「モダンサンタフェの家・2020」

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

現在、基本設計を進めている「モダンサンタフェの家・2020」

築50年、敷地内には茶室もある由緒ある佇まいの家を、

快適な住居環境と自分たち若い家族が住みたいデザイン環境を取り入れ

建て替えを計画しております。

 

そもそもこの家のオーナーさんとの出会いは、

ネイチャー・デコールのホームページのシステム作りを依頼した会社の担当者であったこと。

うちのコンセプトや様々な画像、実例、Q&A等々ホームページのシステムに関わる事を

無理難題を言いながら製作してもらった事がはじまりです。

そのうち、自分も結婚して家を建てるなら、こんな家に住んでみたいな〜などと

言ってくれていて、まあ仕事上の流れで言ってくれているんだな〜なんて思っていました。

 

そんな折、僕の自宅を開放してオープンハウスを実施した時に、

なんと結婚したばかりの奥さんを連れて、このオープンハウスに二人で参加してくれました。

本人曰く、結婚してはじめての新婚旅行で来ました、などと先日言っておりましたが、、

それが、2012年の2月のこと。

それから7年以上の歳月が過ぎ、二人のお子さんも生まれ、そんな時期に

今回の設計依頼のお話を正式にいただきました。

 

そして今回の家創りに関して、いままで作りためた膨大なリクエストシートが渡されました。

そのリクエストシートの画像には、古くからのネイチャー・デコールの家の画像集を

スクラップされ、イメージだけでなく、どんな家にしたいかの全体像やテーマ、

各室ごとの希望やその理由、新しい家で成長する子どもたちへの思い、

そしてどんな家庭にしたいのか、まで、

多岐にわたるリクエストを、「家族の想い集」として資料作りしてくれていました。

 

またしても、熱いです。笑

 

僕のルーツでもある「サンタフェスタイル」

そのサンタフェデザインを昇華させ機能的でモダンサンタフェにしたい、

というオーナーからのデザインリクエストに対して、この様なスケッチで

プラン提案をさせていただきました。

 

王道のTHE NATURE DECOR STYLE! やはりこの感じは落ち着きます。

 

 

 

何枚にも渡る、リクエストシート。

ただ希望を羅列しているだけではなく、実現したいことの強弱が整理され

プライオリティが明確なため、こちら側の提案も的確にまとめていくことが出来ました。

 

その中でも気にとまったことが、

「2013年から、こんな家にしたいが、ぶれていない!」

そして「だからこそ、これからも変わらないだろう」という一節。

ちょうど知り合った当初から、未だ見ぬ将来の家創りの夢に向けて、イメージを固め

結婚し子供が出来き、そしてその通りの思い描いたものを最高のタイミングで実現する。

素晴らしいことだと思います!

こうした、お互いのリスペクトがあれば、どんなことがあっても必ず家創りは

成功すると、僕はいつも確信しています。

 

 

そして少々長くなりますが、僕が常日頃思っていることをお話させていただきます。

 

僕たち設計者はこちらから相手を選ぶことも、

よっぽどの事がない限りこちらから仕事を断ることもしません。

ただし、当然のことながら、選ばれた以上は自分の今までのスキルを持って、

嘘偽り無く、全身全霊でその仕事に向き合っていくもの。

 

家創りを「航海」に例えましょう。

いろいろな船がありいろいろな先導が居ます。

どの船でどのコースで行くかよく考えてください。

そして自分の行きたいコースを決め、その道の先導を決めたら、先導は一人です。

最後まで先導を信じて舵取りを任せてください。

航海の途中には大しけで嵐に出くわすこともあります、

本当にいろいろなことに出くわし平穏無事な航海などありません。

それでも自分が選んだ先導を信じてください。

信じる事が先導にとっては励みとなり良い結果を導いていきます。

その良い結果がまたあなたへの信頼に繋がり、

事の運び方がいつもポジティブからポジティブへと、

相乗効果で常に楽しく良い方向に流れていきます。

そうなるとどんな台風が来ようが嵐が来ようがその航海自体が楽しく

思い出深い体験となって、あなたを目的通りの地に導いてくれるはずです。

 

その船に乗船する前にもし迷いを感じたのなら、

「もっと別の力を持った先導」の船に乗り換えるべきです。

その自由な選択もあなたにはあります。

 

ただ一度乗船した以上は、

引き返すことも途中で海に飛び込んで自力で他の船に乗り込むことも、

相当の運を掛けなければ出来ません。

 

大切なことは、あなたが選んだ先導を最後まで信じる事、

そして、間違っても自分で舵を取ろうとなど考えないでください。

なぜか?  先導は何度も何度も荒波を乗り越え航海を重ね、

それでも命を落とさず今 ここに居るから。

 

希望の目的地まで行くかどうかはあなた次第です。

 

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)