「難航を重ねた航海ですが、ようやく引渡しに漕ぎ着けました!」

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

葉山の地で建設していました「仮称・プリンスが出てきそうな家」

ようやく、室内側が完成し昨日引渡しを迎えることが出来ました。

 

この家は、設計の段階から工事の間まで本当に難航した航海でした。

そして、まだ外構工事も残っているので、まだまだ継続中ではありますが、一旦はオーナーさんの希望をほぼほぼ形にし、室内側を完成させることが出来ました。

コスト、土地探し、構造、住宅性能、メンテナンス性、デザイン、導線、眺望、照明計画、空間の波動、耐久性、ランニングコスト、細かな素材選び、等々、、ソフトな面からハードな面まで多方面のこだわりと希望、そこにオーナー独自のこだわりとライフスタイルを反映させていく。通常はプライオリティを整理しながら内容を精査して固めていくのですが、このオーナーさんにとってはそのどれもが大事。そして情熱的! こうなると、ハウスメーカーの様な規格の家では納まりきらず、また固定化したスタイルを持っている様な設計事務所では対応できず、、それが注文住宅だ、と言ってしまえばその通りではあるが、ハッキリ言えることは、それを実現するにはネイチャー・デコールのプロジェクトチーム以外では絶対に成し得なかったということ。これだけは断言できます!

 

はじめてやることも含めトライアンドエラーを繰り返し、いろいろな意味で想い出がてんこ盛りの家創りとなり、ひとつひとつの過程にすべてストーリーが満載。「難航した航海」とはそんなところからでしょうか。 *いままでのブログ記事も御覧ください。

 

この仕事が始まる前にいただいた、オーナーのKさんからの熱いメッセージが今でも忘れられません。それは長い長いメッセージのなかのほんの一節ですが、「大浦さんの人生物語の登場人物の中に僕ら夫婦もキャスティングしてもらいたいので、宜しくおねがいします」というもの。

この引渡しの日を迎えて感じることは、しっかりと僕の人生物語の中のキャスティングとして深く刻み込まれました、ということでしょう(笑)

 

なかなか画像では、出来上がりの過程までが表現しきれないのですが、そのお宅をダイジェストでご紹介します。

 

 

◯エントランスホール

間口を広く取り、一直線に奥にのびるこの部分は「廊下」とは呼ばず、「ギャラリーコリドー」として、オーナー自身が今まで集めてきた絵や調度品、ランプや家具などをこれからこの壁面にディスプレイしていきます。

 

 

◯ゲストルーム

エントランスホールの脇にゲストルームをレイアウトしました。重厚感のあるアンティークの蔵戸を開けると、京土壁の稲荷山黄土と半畳畳、繊細な組子の書院戸、ここは純和風空間。

 

 

 

 

◯ダイニング〜キッチン

2階に上がると、まずダイニング〜キッチンゾーン、ダイニングとリビングもオープン型の造り付け壁面収納を通して繋がって見えてきます。モダンでソリッドな空間に質感のあるアンティークバンブーフローリングで柔らかさを調和させています。ガラスの外の景色を取り入れた緑あふれるオープンキッチンは「kitchenhouse」のもの。トーンや質感を変えたグレーの配色がこの空間の特徴で、その下地にはすべて麻炭石灰プラスターを塗っていて、これが高波動空間として作用します。

 

 

 

◯リビング〜2ndリビング〜サロン&ライブラリー

屋根勾配を生かした高天井のリビングゾーン、77インチの大きなモニターが迫力満点。そこから30センチ下がったところにお籠りスペースとしての2ndリビング、更にリビングから170センチ上がったところに、葉山の眺望を取り込むためのサロン&ライブラリーゾーン。3層のスキップフロアがこのコーナーの特徴で、それぞれに違った過ごし方が出来ます。

 

オーナーがいままで自宅マンションにコレクションしてきた家具や照明、ディスプレイがバッチリと新しい空間に納まるようにして欲しい、というオーダーも具現化しました。

 

この家では店舗並みのライトコントロールの切り替えスイッチが随所にあり、夜のライティングの演出ではかなり細かな調光バリエーションで組むことが出来ます。

 

 

 

 

 

これは、初回プレゼンの時のスケッチ。

リビングもダイニングも細かな微調整はありますが、ほぼはじめに想定した通りの世界観を創りあげることが出来ました。家具がトータルでセットアップされえるのが今から楽しみです。

 

 

 

◯パウダールームまわり

ご希望のグリーン系カラーを盛り込み、パウダールームなど水回りも印象的なタイルを使いデザインしています。広さ感もゆったりしていて、これも人を迎え入れる商業施設のようですね(笑)

 

 

 

 

 

 

水回りも、ほぼファーストプレゼンの構想通りに出来上がりました!

どれだけ難航しても必ずはじめに決めた行き先まで行くのが、ネイチャー・デコールの家です。

 

 

 

これから、年末〜来年に向けて外構計画、ガーデン計画を実施していきます。

まだまだ物語は続きそうです 汗、、

 

引き続き、こちらからご紹介して参りますので、お楽しみに!

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com