20.「MAISONS en PROVENCE」

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「懐かしい佇まいへリノベーション」

04.シャビーシックスタイル07.アンティーク&ヴィンテージ12.リノベーション04.フレンチスタイル20.『MAISONS en French・物語を感じる住まい』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

築15年の住宅を全面リノベーションして、新たに生まれ変わりました。

新たに生まれ変わったと言いましても、このリノベーションに対しての

オーナーさんからの要望が、「ずっとそこに佇んでいたような懐かしい住まい」

というもの。

もともとの既存の建物自体も、築15年ということで、全面を改修するにも、

まだまだ新しい建物で、その家自体から味わいが出るのにも、中途半端な年代で、、

そういうことであれば、趣のある懐かしさを感じる空間にデザインしていこう〜

ということで家創りのスタートをきりました。

 

 

オーナーさんは、自分の中でこうしたい!というイメージが全体感からも細部からも

湧き上がっていて、膨大なスクラップや素材集、また自身が今までの集めて来られた

家具や食器、古い小物、テキスタイルに至るまで、スタイルの一貫性があり、

何年もかけて今回のリノベーションのために思いを寄せてきた感じが、

ひしひしと伝わってきました。

そして嬉しいことに、僕が24年前に手掛けた家の写真を雑誌から切り抜き、

好きな家にスクラップしてくれていました。

 

 

 

 

今回は「懐かしい佇まいへリノベーション」、そのお宅を紹介します。

 

玄関ホールには、アンティークのフランスのハンガードアを取り付け

収納はグレモン錠の金物を使用

 

 

 

玄関ホールの吹抜けの手すりも木製のものから、アイアンに取り替え

天井からは大きめのシャンデリアを

 

 

 

奥様の寝室の収納扉

自然に使い込まれた風合い、ブルーが良い具合にエージングされています。

 

 

 

もとは中庭だったスペースをサンルームに作り変えました。

リビングから一体感で繋がり、サンルームに設けたトップライトは、

廊下にもリビングにも光をまわします。

今まではリビング&ダイニングが少し窮屈だったので、

このサンルームのスペースがなにかと大活躍しそうです。

 

 

 

 

システムキッチンを取り払い、すべて造作でキッチンを作り変えました。

インダストリアルな大きめの照明と黒をベースにしたキャビネットで

甘くなりすぎないシックなキッチンにデザインしています。

「黒」「古材」「サブウェイタイル」にインダストリアルなエッセンスは

鉄板のスタイルですね!

 

 

 

 

トイレ&洗面スペースは、モノトーンの「白」と「黒」を基調に、

「サブウェイタイル」「モザイクタイル」にボーダーやアクセントを入れて。

 

 

工事期間的には3ヶ月位の日程でしたが、大きくイメージが様変わりしました!

ここに、オーナーさんが集めてこられた家具や小物が置かれたら、

また一段と独自の世界観が生まれてくると思います。

暮らしぶり、今から楽しみです!

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

「イメージは、MAISONS en PROVENCE その3」

01.擬石・擬木・造形00.現場05.外観04.フレンチスタイル20.『MAISONS en PROVENCE』

 

皆さん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

一枚の南フランス郊外の建物の画像から住宅のエントランスを再現しました。

玄関ドアはフランスのアンティークドアをリペアしながらも、

なるべく原型のエージング具合は生かすよう、塗装によるリペアは最小限に止め、

時代感を残すようにしました。経年美化ですね。

 

そして特徴的な大きな石積みのドア回りの構え。

実際にはここまで大きな石を積み上げていくことは難しいので、

その部分はいつもの造形集団の登場。

イメージ画像を見ながら、石の質感を丁寧に手作業で作り上げていきます。

 

造形作業は何工程にもおよぶ作業で、手間と時間を要するものなのですが、

石積みの造形が出来上がるまでの工程の一部をダイジェストで紹介します。

 

 

 

下田.1

これが出来上がりの全景

 

 

 

 

 

下田.2

造形モルタルで石積みをかたち作ったあとからのプロセスが以下です。

 

 

 

 

 

 

1. 石の部分と目地の部分を一緒に作らず、目地は目地で分けていき

石やタイルを貼るときのようにあとで目地を入れていきます。

下田.3

 

 

 

 

 

 

2. 目地自体の深さも打合せして適当なバランスの深さで目地をおさえ仕上げていきます。

下田.4

 

 

 

 

 

3. 造形が終わり、目地が入ると今度は石に自然な陰影を付けていく色付け

エージング作業が入ります。

作業もニコニコと楽しそうですね(笑)

下田.5

 

 

 

 

 

4. 石のコーナーも自然な欠け具合や、穴開けなどをおこない、

より石らしく見えるように造形していきます。

下田.6

 

 

 

 

5. フィニッシュワーク

俯瞰してみたり、接近してみたりといろんな方向から全体を見ながら

色具合と造形を整えていきます。

 

下田.7

 

 

 

6. 完成!

 

下田.8

 

 

どこの国?

かなり日本離れした面構えのエントランスに仕上がりました。

 

職人さんの技術と情熱、そしてセンスが伝わる仕事ぶりですね。

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)