20.『プリンスが出てきそうな家!』

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「高波動空間をつくる」

06.家創りのヒント02.左官00.現場20.『プリンスが出てきそうな家!』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま進めている、葉山の住宅「仮称・プリンスが出てきそうな家」では、オーナーさんの希望により、麻炭を使った高波動な空間をつくろう、ということでまた新たな試みをしております。

 

決して怪しい通信販売ではございませんので最後までお付き合いくださいね(笑)

 

まず、「波動」とはどういうものか、というところから説明させていただきます。

この世に存在する全ての物質(人間・生物・物体等)は、素粒子によって構成されています。そして、これらはすべてなんらかのエネルギーを出しています。エネルギーは、光や音、電波などと同じように固有の周波数と波長を持っています。これが「波動」です。波動は共鳴によって伝達されます。我々人間の想いや意識も波動であり、同様に伝達されます。つまり、全ての物質及び人の想いや意識もこれらに影響しあっている訳です。

 

そして「高波動空間」とは、世の中に様々な方法やツールを使って場の波動をあげる方法があるが、ここでは「炭」と「微生物」を使って高波動空間にしていこう、というものです。

今回使われる「麻炭」は、麻を炭にすることで、赤外線効果と麻独自のエネルギーと浄化力が高められると言われています。

 

その作業工程を順を追ってご紹介します。

 

 

◯ 土地からの波動を改善

土地のエネルギーを調整し大地と空間を結ぶことが目的

この作業は地鎮祭が終わり、基礎コンクリート工事の前に行います。

泥団子のような麻炭の塊を円を描くように埋め込み、その中に麻炭を水に溶かしサークル状に撒きます。結界を張っていくイメージですね。

 

 

 

◯室内の床下地にサークルを描く

土地のサークルと同様に、今度はもっと直接肌に近い、室内の床下地にサークルを描きます。

素材は麻炭石灰クリームで、この上からフローリングやタイルなど内装の仕上げをしていきます。

 

 

 

◯壁・天井に麻炭を塗る

室内の居室部分全ての壁・天井に麻炭石灰プラスターを塗っていきます。

部屋ごとに、左官仕上げ・タイル仕上げ・塗装仕上げと内装は変わってきますが、どの仕上げにおいても、下地にこのグレーの麻炭石灰プラスターを塗っていきます。

 

これが一連の作業工程になるのですが、では「高波動空間」をつくることで、実際にどんな作用があるの?というのが気になるところですよね。自分自身も今回の現場が初めてのことなので、まだ実体験として語れる話では無いのですが、この「炭と微生物と空間」を推奨し実践し続けている左官職人さんのお言葉を要約すると、心が整い、穏やかで幸せなエネルギーに満ちた空間になるようです。そして心が整うと体も整い、自分のリズムを本来の姿に戻してくれる、というものらしいです。

 

僕におきかえると波乗りで海に入水すると海のリズムで浄化され心が整う、そんな感じに近いのかもしれません。

 

いずれにしても、とてもネイチャー・デコールのコンセプトに近いものを感じます。

 

 

「高波動空間」の作用をまとめると

●心身に付着したマイナス波動の浄化しリセットする

●心身のエネルギーを高めて活性化する

●マイナス波動からの保護

●感情の癒し・精神の安定

●自分らしさを表現できるようになる

●仕事や勉強など作業や思考に集中できるようになる

 

また、今後が楽しみなお宅ですね!

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主催)

 

 

 

 

 

 

 

「気密性能測定結果 C値0.5!」

00.現場11.ネイチャー・デコール06.断熱20.『プリンスが出てきそうな家!』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

ここのところ、このブログでも気密断熱に関する、住宅性能についての話が多くなってしまってますが、今日はいよいよ今までやってきたことが、数値となって試される日です。

ネイチャー・デコールの新しい住宅性能基準では、気密性能測定(C値測定)を「気密断熱工事完了時」と「工事完成時」の2回行い、気密性能の確保を標準として行います。今日は進行中の葉山の家で、その1回目の気密性能測定の日です。

それもオーナーさん立ち会いということも有り、朝から現場も緊張感漂うムードです。^_^;

 

 

 

 

 

気密性能測定(C値測定)は専門の気密測定業者が上のような測定器を使い、換気口など計画的にあけた穴を全部ふさぎ、室内の空気を送風機で強制的に外に排出します。この時に生じる気圧差と風量でC値を算出します。

値が小さいほど気密性能が優れている、ということです。

C値に関しては、どんなに最高の建材を使っても、腕の悪い職人が施工すると精度が低く、隙間の大きい家になってしまいます。

C値を測定することは、その家を施工した職人の腕が試されるということなんです。

 

 

 

測定がはじまりしばらくすると、壁も天井も気密シートがパンパンに膨らみ引っ張られていく様子がわかります。他に隙間や穴があるとそちらから引っ張れれていくため、いかに隙間が少ない家であるかが既に感じ取れますね。

 

 

 

 

気密測定1回目の結果です。

 

やりましたC値0.5!

 

0.5という数値がどういうことかというと、1階も2階も合わせた、建物全体に対してハガキサイズの半分程度の隙間しか無い、ということです。更にそれを1回目の測定ではじき出した数値であるということ。本来は何度かの測定をしながら隙間の感じるところを手直しして塞ぎながら行っていくようです。この結果を見たときはオーナーさんはじめ、現場で関わってくれた大工さん、監督、設計監理者みなで歓喜しました。

正直、はじめての取り組みで、この結果が出せたということは本当に驚きでした。

数々の測定をしてこられた、気密測定の業者さんも、エコ住宅とか気密断熱工事を付加価値にしている建設会社でもなかなかここまでの数値は出せない、と驚いていました。特にネイチャー・デコールの家の場合は変形していたり、ロフトやスキップフロアがあったり、開放性が良いデッキ繋がりの大きな掃き出し窓があったりと、、要はプライオリティの一番を気密断熱で設計した家ではなく、あくまでも快適でかっこいいデザイン性を何より尊重させた設計でのその結果であったからです。ブログをご覧になってるみなさんも、是非「大手ハウスメーカーC値ランキング一覧」なるものを見てください。気密断熱好きなみなさんがご存知の「某・◯条工務店」でも、平均測定値0.5は出ていないようです。

 

今回の葉山の家では、デザイン性・住宅性能・コストバランス・メンテナンス性と多岐にわたるご要望をいただき、設計段階からそして現場でもひとつひとつハードルを超えながらここまで来ましたが、ひとえにオーナーさんの高い理想と熱意が自分たち皆を引き上げてくれています。

この気密C値においても、1は切って欲しい、できれば0.5以下を目指したい!はじめにこれを要求されたときは皆で頭を抱えてしまいました。更にいうとお金をかけて専門業者を入れて現場発泡ウレタン吹付け断熱を使えばある程度の数値は見込めるが、お金を極力かけずに、大工さんがグラスウールと気密シートを使ってそのクオリティを目指して欲しい、というリクエスト。。そうなると、いつもの大工さんの腕を総動員して職人の技で最大限に出来ることをやるしかないね!そんな意気込みでこの工事を進めてきました。なのでこの結果は、設計監理力と施工技術力の確かな証明にもなるということですが、なによりこの結果を見てだれよりも先にオーナーさんが、現場で同じことを言ってくれたことが、皆にとっても一番のねぎらいのお言葉となりました。本当にオーナーさん、そして技を見せてくれた大工さんには感謝しかありません!

 

誤解がないように言いますが、当たり前ですがネイチャー・デコールは気密断熱に一番の付加価値をおいた設計事務所ではありません(笑)

2020年4月から社内で改定された新しい住宅性能基準を設けたので今後はそれらを標準として大切に考えていきますが、あくまでも私達はデザインで豊かになる暮らし、ここがなによりも一番肝心だと思っております。デザインが人に与える力って本当に凄いことなんです。数値やスペックで測れないものだからこそ、価値のあるもので、ここは誰でもが出来ることではないんです。そんな想いとまたこれからの決意をあらためて感じ取れた、この気密測定の結果でした。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

 

 

「プリンスがでてきそうな家!」

09.NDのオーナーさん20.『プリンスが出てきそうな家!』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

以前こちらのブログでも紹介しましたが、

「クラシカルモダニズム」を希望されているお宅「K邸」

クラシカルモダニズムといいましても、あえてカテゴライズすれば、ということで、

一つの様式にはとらわれない、完全なる独自なスタイルになってきます。

ネイチャー・デコールでもこの領域ははじめてなので、

デザインを進めていきながら、はやく具現化してみたい!

そんなおもいで、素材選びやデザイン、ディティールなどワクワクしながら

進めております。

 

これは初期段階の打合せで、オーナーのKさんが自分の実現したいイメージを

スケッチで説明してくれている様子です。

オーナーの熱量がビシビシ伝わってきますね〜

 

 

 

今回はインテリア好き、建築好き、デザイン好きのオーナーが、

いままで自宅マンションにコレクションしてきた家具や照明、ディスプレイを

中心にそれらがバッチリと空間に納まるような家にして欲しい、というオーダーから

はじまりました。

お持ちの家具も、自分でデザインして作ってもらったものや、アンティークなど、

とにかく濃厚でオリジナリティに溢れたものばかり。

今、計画している新しい家に納める家具などの一部をご紹介します。

 

 

なんかプリンスでも出てきそうですね〜

そう、はじめからプリンスのイメージが僕の中にはあって、

「プリンスがでてきそうな家!」 そんなことを頭の片隅に置きながら

プランの提案をさせていただきました。

 

 

そして初回提案のプランがこれ!

ファサードだけは、二度目の提案ですが、それ以外のインテリアシーンは

ほぼこのスケッチのイメージをベースに

更に肉つけしながら進んでおります。

 

 

 

 

 

 

 

図面にもこんな感じで、持ち込まれる家具や照明など実寸法で落とし込みながら、

スケールバランスをイメージできるように仕上げていきます。

 

自分の大切にしている、大好きな家具からはじまる家創り。

そんな流れも面白いですね!

 

この仕事が始まる前にオーナーのKさんからの熱いメッセージが今でも忘れられません。

それは長い長いメッセージのなかのほんの一節ですが、

「大浦さんの人生物語の登場人物の中に

僕ら夫婦もキャスティングしてもらいたいので、宜しくおねがいします」というもの。

こんな感じに、また熱量いっぱいの思いを共有しながら、

熱烈家創り、人生ドラマがはじまります。(笑)

 

 

場所は、遠くに海を臨む葉山。

工事は3月からのスタートで完成は10月以降の予定です。

こってりと濃厚な「プリンスが出てきそうな家!」

進捗はまたこのブログからお知らせしてまいります。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

「熱量で動かされる」

11.ネイチャー・デコール09.NDのオーナーさん09.想うこと20.『プリンスが出てきそうな家!』20.『MAISONS en French・物語を感じる住まい』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま ちょうど来月の二軒のプレゼンに向けて奮闘準備中です。

この対照的なリクエストの二軒。

ひとつはあえてテーマを決めるなら「クラシカルモダン」?

もうひとつは「スタイリッシュな南仏オーベルジュ」

まったくもって、近しい要素が無い二軒の家ではありますが、

どちらもとても楽しくのめり込んでいます。

 

自分の性格的に好きでもないものをお世辞で良いですね〜とか言えない性分なので、

好きなものは好きだし、苦手なものは仕事であれ好きです!とは言えない、

そんな自分は簡単には変えられないものです。

だから器用に何でも出来るタイプとは決して言えないのですが、

リクエストの内容の先にあるオーナーの強いこだわりだったり、

こうしたい!という絶対的な熱い熱量に興味が沸き、動かされていくようにも感じます。

 

一軒目の「クラシカルモダン」がリクエストの家。

膨大な画像と、書き殴りの手書きの、これまた膨大なスケッチ。

スケッチというのは、本来絵がうまい下手というより、

自分はこうしたいんだ!という想いが

強ければ強いほど相手に共感を与える、

書き慣れない絵でも一生懸命相手に伝えようとする熱量、これには迫力すら感じます。

線の強弱や、デフォルメされたバランスから、話しを聞く以上に、

このオーナーの実現したい世界観がそのスケッチを通して見えてきます。

 

 

 

 

そして二軒目の「スタイリッシュな南仏オーベルジュ」。

一般的には南仏の田舎の家にパリっぽいエッジの効いたスタイリッシュな要素を融合させて、、

なんてリクエストを他社でしたら、多分ちんぷんかんぷんでまとめようもないのでしょうが、

ここは自分の得意ジャンルの、融合スタイル、

オーナーのこうしたい!が、手に取るように理解出来ます。

そして嬉しい事に、僕の20年以上も前の作品をスクラップしてくれていて、

この感じが今でも好き!

といって分厚い丁寧なスクラップブックを見せられると、もう自分以外にだれが出来るんだ、

そんな使命感のような気持ちが動きます。

 

 

予算は無いより有った方が色々な面白いことが実現出来る。

ロケーションも住宅地の狭小地より、海の見えるひらけた土地の方が気持ちは盛り上がる。

それは設計者として正直な話しです。

でも、それ以上になんとかこれを実現したいんですよ!とか

これはあなたにしか出来ないですよね、とか

一緒にワクワクした家創りをしたい! なんて言葉をいただけると、

諸条件よりなにより、自分の気持ちが嘘をつかないんだな〜と。

 

やはり、最終的にはお客さんの熱量と自分を信頼してくれる気持ちが、

すべてを動かすんですね。

 

そんなわけで、最近なにかとバタバタでブログからも離れてしまっておりましたが、

また進捗をお知らせしますね〜

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)