06.断熱

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「ネイチャー・デコール・住宅性能基準」

06.家創りのヒント11.ネイチャー・デコール06.断熱06.耐震09.想うこと

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

今回は少しお固い話ですが、2020年4月から社内で改定された、ネイチャー・デコール住宅性能基準について、お話させていただきます。実際は目に見えて来ない部分ではありますが、目に見えてこないところでもネイチャー・デコールではこんな基準でやっていこう!とこの数ヶ月社内で打ち合わせを重ねようやく発表できるようになりました。

 

まずはじめに、「ND標準仕様」と「ND標準・S仕様」とお客様の予算に合わせた2つの断熱性能のグレードを用意しました。

 

●気密断熱について

どちらの仕様においても、断熱等級計算を行い、断熱等級4以上のZEHクラスまたはGクラスを標準にしていきます。

・床・壁・天井:気密防湿フィルム貼り

・気密性能測定は「気密断熱工事完了時」と「工事完成時」の2回行い、気密性能の確保を標準として行います。

・「ND標準仕様」と「ND標準・S仕様」によりサッシ断熱性能のグレードを選定

・ガラス:Low-E複層ガラス 日射取得型または日射遮蔽型は配置計画により選定

・第一種換気設備としてダクトレス熱交換型換気システムの導入

 

●耐震について

耐震等級計算または許容応力度計算を行い、耐震等級3を標準にしていきます。

・耐震等級3を標準とすることによるお客様メリットとして

1.一番は構造強度の信頼性

2.耐震等級計算、構造計算を行うことで、設計の自由度と裏付けがとれる

3.長期優良住宅の取得がしやすくなる

4.地震保険が最大半額程度になる

 

●フラット35対応について

・耐震等級、断熱性能以外でも住宅金融支援機構のフラット35技術基準を標準仕様と考えていきますので、機構の融資が取得しやすくなる。

 

●長期優良住宅の取得について

・ご希望により対応

 

断熱材やサッシ、設備機器などの具体的な仕様やメーカーはここでは控えさせていただきますが、2020年4月以降からの工事契約のお客様につきましては、以上をネイチャー・デコール住宅性能基準として設定させていただきました。

 

そして断熱性能と耐震等級はシュミレーションソフトの活用により、プレゼンテーション(初回ご提案)時に、具体的な住宅性能の数値による見える化をしていきます。そしてその数値をもとに、基本設計〜実施設計と設計を進めながら変更に伴う何度かの見直し、調整を図り、最終設計段階でネイチャー・デコール性能基準の数値にもっていきます。

 

 

◯ネイチャー・デコールが大切にしていること

住宅性能基準を掲げたとしても、ネイチャー・デコールの一番の主軸は今まで通り、お客様ひとりひとりの暮らし方から考え抜いたデザイン性であることは、間違い有りませんが、最近世の中的に住宅性能を差別化の一番に掲げて、あたかもここが至らない家創りは家では無い!くらいな論調でSNSなどで得意げに語っているところをよく目にします。

 

家創りの付加価値をどこに見出すのか?これはその会社ごとの「売り」にもよります。なので、どこにも間違いは無いと思いますが、家創りに費やす情熱(熱量)は、その家ごとの、暮らしやすさや、その家がいつまでも好きでいられることや、暮らしの中で腑に落ちる本質的な部分を丁寧にデザインしていくことに尽きる!と僕は強く感じます。

 

そして、そここそが他には無い、ネイチャー・デコールの一番の持ち味であり、武器であると自負しています!

このスタイルでいままで何十年も、OBのオーナーさんのお力添えをいただきながら、厳しい住宅業界の中で生きてこれた、その証です。

ネイチャー・デコールとはそんなお店です。はじめて扉をたたいて来られるお客様、ネイチャー・デコールはそういうことをなによりも一番に考えているお店、と思っていらしてくださいね 笑

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

「心地よい家創りのために」

02.古材00.現場06.断熱20.『ネイチャー・デコールで建てる二度目の家』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま、代々木上原で進行している「ネイチャー・デコールで建てる二度目の家」

 

現場の途中経過ですが、徐々に特徴的な要素が見えてきています。

このお宅、全体的には昔ながらのネイチャー・デコールの王道スタイルで、

自然素材と古材を多用したコージーでナチュラルなデザインテイストな家ですが、

気密・断熱などの住宅性能にもこだわった住宅でもあります。

今回はそんな点も紹介させていただきます。

 

 

○古材を多用したインテリア




壁面や床材に古材を使う事は多いのですが、ここでは天井面にボリュームのある

古材を使ってみました。普段はどちらかというと天井はあまり意匠を強く

もってこないで、左官などでシンプルに仕上げる事が多いのですが、

床や壁で出てくるくらいの圧倒的な古材の存在感を天井に表しています。

一方、床はモールテックスでシンプル&モダンにスッキリと仕上げていく予定です。

主となる大きな古材の梁に対し、小梁も60㎝ピッチでかなり細かく入れてます。

またベースとなる天井面にも、幅の広い味わいのある古材板を使い、

全体的に質感のある重厚な天井に仕上がりました。

 

 

 

○大開口木製窓・ヘーベシーベ




南に面した窓は、大開口木製窓のヘーベシーベを採用

三枚の窓は引き込みになっていて、開ききると約4600㎜の

大開口となります。開口はそのまま奥行き2700の外のテラスと繋がり、

中と外に一体感が生まれます。

ガラスは、Low-Eの遮熱ガラスを使い、真南の強い日射しに対応しています。

 

 

 

○発泡断熱材・アイシネン




壁・天井には発泡断熱材のアイシネンを使用しています。

壁には105㎜、天井には200㎜の厚さで吹き込んでいますが、このアイシネンの

特徴としては、躯体に隙間無くしっかり吹き込めることです。

上の画像の通り、壁面にもパンパンに吹き込まれているのが分かると思います。

これにより、高気密高断熱を可能にします。

また、部屋の中の温度差を大幅に縮小し、ヒートショックの無い環境になります。

エアコンなどの電気代を削減できるのも大きなメリットですね。

 

 

デザイン面・性能面・経済面を兼ね備え、感覚的にも物理的にも心地良い家、

そういった、生活の質を高める家がこれからは益々求められてきます。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

「我が家でも使ってる断熱材・セルローズファイバー」

00.現場06.断熱

 

断熱材も様々有れど、この「セルローズファイバー」はお薦めの断熱材のひとつ。

我が家でも使用しているモノで、その体感的効果は立証済みでもあります。

今、リフォームしているお宅でも「セルローズファイバー」を使用しているので

今回そのポイントを記事にしました。

使用したメーカーは、「株式会社マツナガ」

ここは責任施工で行ってくれるのも安心材料のひとつです。

 

セルローズファイバーとはもともと、

新聞紙や古紙を再利用してできた100%自然素材のもの。

イニシャルコスト的に考えると確かに他の断熱と比較して

高価であることは間違いないのですが、

住宅という長期のスパーンで考えた場合、住宅性能を向上させていくスペックとして、

ここにプライオリティを高めていくのも、ひとつの選択肢だと思います。

 

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このメーカーの特徴のひとつに、セルローズの沈下が無いよう間柱の間でシートを止め、

吹き込みの膨らみを計算しながらパンパンに吹き込んでいく。

コンセントボックスや筋交い、金物の隙間まで入り込み吹き込みの密度が高い、

というのが特徴です。

 

 

 

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こんな感じで、手で触れても相当パンパンに詰まっています。

 

セルローズファイバーのポイントは大きく以下の4点になります。

1.断熱性能が高い *他の断熱材との性能比較表があります

2.防音性能が高い 室内の音が外に漏れにくく、外の音も室内に伝え難い

3.防火性能が高い 火災がおきても表面が焦げるだけ。延焼を防ぎ有毒なガスの発生が無い

4.調湿効果が高い 壁内結露の発生を防ぐ

 

なんかこのセールスポイントを見ただけでも優れものな感じは伝わってきます。

 

これら、詳しくはメーカーのサイトを一度ご覧下さい。

→ 株式会社 マツナガ

 

とはいえ、最終的に断熱材で家が出来るわけではありません。

いくら断熱が良くても窓による通風・採光もあわせて考えなければ

快適な環境は人工的なものだけでは得られません。

またどんなものにも長所・短所があり最適な組み合わせを考えなければいけません。

それはコンセプト・ライフスタイル・生活条件・立地・建築条件

工法・形状・施工部位・施工条件・職人の技能・コスト等さまざまな要素があります。

そう、建物はトータルバランスです。

少しでもその人にあった理想に近づけるために最適な組み合わせを見つけ、

満足のいく家づくりが出来る事を私たちはいつも考えています。

 

 

 

 

 

 

 

「新しい現場コマーシャルシート出来ました!」

00.現場06.断熱03.二世帯住宅(多世帯住宅)06.躯体工事20.『四世代、一つ屋根の下』05.中庭



あまり住宅メーカー風や設計事務所風じゃ嫌だったので、こんな感じの、
黒板に見立てた様なデザインで作ってもらいました。
はじめてこの新しい現場コマーシャルシートが掛かった現場は、
杉並区で進行中の「四世代が一つ屋根の下に暮らす家」
今は、木工時の真っ最中。
サッシが取付き、壁の断熱材が納められていきます。
断熱材は「アクリア ネクスト」
高性能グラスウールです。
開口部の防水処置も、各部位ごとに
丁寧に施工されておりました。
二階から覗き下ろした、中庭です。
ここまでの段階では、予定よりも一週間以上早いペースで現場を進めていただいてます。
今のところは、、ですが、
一週間分の日にちの貯金が出来ています。

「現場パトロール!」

00.現場001.大工の技06.断熱

今日は朝から年内最後の現場パトロール。

今 近場で進捗中の五件の現場を都心~川崎~横浜と回ってきました。

建築会社が変わると、それぞれの隠し技も様々で、今日はその部分から、雨仕舞いで気になる開口部についてみて見ます。

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一般的には、この様なカタチで納めて行くのが主流です。
壁内に雨水がもし万が一侵入しても外に水を逃がす様にサッシを取付ける前にこんな事をやってます。
内側から見たものと、外側から見たものです。

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これはまた別のやり方で、「ウェザータイト」と「ウィンドシールド」というモノを組み合わせた例です。
塩ビ系の材で一体成形されているものなので、コーナーにジョイントを作らず、よりガードされたものです。

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またこの現場は、ダブル断熱を採用し、
室内側からはセルロースファイバーを、そして外からは25ミリの発泡材で、更に外壁の仕上げ材には遮熱塗料を塗る…と言った、かなり断熱性能を配慮した計画です。

これらの現場は来春の竣工に向けて着々と進んでおります。