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「ニコルと海 - 2017・March」

09.大浦比呂志 LIFE03.ペットと暮らす

 

今日は折角の休みの日だけど、波はフラット!

どうも、サーフ出来る状況では無さそうです。

いつもなら、早朝からボード積んで海に繰り出すのが休みの日の日課だけど、

そんな訳で今日は、ニコルを連れていつものホームビーチへお散歩。

そう、ニコルも大の海好きなんです。

小さいときから、冬でも海につれて行き泳がせたり、海の沖の方にボールを投げては

なんどもなんども取りに行かせたり、そんな風に遊ばせていたので、

車が海のそばに近ずいて来ると、それを察してもう車の中でも落ち着かない様子。

 

 

 

ニコル.1

 

ニコル.2

波は無いけど、青空の晴天でもう春を感じる暖かい日。

 

今年で11才になるニコル、流石に若い頃のようなハイテンションっぷりは

無くなりましたが、ビーチでのボール遊びはやはり大好き。

大型犬はこちらも力一杯遊べるのが何より良いですね〜

 

 

 

 

 

ニコル.3

散々遊んで、体もびっしょりだけど、ご満悦なご様子。

なんだろう〜 このドヤ顔は。

 

ニコル.4

よく、こんな風に海の風を感じています。

ニコルも本当に気持ちが良さそう。

 

 

 

ニコル.5

暖かくて風が心地よい3月のお休みの日。

ビーチの砂の上で、ニコルを枕にずいぶんと長い時間 居眠りしてしまった。

 

海外に行くと、よくこんな感じで犬と放浪してる宿無しの自由人を見るけど、

今の時期こんな風にビーチに居ると、なんかそう見えてしまうのかも、、、、

 

ま〜どうあれ、今日も緩やかな時間が流れた、幸せな休みだ。。

 

 

 

「お店も家も、自分の好きな世界で!」

04.サンタフェスタイル09.NDのオーナーさん12.ショップデザイン

 

前回のブログに続き、今回もネイチャー・デコールのショップデザインにまつわる話です。

 

ネイチャー・デコールはショップも住宅もデザインしてしまいますが、

お店をデザインさせて頂いた繋がりから、今度は自分の自宅も設計して欲しい!

そんな、ケースもよくあります。

職住に渡って、その方の生活の場をデザインさせていただく、ということは

とても責任重大なことであると同時に、そのオーナーの人となりであり、

ライフスタイルも含め、好きな世界観が分かっているからこそ出来る事で、

設計者みょうりに尽きるうれしい話しでもあります。

 

はじめにショップのお話しをいただいたのは2000年、今から17年前になります。

そのお店を任されるまだ若いオーナーは、お父様付き添いのもと、

私どもの事務所に相談に来られたのを、いまでもよく覚えています。

 

お店はメキシカン料理のお店で、今までお父様がやってこられた喫茶店のスペースを

新たに代がわりで息子さんが自分のやりたいお店としてリニューアルしたい、

そんな内容でした。

学生時代アメリカに留学していた息子さんは、その時経験したまだ日本にもそれほど

多くない料理「テックスメックス」で勝負したいと、そしてそのショップデザインも

メキシカンやサンタフェスタイルの自分が大好きな内装で作りたい。

 

◯そうして出来上がったお店がこんな感じです。

矢作.1

矢作.2

地階にあるお店の重厚な木のエントランスドアを開けると、

薄暗い店内は、有機的な柔らかいアールの、分厚い土壁。

古材やロートアイアンのシャンデリア、天井には何本もの大きな古材の梁が、

こんな空間で、コロナビールでも飲みながら、ファヒータやエンチラータ、タコスを

楽しめるメキシカンバルで、17年経過したいまでもまだこの内装でお店をやっています。

 

その後お店も軌道に乗り、その六年後の2006年に今度は自宅を作りたいので、

家の設計をお願いしたい。そんなお話しでお店に呼ばれて行きました。

お店をオープンさせて6年の間に、結婚し小さな子供も生まれ、

そろそろ自分に合った、こだわりの家を創りたい、とのことでした。

 

そして、彼の求めた家のデザインのテーマは「サンタフェスタイル」

本当に好きなんですね〜、その世界観が。

サンタフェスタイルの先駆者の自分としては、

そうなればガッツリ本物のサンタフェを再現してしまおう!と、

一気にテンションマックスで、デザインに取り組んでいったのが思い出されます。

 

 

 

◯そうして出来上がったのがこのお宅

矢作.3

 

矢作.4

 

矢作.5

 

矢作.7

矢作.6

 

ここは、日本か!っていうくらい、とことんサンタフェスタイルです。

 

オーナーさんとのお互いの波長が合致した結果ではありますが、

仕事の場も生活の場も、妥協しないで徹底した自分の好き!を貫き通す

こんなオーナーの潔さというかこだわりの深さに脱帽です。

 

人生は一度きり 仕事も遊びも日常すべてを

自分らしく楽しまないと、のお手本のようですね。

 

 

 

「どのお店も皆に愛されています」

11.ネイチャー・デコール12.ショップデザイン

 

ネイチャー・デコールで手掛けたショップや施設は、時代の移り変わりの早いその業界の

中においても、何年もの間お客様に愛され、地域に根付き、その土地のランドマーク化

していくようなスポットであったり、「その店でなくてはダメ」といった熱いファンも多く、遠方からわざわざ足を運んで来てくださる方も多いようです。

 

その理由として、お店の商品力やサービスという部分が一番にあげられますが、

ショップデザインも商品と一体化したひとつのパッケージとして、

統一したコンセプトで見せていく顔であり、そのお店で寛いでもらう為の

装置としても重要な役割であると思います。

 

ネイチャー・デコールのコンセプトのひとつに、
「お店のような家 家のようなお店」…というのがあります。
お店において、家に居るときの寛ぎ感や居心地の良さというのは

欠かせない付加価値に繋がります。
また家においては、お店のような非日常性やホスピタリティというのが、
生活感の伴う家の中での、大切なスパイスにもなります。
それは、単に表層の色や素材の目先を変える事ではなく、
人の心理をも左右する内面的なものをデザインしていくことだと考えます。
ネイチャー・デコールの他とは視点の違う、
住宅デザインのベースというのは、こんなところから生まれています。

 

今回は、「皆に愛され続けている、お店や施設」の代表的な事例をいくつか

紹介させていただきます。

 

 

 

 

1. 行列の出来る下町のお菓子屋さん「ビスキュイ」

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このお店とも長いお付き合いで、はじめにお菓子屋さんをデザインするところからはじまり

数年後には、イートインできるカフェ棟の増床、そしてバームクーヘン工房の増床と

三度にわたる、お店作りに関わらせていただきました。

週末ともなると、ポーターさんが入り交通整理する程の盛況ぶりで、

いつも行列の出来るお菓子屋さんとして、お菓子業界でも有名なお店のひとつです。

 

 

 

 

 

2. 人気のパン屋さん「デイジイ」

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全国のご当地パン祭りでも、常にランキングされたり、パン菓子コンクールでの受賞など

皆に愛され続けている人気のパン屋さんです。

「ベーカリー」とか「ブーランジェ」と言うよりも、あえて「パン屋」さんと言う表現が

似合う、気取らない日本のパンとお店のデザインとの相乗効果で温かい印象を与えています。

 

 

 

 

 

 

3. ハーブやアロマセラピーの草分け「生活の木」

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日本にハーブやアロマを広めた草分けであり先駆者が、この「生活の木」です。

「生活の木」の原宿・表参道本店のショップをデザインさせていただいたのが、

今から10年以上前になりますが、まさにネイチャー・デコールのコンセプトが凝縮された

店作りとなりました。

ハーブ業界のリーダーとして、今も新しいモノを発信し続ける、人気のショップです。

 

 

 

 

 

4. 五感に訴えるレディースクリニック・「にしさこレディースクリニック」

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「生活も診察も五感を優先することが大切」というオーナーさんの言葉通り、

ネイチャー・デコールのコンセプトにも価値観にも合致。

今までに無いような、リゾートを感じるクリニックにしよう!と言うことではじまった

このプロジェクト。「こんなところで子供を産みたい」という方々でいつも予約が

いっぱいのレディースクリニックです。

 

 

 

 

これらのお店はいつも人に溢れ、話題になっています。

 

業種も業態も異なるお店や施設ですが、

「心地よさ」「ナチュラル感」「温かさ」「リゾート感」といった

普遍的な共通コンセプトでデザインされたネイチャー・デコールの事例です。

 

そして、この全てのデザインに関わってくれているのが、

ネイチャー・デコール歴20年以上になるベテランデザイナーの岡田美和子。

大浦とは事務所を設立当初からのパートナーで、

現在はカナダの地で、ネイチャー・デコール・カナダブランチとして

海外の視点や新しい海外情報を取り入れながら、強力なパートナーシップで、

ネイチャー・デコールの家創りのデザインを手掛けてもらっている、

中心的なスタッフです。

 

しかし、古い事例を見ても、

そして、業種・業態変わっても、コンセプト、ぶれないな〜我々…(笑)

 

 

◯岡田美和子プロフィール

大浦と共にネイチャー・デコール・スタイリズムを古くから築きあげてきた第1人者。
2006年より、カナダ・トロントにてネイチャー・デコール海外オフィススタート。

国際的視野で、建築・インテリアデザインを発信。

趣味のインテリアショップ・建築巡りはトロントにても続行中。
キッチングッズ・バスグッズ・雑貨・ガーデニング・香り
生活に関わる物に全て興味あるインテリアマニア。

 

 

 

 

 

 

「ベッドルームのコーディネート 色々」

08.インテリアコーディネート06.家創りのヒント08.カラーリング(色について)02.壁材・塗装08.カーテン05.マスターベッドルーム

 

ネイチャー・デコールの実例などではあまり大きく取り上げられないベッドルームですが、

ここにもその家ごとの、こだわりやテーマがあります。

 

ベッドルームは家の中でも特にプライベート色の強い場所だからこその、

オーナーさん達のお気に入りのカラーやインテリアコーディネートを見ることが出来ますね。

 

今回は、ネイチャー・デコールのよくあるベッドルームの傾向と、

ここ数年のオーナーさんの指向性をまとめてご紹介します。

 

 

 

 

 

  1. 淡いグレートーンでまとめていく、グレイッシュなベッドルームの事例

ベッド.グレー.1

 

ベッド.グレー.2

 

ベッド.グレー.3

 

ベッド.グレー.4

 

ベッド.グレー.5

全体的にシックで落ち着いたインテリアが多いですね。

「フレンチシック」「シャビー」「エレガント」、そんなキーワードで表現出来そうです。

 

淡いグレートーンをアクセントカラーとして壁面や天井などに使い、

その同一トーンで、カーテンやベッド廻りのリネンなどを組み合わせていく。

照明器具やドレッサーなどの家具も、女性らしい優しいコーディネートが多いです。

 

 

 

 

 

2. 暖色系の温かい色をアクセントにした事例

ベッド.暖色.1

 

ベッド.暖色.2

ゆっくりと休む場所なので、心が落ち着く温かい暖色系の色味も好まれます。

 

カラーサンプルでご提案していくと、少し色がきついかな〜と思われる事が多いのですが、

この様な優しい暖色系を持ってくる場合、壁四面、、といった広い面での使い方ではなく

窓の無いフラットな壁や、規則的に窓が配置された場所にアクセントを効かせると

より効果的です。

 

 

 

 

3. プライベートゾーンなので自分な好きな色でまとめたい!といった事例

ベッド.ラベンダー

「ラベンダーカラー」「優しいピンク系〜パープル」そんな色がお好みのオーナーさん。

ベッドルーム全体を「ラベンダーカラー」のトーンでまとめたお部屋です。

 

アクセントウォールの色に合わせた、カーテン。優しいピンクのベッド廻りと

差し色でクッションにも近い色を取り入れたり、、

シャンデリアも含めて、ガーリーな優しいベッドルームです。

 

 

色々なベッドルームの事例を見ると、特にネイチャー・デコールのオーナーさんの場合、

ベッドルームのイメージの決定権は奥様にあるように見えるのは、

僕だけでしょうか、、、 (笑)

 

 

 

 

 

「エントランスホールはその家を印象付ける大切な場所」

05.玄関・アプローチ

 

「玄関ドアはその家の顔」、ということで今までもその家ごとの、

個性的なドアや表情のあるこだわりのドアを紹介してきましたが、

ドアを開き、はじめに目に飛び込んでくるシーンがエントランスホール。

そう、エントランスホールもその家を印象付ける大切な場所なんです。

 

玄関に入ると、オーナーのこだわりポイントや、ライフスタイルにおいて

何を重要視しているのかも、少し覗える様な気がします。

 

そして、そんなオーナーの要望を聞きながらデザインしていく訳ですが、

ネイチャー・デコールの設計手法にもエントランスホールにおいての、

いくつかの共通したデザインアプローチがあります。

 

○ 四季を取り込むピクチャーウインド

○ 玄関ホールからそのまま外に繋がる

○ 間接照明による導入

○ 玄関ホールにも吹き抜けを

○ 収納も壁装材として空間に馴染ませる

 

こんな事をポイントにおきながら、エントランスホールをデザインしています。

それでは、具体的にいくつかの事例を見ながらそのポイントを解読していきます。

 

 

 

1. オープンテラスに繋がる

玄関.荒井生

両開きの輸入アンティークドアを開けると、フル開口折れ戸を通して

そのまま、オープンテラスに繋がっていきます。

オープンテラスには、四季を感じるシンボルツリーが植え込まれていて、

床の素材も、玄関からオープンテラスまで同一素材で仕上げているため、

中から連続して外に繋がるこの奥行き感は、空間の広がりを最大限に感じることが出来ます。

 

 

 

 

 

2. 空間に馴染ませた素材は充分な収納家具

小澤.玄関

玄関ホールから外のデッキへと繋がる長いアプローチは、間接照明による外への誘導と、

壁面として一体化させた古材・壁装材と見立てた充分な収納が特徴の家。

 

大型犬を飼われているこの家では、このアプローチから外のデッキに出て、そのまま

外階段で2階のリビングへ行ける、といった回遊性のある動線を希望されました。

玄関を入ると、外も取り込みながら上下階が内外で自由に回遊出来るのがポイントです。

 

 

 

 

 

3. 玄関ホールから直接デッキテラスへ

玄関.井川

仲間が集まり、よくBBQを行うというこのお宅は、ゲストがいちいちリビングやダイニングを

通らなくても、玄関から直接デッキテラスへ出れるようにしたい、という希望をされました。

 

玄関正面の木製パティオドアを出ると、奥行きのある屋根の掛かったカバードテラスがあり、

その脇にLDKに繋がる大きなデッキテラスを作りました。全天候型のアウトドアスペース。

玄関は自然光に溢れ、外のガーデンが鑑賞出来ます。

 

 

 

4. 玄関のドアを開けると、正面にはピクチャーウインドが

玄関.加藤.1

玄関.加藤.2

玄関に入ると、ガラスフィックスのピクチャーウインドが絵画のようにも見えます。

四季の緑を感じたり、自然光も十分に取り込める明るいエントランスホール。

 

そしてそのまま、長いアプローチは天井からの間接照明によって、

期待感と共にリビングへと導かれます。

天井にダウンライトなどのベース照明を仕込まず、間接照明だけでアプローチしていく、

というのも演出効果が高いですね。

 

 

 

 

5. 吹き抜けのある開放的なエントランスホール

玄関.小山

吹き抜けの天井からは、オリジナルのアイアンシャンデリア。

1階から2階までの壁面をグレーブリックで貼りあげる。

空間に馴染ませた、古材の壁面収納。

空間のボリュームと相まって、統一された素材のハーモニーがとても印象的で

ダイナミックなエントランスホールです。

 

 

 

 

6. 玄関ホールがギャラリー

 

フォトグラファーであるオーナーさんは広い玄関ホールがそのままギャラリーになる、

そんな事を希望されました。

そこで通路幅も広めの1800ミリで設計し、多くの写真や絵が飾れるように長い壁面を

作り、間接照明による奥へ奥へのアプローチと、その先には外の緑を取り込む

大きなピクチャーウインドがあります。また目線を外した下の部分からも緑を

感じられるのも特徴です。

 

ネイチャー・デコールのエントランスホールの設計手法のポイント

が十分に取り込まれた家です。

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