「一枚のピンタレスト画像から、、」

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま建設中の「モダンサンタフェの家・2020」。

左官工事や塗装工事がはじまる前の造作工事や下地作りも着々と進み、

またまたいつもの造形集団の登場です!

今では、ネイチャー・デコールの家創りでは欠かせない存在になってきました。

そして、今回も新たな試みに挑戦中です。

作業途中ではありますがその風景を少しご紹介します。

 

そもそもは一枚のインパクトのある、ピンタレスト画像からはじまりました。

こんな大きな石を積み上げた壁が家の中にあるなんて、凄いことだよね〜、それも家の中心となるリビングの一角にあったりしたら、それだけでも唯一無二のものが生まれるのではないか。

既製品ではこんなものは存在しないし、実物の石を、、というのもナンセンスな話。

それであれば、いつものように造形で具現化してしまおう! そんなことからスタートしました。

 

 

 

 

イメージの画像は少し平面的だったのに対し、更に石の凹凸感や起伏を大げさに表現しています。まだモルタル造形の段階でこれから色を入れ目地を詰めていきます。

 

 

 

今回の新たな試みとしては、今までは造形専用のモルタルを壁に厚塗して、そこから削り出して石形状を作っていくのですが、その場合塗りつけたモルタルの厚さの中で造形していくために、石の厚みや凹凸感に限界が出てきます。もちろんそれに適した石の形状もあるのですが、今回の場合はそれ以上に起伏をもたせていきたいとオーダーをした結果、上の画像のようにひとつひとつ石を先に作っていき、それを現場で積み上げていく作業工程に変えてます。バラバラな石のパーツをリアルに作り、まさに石を積み上げその間に小さな石で繋いでいく、そのような手間のかかる作業にトライしてもらっています。

 

 

 

部分的に、着色エージングをしてもらい、その完成形をイメージしながら打合せをしてきました。かなりリアリティのある表現ができそうです。

この仕上がりはイメージのピンタレスト画像を越えたものとして出来上がるでしょう!

 

 

 

 

 

大きなアールの手すりの階段であったり、220角の古材の大黒柱を通して、その石の壁のバランスを見ても、お互いの相乗効果がバランス良く現われています。

 

 

 

 

外部から軒の深いポーチを通して見た感じも、しっかりこの家のフォーカルポイントになっていますね。

 

現場を出る時にパートナーの造形屋さんから嬉しいお言葉をいただけました。

「大浦さんの現場は毎回新しいチャレンジと提案をさせていただき、職人としても表現者としても腕を試されてます。数ある現場の中でも仕上げた後の達成感、お施主様の笑顔、毎回忘れられません。次回はどんなお題になりますか?」というお言葉。

やはり現場で皆同じ意識をもって一つの仕事に挑めることはなんて幸せなことでしょう。手作りの家にはこういった職人さんのひとりひとりの想いが細部に宿り、それがその後の家を守ってくれる一つになっていることは間違いないと思います。

今日は、おいしいお酒が飲めそうです(笑)

 

 

王道のTHE NATURE DECOR STYLE! 「モダンサンタフェの家・2020」

これから、いよいよ仕上げのフィニッシュワークです。

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com