06.家創りのヒント

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「HOW TO インダストリアルスタイルの世界」

04.ロフト&SOHOスタイル06.家創りのヒント20.『TOKYO LOFT STYLE』の家20.『casa brooklyn』の家04.ブルックリンスタイル(ニューヨークスタイル)

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

インダストリアルスタイルはネイチャー・デコールでもまだまだ人気のインテリアスタイル

のひとつですが、今回は今までネイチャー・デコールが手掛けたインダストリアルスタイルの

インテリア事例を解説しながら、他とはひと味違う本物志向の

こだわりのあるインダストリアルスタイルの住空間

その落とし込み方を少し掘り下げてご紹介していきたいと思います。

 

一般的にインダストリアルの意味は、「工業用」とか「工業的」ということですが、

それを空間に取り入れていく場合、「粗削りで無骨な」という印象になってくるのが

特徴です。簡単にイメージしてもらえるのが古い倉庫の空間や素材、アイテムを

今のインテリアにアレンジしていくイメージです。

インテリアスタイルのカテゴリーとして、類似のイメージとしては、

「ロフトスタイル」「SOHOスタイル」「ブルックリンスタイル」などもありますが、

ネイチャー・デコールでは、それらをすべてミックスしてさらに、粗削りで無骨な中にも

ナチュラルで温かみのある質感を融合させた空間創りをしていきます。

それがネイチャー・デコール流インダストリアルなデザインとなります。

 

まずは、インダストリアルスタイルを住宅に取り入れたインテリアと空間、

そして、それらを構成していく「アイテム」「マテリアル」「ディテール」と

詳細まで実例画像をもとにご紹介していきます。

 

◯インダストリアルスタイルのインテリアと空間

これは2011年の事例で「大田区・K邸」

ロフト空間の様に大きな吹き抜けのある家で、「ブリック」「スチール」「古い木」

「大きなインダストリアル照明」「スチールの螺旋階段」などで、インダストリアルな

デザインを演出しています。

開放的な吹き抜け空間のリビングに対して、天井高を抑えたBARカウンター併設の

オープンスタイルのキッチン、そして小さな螺旋階段を登るとDENがある、

インダストリアルで男の隠れ家的なインテリアがワクワクさせます。

 

 

 

これは2019年の事例で「平塚市・O邸」

長いアイランド+ダイニングテーブル一体型のキッチンが特徴の家です。

二階LDKの勾配天井を生かし、中二階にはワークスペースとライブラリーがあります。

「ブリック」「モルタル」「スチール」「古い木」「インダストリアル照明」といった

インダストリアルスタイルには欠かせないアイテムを取り入れながら、冷たく無機質

になるすぎないように、ラフなホワイトペイントの天井などを組み合わせています。

 

 

 

これは2010年の事例で「藤沢市・S邸」

LDKとリビング階段がコンパクトなスペースにバランス良くレイアウトされています。

インダストリアルスタイルの特徴である、工業的なスチール素材が多様されながらも

白い左官の壁と古材の床で温かな印象を与えています。

 

 

 

◯インダストリアルなアイテム

「ドア」「門扉」「ライト」「階段」「グラフィックス」など、インダストリアルな

空間を構成するアイテム類ですが、こういう部分にその家だけのオリジナリティのある

製作品やひと手間加えた仕上げやデザインを入れていくことで、

ひとくちでインダストリアルという枠には納まらない

どこにもないオンリーワンな空間になります。

 

 

 

 

 

◯インダストリアルなマテリアル

インダストリアルなインテリアを構成するマテリアル(素材)は、

粗削りで、工業的、ヴィンテージ感のあるものなど、どちらかというと男性的なもの

という印象がありますが、昨今はこのような素材を好む女性も多くやはりひとつの

スタイルとしての市民権を得たようにも感じます。

 

「ブリック」

このようにブリックでも倉庫で使われているような赤レンガから、

ニューヨークのSOHOをイメージしたホワイトペンとされたもの、

ゴツゴツとテクスチャのあるものなど、いろいろな表情があります。

 

 

「古材の床や壁」

古材をヘリンボーンにしたフローリング

実際アメリカの体育館で使われていた床を厚塗りのウレタンでコーティングしたもの

古い足場板を貼り込んだ壁

 

 

「モルタル柄のタイル・スチール素材」

 

 

 

 

◯インダストリアルなディティール

黒染のスチールプレートと鉄のリベット

 

スチール窓枠のディテール

 

古材に鉄のリベットを打ち込む、真鍮古味色のBARの足掛け

 

重厚な鉄のノッカーとリベット打ちされた玄関ドア

 

工場のような露出された配管とコンセントボックス

 

 

ながながとインダストリアルデザインのHOW TOを、

ネイチャー・デコールの事例の中から具体的にご紹介してきました。

 

というのも、ネイチャー・デコールではじめてインダストリアルスタイルの家を

手掛けたのが、今から10年以上も前になりますが、いまだにお客さんからの

オーダーがあります。それはもう一過性のインテリアのトレンドとかではなく、

ひとつのスタイルとして確実に定着したのが、インダストリアルスタイルだと

感じております。

なので、今回はインテリアのちょっとした模様替えというような

目先を変える部屋作りのお話ではなく、本気で家創りのコンセプトとして1から

インダストリアルスタイルを取り入れていきたい、と考えてる人に向けて、

そのポイントをお話しました。

最近はファッションと同様にインテリアの情報量も多く、

トレンドの鮮度もなかなか長持ちしませんが、10年間好きでいれるものって

多分本当に自分にフィットしているものだと思います。

そして想像してみてください、

更に10年後、20年後そのもっと先まで、その空間を好きで居れますか?

そこに無理を感じなければそれはあなただけのオリジナルな「場」になっていきます。

 

そんな方たちの家創りの参考になれば幸いです。

自分仕様のインダストリアルスタイルの家創りをお考えの方は、是非ご相談ください。

 

 

◯今までネイチャー・デコールで手掛けた

「インダストリアルスタイル住宅の事例」も御覧ください。

 

・ロフトスタイルの家 https://www.nature-decor.com/works/works124/

・TOKYO LOFT STYLE https://www.nature-decor.com/works/works19/

・パーティ大好き!HOME https://www.nature-decor.com/works/works18/

・COOL LOFT https://www.nature-decor.com/works/works16/

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

「猫のための家づくり・そのポイント」

06.家創りのヒント03.ペットと暮らす20.『アトリエ併用のペット共生住宅』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

住み始めて半年が経過した「アトリエ併用のペット共生住宅」の

竣工撮影が行われました。特徴的な見せ場の多いこの家ですが、

今回は、4匹の猫たちとオシャレに暮らす、猫のための家づくりのポイントを

色々なオリジナルな事例と共にご紹介します。

 

猫ちゃんの名前は「白玉」「黒豆」「きなこ」「しましま」の4匹。

なんか和菓子屋さんのメニューみたいですね(笑)

そのなかでも、一番愛嬌があり人慣れしている、「黒豆」がキッチンの

いつもベストポジションからそのポイントを紹介してくれます。

 

 

 

●キャットタワー〜キャットウォーク

キャットタワーも既製品ではなく、部屋のインテリアと一体化させそれ自体が

オブジェの様に見えます。

このキャットタワーはオーナーのMさんと大工さんの共作です。

まず枝振りの良い樹形をオーナー自らが探してきて、その向きや枝を大工さんが整理し

猫の爪研ぎや登りやすくするために、ロープを巻き付けています。

途中には、猫にとって良い高さにキャットステップを設けました。

キャットタワーで途中休憩している「しましま」

キャットタワーを登りきると、ドアの上のキャットウォークへと繋がります。

なんか楽しそう〜

 

 

 

 

●オリジナル製作したキャットルーム

持ち込みのアンティークラックも猫の良い居場所になっています。

棚を階段状に登りながら、キャットルームで休んでいるようです。

このキャットルームは工事中に大工さんにお願いして作ってもらった

オリジナルの猫部屋です。

 

 

 

 

●ねこちゃんお気に入りのサンルーム

このサンルームでの日向ぼっこがねこちゃん達のお気に入り。

サンルームの外付けサッシの手前には、部屋内側から脱走防止の

木製の縦ルーバー建具を組み込んでいます。

サッシを開けば、ルーバーを通して爽やかな風も取り込むことが出来、

デザイン性、脱走防止、通風用などの用途を満たしています。

 

 

 

●出窓もねこちゃん達にとって良い場所

高さ的にも、奥行き的にも出窓はねこちゃん達にとって良い居場所になります。

猫との暮らしではなるべく窓を出窓にしてあげることをオススメします。

 

 

 

●ねこちゃんの水飲み場

床から60㎝の高さにねこちゃんの水飲み場をつくりました。

ポイントはこの高さと、猫が乗れるだけの奥行きがあれば十分です。

インテリアに合わせたシックな水鉢には、いつも新鮮な水が飲めるように、

鉢だけでなく、水栓と排水も用意しました。

 

 

 

 

 

●猫のトイレスペース

猫のトイレの匂いは気になるもの。

トイレの位置もなるべく普段目に触れないように、どこにするのか悩ましいですね。

このお宅では、洗面所の脇に猫専用入り口を設け、そこからトイレに

入れる様に計画しました。

猫のトイレスペースには脱臭機と通風窓を取付、洗面所とは柔らかいドレープで

簡単に仕切っています。掃除のことを考えると、ある程度の広さが必要です。

洗面所を中心に、人用のトイレと猫用のトイレをレイアウトして、

トイレをひととこにまとめています。

 

 

 

 

 

●インテリアの邪魔をしないキャットルーム

既製品のキャットルームにしても、ただ機能を満たすだけのものではなく、

インテリアの邪魔をしないものでコーディネートしたいですね。

ここでは、ダイニングルームのコーナーにラタンのキャットルームがセットされました。

 

 

オーナーMさんご家族のキャットライフ、いかがですか?

「人にとって快適な空間は、同居する猫にとっても快適」

こんなうれしいお言葉を以前オーナーさんからいただきました。

 

最近、猫との共生住宅が増えてきて、雑誌でもよく特集が組まれていますが、

やはりセンス良く暮らしていきたいものですね。

そんなヒントになれば幸いです。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

「COCOON・コクーンを作ります」

06.家創りのヒント01.擬石・擬木・造形00.現場20.『ネイチャー・デコールで建てる二度目の家』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

COCOON・コクーンを作ります。

今、進行中の代々木上原の家のリビングの一角です。

スペースは6帖ほどの大きさで、リビングゾーンから60センチくらい上がった

小上がりスペースで、もともとはシアタールーム的な目的で計画されました。

 

たたき台は、こんな画像をイメージソースにはじまりました。

 

 

今回の計画に組み込んでいくと、こんなイメージになっていきます。

 

リビングから、3段ほど上がるフロアーは、広いリビングとはまったくイメージの

異なるお籠もり空間、天井も低くまさにコクーンの様に囲われ、

落ち着いたゾーン。

 

ルーズにゴロンと寝転ぶも良し、子供の隠れ家のような遊び場としても絶好、

また籠もって映画を観たり、仕事を持ち込んだり、来客時には雑魚寝空間にもなり

結構ユーティリティなスペースとして、使えそうですね。

 

初期提案には正面に大型モニターなども組み込まれていましたが、

この有機的なスペースには違和感があるのでは?ということで、

イメージを優先させて、モニターは無くすことにしました。

 

 

作り手側からあがってきた、

CGパースで感じを掴みながら、イメージを固めていきます。

モノクロがちょっとおどろおどろしく、なんかホラー映画でも始まりそうですが、、

 

実際は現場で、造形をおこしアレンジしながら手作業で形作っていきます。

造形はいつもの、特殊造形集団の登場です。

 

こんな空間、あったら楽しいな〜からはじまり、それを具現化していきます。

住宅の中の付加価値空間 うれしいですよね〜

これからの現場での作り込みが楽しみです。

また、こちらの進捗もお知らせします。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

「ボブ・マーリーの名言をパネルにしました!」

04.ロフト&SOHOスタイル06.家創りのヒント08.アート&ディスプレイ01.ホームグラフィクス04.ブルックリンスタイル(ニューヨークスタイル)20.『ロフトスタイルの家・2019』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

平塚市で進めてきた「ロフトスタイルの家」もいよいよ竣工です。

先週から竣工に向けて、室内クリーニングや家具の納品、

備品関係の設置など、最終フィニッシュに入ってます。

 

そこで、今回ご紹介するのは、この家のオリジナルのひとつでもある

ホームグラフィックス、デザインパネルについて。

 

ボブ・マーリーの歌詞にもある、心に響く言葉をパネルにしました。

まずは、気に入った歌詞のパートを選び出し、

文字をデザインしていきました。

イメージは、ロフトスタイルの家にフィットするようなデザインで、

ブルックリンスタイルのポスターをイメージして、、

 

大型プリンターからの出力では面白くないので、

特注寸法で額を作り、ベースの色を塗り、手書きで表現しています。

 

 

 

 

ストーブ脇のスペースには、

赤をベースにした1400×800のパネル

古材の床や古レンガ、全体のインダストリアルな雰囲気に赤がアクセントに

 

「どうやって生きるかなんてことは、

誰も他人に教えられないよ。

それは、自分自身で見つけるものだ。

神様はこの地球を創り、

人間をみんな平等な生き物として創った。

だから、誰もが自分の望む生き方で、

自分の人生を、精一杯生きていこう」

 

そんな、意味があります。

 

 

 

ダイニングには黒をベースにした1000×1600という特大サイズのパネル

 

 

 

エントランスから階段部分には、

450×450の小さめのパネルを3枚

白と黒ベースのパネルを規則的に並べてみました。

 

ホームグラフィックスの事例ですが、

家の中にグラフィックを効果的に用いることで、

特別なオリジナル感が生まれてきますね。

 

自分の好きな言葉、大好きなアーティストの歌詞、賢人の名言

色々広がってきますが、

文字をデザインし、パネルにしていくことで、

その家の中に特別なコーナーが生まれます。

 

ちなみに今回の家のボブ・マーリーは僕の方で勝手に提案させて

いただきましたが、、(笑)

 

ホームグラフィックスはもっともっと取り入れていきたいですね〜

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

「土地を決めるところからはじまりです」

06.家創りのヒント06.コスト06.土地について

 

皆さん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

今回は土地探しについてお話しさせていただきます。

よくはじめてのお客さんは、設計を依頼するときに土地を決めてから相談に来た方が良いのか

まだ土地が決まってないけど、まずはその段階から相談に来ても良いのか、

そんな事を聞かれることがあります。

そういう場合は、「一緒に土地を決めていきましょう」そんな事を言ってます。

その理由は、

1. 不動産さんが言う良い土地や一般的に言われる良い土地と、設計者目線での良い土地

とは相違があるという事。

はじめに、どんな広さでどんな家にしたいのかを簡単にでも聞いておくことで、

それが実現出来る出来ないも含めてプロの目線で土地を見れるという点、そして

お客さんのライフスタイルに合ってる環境かどうか、先の完成形をイメージしながら

その土地の善し悪しを判断できる点。

そう考えると、不動産さん的には悪い土地でも、実はそれを設計の特徴として生かせる

良い土地、なんてのも有ったりします。

 

2. 家創りは「土地」も「家」も全体の予算バランスで考える。

よく、「もう土地は契約してしまって、銀行の住宅ローンで借りれるのは

あとこのくらいだからその範囲で家の方を考えて欲しい」。。

そうなると、なかなか実現したいものも出来なくなってしまう。

自分たちの実現したいものをあらかじめ整理しておくことで、土地と家に掛ける

予算の配分をした上で、土地を探していくことはとても大切なポイントです。

 

この様な点で、土地の段階からご相談いただき、一緒に土地を探していくことを

おすすめしています。

 

今日も、お客さんと一緒に候補となる土地を二カ所回ってきました。

この土地だと、こんな事が出来そうだ〜

建物があることで解体費用がそんなに掛かるなら、その建物を生かして思いっきり

リノベーションするのも一つの手か。

目の前が公園なら、この景色は変わらないから、リビングに繋がる庭をそちらに向けて

公園を借景に計画してみてはどうか?

その土地にたつと今までの経験の中で色々なアイデアも沸いてきます。

物理的な建築条件はもとより、工事的な諸問題が関わってきそうな場合は、

工事業者への立ち合いもお願いしながら、色々な目でその土地を見ていく、

そんなケースもあります。

 

先日も、土地を決める段階からお声かけいただき、その土地を決断されたお客さんが居ます。

その時の大きなポイントは

1. 総額予算から考えた土地に掛けれる金額の範囲で探していく

2. 希望の建坪が可能な土地の広さ

3. 駅近にはこだわらないので、1.2をクリアしながら眺望や抜け感が欲しい

そんな内容でした。

 

自分たちも実際土地を見てのチェックポイントとしては、

 

○ 全面道路との関係はどうか?

土地.1

 

 

 

○ 検討の土地に盛り土されているがそれによる地盤改良等に掛かる費用は?

土地.2

 

 

○ 土地の一部に高低差のある擁壁があるが、これに対する規制や計画に対しての影響は?

土地.3

 

 

○ 盛り土による隣地との境界の境はどうする? そこに掛かる費用は?

土地.4

 

実際、その土地の販売価格以外でどんな費用が初期投資で必要なのか?

そこを掴んでいくことも大切なポイントになってきます。

 

大きな買い物だけに、失敗しない土地選び、

当たり前のことですが、土地をきめるところからはじまりです。

そんな訳で、まずは土地を探すところから是非、お声かけ下さい!

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)