今日ご紹介するのは、インテリアとしての「火」を手軽に楽しめる暖炉。

 

先日引き渡しをした、「平塚の家」に導入した事例ですが、

最近のネイチャー・デコール設計のお宅ではかなり導入率の高いモノ、

それが、このバイオエタノール暖炉です。

 

バイオエタノールとは、トウモロコシやサトウキビなどを原料として作られた

燃料で、有害物質や煙を発生させないエコな暖炉です。

そしてなにより大げさな煙突工事が必要無く、まわりのデザインに合わせて

「火」をインテリアの一部として楽しめることが一番大きな利点でしょう。

 

暖炉.1

 

 

 

 

 

 

暖炉.2

リビングルーム側

 

暖炉.3

ダイニングルーム側

 

この家では、部屋の中心に暖炉を設置し、

ガラスを通して、リビングルーム側からもダイニングルーム側からも

「火」を楽しめる様に設計しました。

 

丁度部屋の中心に来る2本の構造柱を大きく巻き込み、

構造柱を見せずに空間に馴染ませております。

 

 

 

 

 

暖炉.4

燃料の注入・着火・炎の調整や消火まで操作も覚えやすく、

安全性というのもこのバイオエタノール暖炉の利点のひとつですね。

 

静かに立ち上がるこのオレンジ色の火は、癒されます。

 

 

 

 

 

暖炉.5

 

暖炉.6

 

そして、暖炉の廻りを演出してくれたのは、

いつもの造形集団による擬石です。

今回もかなりの精度でいかにも本物の石のごとく創り上げていただきました!

 

実際はこんなに大きな石は一般の住宅において積み上げることは

不可能なのですが、その非現実的なシーンを作れてしまうのが、

擬石を取り入れていく上での、最大の魅力なんです。

 

 

 

 

 

暖炉.7

これは、以前お知らせした屋上テラスに導入した

外部用のバイオエタノール暖炉です。

 

内部にも外部にも、あらゆる場所で「火」を楽しむことが出来る、

これからの空間の演出を彩る可能性を感じます。

 

 

 

「三度目の家物語・引渡し」

00.現場05.外観05.ガーデン&外構20.『三度目の家物語』

 

2017年、年明け早々の引き渡しの家、第二弾。
「三度目の家物語」、晴天青空の下、

本日引き渡しを終えることが出来ました。

 

神奈川県の平塚市、平屋で約75坪の家。

思えばこの家にも、いくつものいつもとは違う大きなハードルがありました。

まず、自分よりもかなりご高齢である70代のご夫婦の家である、と言う事。

そして、お二人にとっては今回で三度目の注文住宅の家創りであると言う事。

そこに求められるのは、今度が本当に最後の「終の住処」となる家であり、

いままでの家での数々の改善点をクリアーさせた、

「血の通った温かい家」ということを強く求められました。

 

作り上げた設計図書から、現場に入ってからも多くの変更や改善を繰り返し

ようやく引き渡しまで漕ぎ着けることが出来た、、、というのが本音です。

そしてまだまだ、住みながら自分たちに合わせて手直しを行っていく、

ということでいえば、まだ完成とは言えない通過点なのかも知れません。

 

坂.1

 

坂.2

 

坂.3

 

坂.4

 

オーナーとの世代間のギャップを越えながら、

出来上がった外観が、緩やかな大きな屋根の

どっしりとしたアメリカのミッドセンチュリーの家のイメージでした。

70代のオーナーにとっても、若かりし頃の「豊かな時代のアメリカ」は

ひとつの憧れの象徴であり、

その想いを現代風な解釈でデザインしたのがこの外観です。

 

 

 

 

 

坂.5

 

坂.6

大きなハンガードアを開け、エントランスポーチのセカンドガーデンの

設えです。

ここも計画段階では、水盤を設けたモダンなミニマムガーデンでしたが、

和の設えのしっとりとした静かな庭へと変更になりました。

 

ネイチャー・デコール・ガーデンチームもその要望にお応えし、

苔と水鉢、飛び石を配したミニマムな「和」を表現出来ました。

 

外観からの流れ的には、流行のドライガーデンあたりがしっくりと来るのでしょうが、この意外性もなかなか良いものです。

 

最近、僕自身もこうしたミニマムで静的な「和」に惹かれています。

やはり年齢のせいなのかな? わかりやすいインパクトよりも、

料理で言う「出し味」のようなじわじわっとくる、奥行きのあるものに気持ちがいってしまいます。

 

 

 

 

 

坂.7

 

坂.8

 

坂.9

リビングやダイニングに繋がる、南側の庭も、再考に再考を重ね、

当初は、キッチンガーデンやBBQスペース、そしてパーゴラで繋がる

東屋があるようなガーデンライフを楽しめる「動的」な提案でしたが、

テラスと芝をベースに観賞用の植栽を配したシンプルなものとなりました。

 

 

 

 

坂12

 

 

家を作りながら、設計を変更していくことは現場にとってもとても

大変な事であることは否めません。

ただ、70代になっても自分の理想の家を追い求め、出来たものを修正していく事は、とても情熱がいることでそれでも妥協せず自分にフィットした家を諦めずに手に入れたい、その想いはなかなか誰にでも出来る訳ではありません。

 

そういう人生の大イベントに立ち会え、一緒に関われたことは自分にとっても

大きな経験であり、財産だと感じます。

 

そしてオーナーにとって本当にこれが最後の、

「終の住処」を完成させるのには、もうしばらく時間が掛かりそうですが、

この三度目の家創りで必ず、その夢は実現させていきたいと思います。

 

家創りって、ほんとうに一軒一軒 ドラマがありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「丘の上の家・引渡し」

00.現場20.『丘の上の家』

 

2017年、年明け早々の引き渡しの家、第一弾。

「丘の上の家」、本日無事引き渡しを終えることが出来ました。

 

この家はネイチャー・デコールの家としては珍しく、

素材を統一し、装飾的なことを極力排除し、オーナーが生活しながら色付けていく、そんな考え方で進めてきた家です。

 

全体的にはとてもシンプルで、余白と伸びしろを

残したイメージになっています。

 

桑.1

 

桑.2

 

桑.11

 

桑.4

 

桑.5

 

桑.6

 

桑.7

 

桑.8

 

桑.9

 

LDKは、巾広のオークの床材に壁面はフランス漆喰の「アバナ」。

 

LDKの巾木は無し、ドアや開口部の枠も隠し枠とし、

ホリゾントにして照明の取り付けベースを目立たなくしたり、

いつもは家具の取っ手をアクセントにしたりしてますが、ここでは

取っ手を付けずにすべて手掛けにして、目地のラインを通してます。

また、化粧目地でコーナーを整えたり等々、派手には見えてきませんが、

地味に細部にこだわり、まとめています。

 

建築と同時にカーテンも家具も意匠照明もガーデンも、

トータルでコンセプトを合わせて提案していくのがネイチャー・デコールの

一般的な暮らしの提案ですが、この「丘の上の家」は

空間としての主張をし過ぎず、これから時間を掛けてオーナーさんが

空間全体を自分らしく仕立てていきます。

 

この引き渡しに対し、とっても喜んでいただくことが出来ました。

 

 

半年後、一年後とこれからの家の成長が、自分の事のように楽しみです。

 

 

 

 

 

「ハンガードア デザイン色々」

01.ドア

 

ここ最近の現場で製作した、オリジナルハンガードア。

 

様々なバリエーションのハンガードアをデザインしています。

 

 

1.ヘリンボーン貼りのハンガードア

ドア.2

全面に古材のグレーウッドを使用し、ヘリンボーン貼りで仕上げたドア

質感のインパクトもさることながら、ヘリンボーン貼りがとても印象的。

 

 

 

 

2.デザインガラスを組み込んだハンガードア

ドア.1

古材をきれいめに仕上げた框タイプのドアにデザインガラスを

スチールの格子で挟み込んだもの。

 

 

 

 

3.シンプルな古材のハンガードア

ドア.3

古材のボリューム感だけ、素材感だけでみせたハンガードア。

シンプルだけどインパクトがあります。

 

 

 

 

4.スチールのハンガードア

ドア.4

ドア.4-2

間仕切りを兼ねたスチールパーテーションに取付けたハンガードア。

重量のあるスチールドアも開閉がスムースです。

取っ手はレザー巻。

 

エントランスホールから居室に入るところなどで、

アクセントドアとして取り入れることが多いのですが、

さて、このドアを開けるとどんな空間に導かれるのだろう〜といった、

期待感を演出するのにも、デザインされた「ハンガードア」はうってつけです。