04.ロフト&SOHOスタイル

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「仕上げ工事が出来上がってきました!」

04.ロフト&SOHOスタイル00.現場04.ブルックリンスタイル(ニューヨークスタイル)20.『ロフトスタイルの家・2019』

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

いま、平塚市で進めている、「ロフトスタイルの家」

段々と仕上げ工事が出来上がってきました!

外のテラスからの眺めを生かすために、

この家は、2階にLDKをもってきました。

 

01-5aスケッチ

 

01-6スケッチ

プレゼン時のダイニング&キッチン部分のイメージスケッチですが、

現在、ほぼこのスケッチのまま仕上がってきています。

ご覧の通り、テーマは「ロフト」

木造の家でありながら、インダストリアルで倉庫なような空間を

オーナーが希望され、デザインの方向が固まりました。

 

 

 

 

現場.1

 

現場.2

2階の利点を生かし、屋根勾配なりの高天井を設け、

北側のトップライトからは、一日を通して安定した光が差込みます。

 

床部分にも段差を付けてフロアごとにゾーニングをしています。

また、キッチンカウンターとひと繋がりになるダイニングテーブル

高さをキッチン作業台と揃えるために、キッチン部分を

15センチ程低く設定しています。

ここにダイニングテーブルが繋がると、約5メートルの

迫力あるロングカウンターになります。

 

 

 

 

 

現場.3

 

現場3-2

ファイヤープレイスゾーンはあえて天井を抑えて、

落ち着いたお籠もり空間としています。

ゾーンを変えたお籠もり空間は最近のネイチャー・デコール設計では

必殺技化しています(笑)

 

木製の柱にはわざわざスチール鋼板を巻き込み、ロフト感を演出

煉瓦も質感のあるアンティークなものをセレクトしています。

ここに入れる目地は、「オーバーグラウトジョイント」と言って

煉瓦に重ねてくるような納め方で、

それにより更に時代感が出てきます。

 

 

 

 

 

現場.4

このメープルの古材のフローリングもかなり良い感じ。

あえて、肉厚の光沢ウレタンで仕上げる事で、古材の印象を

引き立たせているのと、素足でも足に優しい質感となります。

この素材、床暖房にはNGですので、ご注意下さい。

 

 

 

現場.5-2

 

現場.5

キッチンはデザインモルタルで、モルタルの素地に近いイメージを。

この素材は、表面の強度が高く割れに強く、熱にも強い、

汚れなどにもストレス無く手入れ出来るので、万能マテリアル。

大きなインダストリアル照明がたまらなくマッチしますね〜

 

ダイニングゾーンの床には800角の大判のモルタル調タイル、

このタイル、なかなかの精度でここまで質感を表現出来るのは

すばらしい! 素材として、とても安心感があります。

 

こんな感じで、3月末の完成に向けて追い込み中です。

このお宅は、アートパネルなどホームグラフィックも依頼されていて

これからの仕上がりが楽しみです。

 

 

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

「図面の中に表現しきれないモノって、、」

02.古材01.アイアン04.ロフト&SOHOスタイル02.左官02.タイル02.ブリック11.ネイチャー・デコール02.石20.『TOKYO LOFT STYLE』の家09.想うこと

 

家作りにおいても、ものを事前に目で見て納得して買う、、

それは、カタログだったり出来ているモノが展示されているショールーム

だったり、、それが多分世の中の一般的な家の売り方でもあり、しっかりした

モデルルームを持った、ハウスメーカーなどのやり方です。

 

ところが、ネイチャー・デコールの家には、図面の中の線や仕上げ表で

表現出来ないモノがとても多いのです。

実際のモノが、現物として事前に目にすることが出来ない、、

新規のお客さんにネイチャー・デコールの家の特徴を話すときのひとつに、

そんなことをよく口にしますが、それでは実際にそれってどういうモノなの?

という部分について、過去の事例から具体例をご紹介します。

 

図面の中で表現でないもの、光や影・空気感・など感覚的なものも含め

いくつかありますが、

その中でも、今回はネイチャー・デコールの家で最も特徴的な

「素材・マテリアル」についての話しをしていきます。

「素材」もカットサンプルや色見本で部位としての確認はして頂く事は

出来るのですが、それが空間の中に立ち上がってきて、

他の素材とどのように影響し合っていくかは、もはやイメージスケッチを

見ながら、頭の中で想像してもらう、という部分が必要になってきます。

 

今回の事例は、2011年完成の「TOKYO LOFT STYLE」の家。

僕の中での自信作の一邸です。

 

1.木の表現

描けない.木1

古材を使ったヘリンボーンの床

 

カットサンプルを並べて事前に確認してもらいますが、

古材の配置や色の濃淡、木目の感じや表面のプレーナーの処理で

表情はかなり変わってきます。

 

 

 

 

2.左官のテクスチャー

描けない左官.1

描けない左官.2

描けない左官.3

一番上は、室内の珪藻土のテクスチャー

真ん中は、外部左官のテクスチャー

一番下は、フランス漆喰アバナ

 

これらの素材は、A4サイズの仕上げサンプルで事前に確認頂き、

実際に現場で仕上げる時に再度立ち合いの上、テクスチャーを最終決定

していきます。

A4サイズのサンプル見本からこの左官のボリュームをイメージするのは、

やはり一般のお客さんには難しい様です。

 

 

 

 

3.石やタイルのバランス

描けない石.1

描けない石.2

描けない石.3

描けない石.4

どれも、ネイチャー・デコールの家ではおなじみの石やタイル、ブリック

 

ここでポイントになってくるのは、素材ひとつひとつに表情があるので、

それを大きな面に施工した場合の配置や色バランスです。

同じような色やかたちを近づけ過ぎないで適度にばらしていく。

目地の巾や色、そして目地の深さなどでも仕上がりの印象が変わります。

 

 

 

 

4.スチールの表情

描けない鉄.1

描けない鉄.2

描けない鉄.3

鉄の素地の「黒皮」の状態をどのように自然に見せていくか。

 

塗装の仕上げで色付けをしない鉄本来の「黒皮」の状態はとても良いもので

自然素材の家にも馴染みます。

ただ、素地がそのまま現しになると、鉄の黒い汚れやいずれ錆びてしまう、

そこで、使う場所場所で鉄の素地感を生かした、仕上げ方を変えていきます。

 

特に真ん中の写真の様なキッチンカウンターの上などは、光沢の出ない

ウレタンでコーティングしていくなど、気を使う場所です。

このような場所では、ウレタンを施してもいずれ色も落ちてきたりどんどん

変化をしますが、それも楽しめる包容力も必要ですね。

 

一番下の写真は外部で使用した場合。正直、鉄の素地感というのもからは

かけ離れてしまいましたが、ここはやはり外部なので錆びや耐久性を優先しての

選択で、全体的にはハンマートーンの塗装を施しました。

 

 

 

 

 

5.個々の素材を組み合わせていくと、、、

描けない組みあわせ.1

描けない組みあわせ.2

描けない組みあわせ.

それらのひとつひとつの部位を組み合わせていき、

このような空間が生まれていきます。

 

こうして見てもらうと、ネイチャー・デコールの家はひとつひとつの

素材の持ち味や特徴を吟味し、それを全体に組み合わせたときの

バランスを俯瞰でイメージしながら、積み上げていく。

そんな家の創り方になってきます。

 

確かに「家」とはとても高価なものです。

そんな高価なものなのに、モノを見て納得して決められない、、、

そこは勿論わかりますが、大切なのはモノ単体ではなく、

個の素材がオーナーの求める全体感にマッチした空間であり、

コーディネートのバランスとセンスです。

 

 

家創りのコンセプトを明確化し、

個対応でオーナーの求める独自の世界観を具現化していくためには、

カタログやモデルルームではわからないもの、見えてこないものが、

実は一番必要なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

「好きなモノはガレージに一杯!」

02.古材04.ロフト&SOHOスタイル07.パーツその他02.ブリック02.壁材・板貼05.ガレージ02.床材・その他

 

「ビルトインガレージ」憧れる響きですよね〜

そんな中に、自分の好きなモノを沢山詰め込んで、、、

子供の頃の秘密基地ではないけど、大人になってもいつもそんな事を考えています。

 

今回は、自分だけの趣味のガレージを実現した事例の紹介です。

 

ガレ.1

ガレ.2

ガレ.3

六年ほど前に竣工したお宅の事例ですが、このガレージには車は入れないようです。

 

設計段階から、主にバイクを仕舞えるスペースを、、ということで進めて参りました。

 

ガレージドアはウッドパネルの木製ドアを採用。

 

このガレージは、そのまま玄関に繋がっています。

 

 

 

 

 

ガレ.4

ガレ.5

サーフィン、スノーボード、バイク、アウトドア好きなオーナーの趣味に溢れた空間。

 

サーフコーナーには、グッズを水洗い出来るシンクやワックスが掛けれる台。

そしてボードも複数並べられるようにラックも一緒に作りました。

 

壁面には一面に足場板を使い、男臭いガレージ感を出しています。

 

 

 

 

ガレ.6

床材は、木に見えて木でない。木を型どりした

「スタンプコンクリート」を採用。

これなら、傷も付かず重量物にもしっかり耐えられます。

 

 

 

 

 

ガレ.7

露出配管にアメリカンスイッチ。

白ブリックにはこんな、ロフト&SOHOのイメージが合いますね。

 

 

男は、いくつになっても、こんな秘密基地のような

子供の頃の夢を追い求めているものなんです。

 

 

「築5年目 住宅撮影行いました」

04.ロフト&SOHOスタイル09.NDオーナーのライフスタイル09.NDのオーナーさん20.『TOKYO LOFT STYLE』の家

築年数5年目、この家のオーナーさんもだいぶ住みこなし感が出てきて、
良い具合に人も家もフィットしてきたところで、住宅撮影を行いました。

五年という歳月、このお宅には新しい家族も加わり、
小さかった木もうっそうとするくらい、大きく成長し時の流れを感じます。

メイン
1

外を全開口に開け放し、大きな吹き抜けのあるリビング&ダイニングを

こだわりのオーナーは、一気に家具を買いそろえることなく、
ひとつひとつ厳選しながら、気に入った物を少しずつチョイスしています。

1

外観

都内の住宅地とは思えない、広い敷地にゆったりと計画されたこの家、

うっそうとした緑が、隠れ家ホテルのようでもあります。

2階

2階-2
階下のリビングゾーンを見渡す2階のフリースペース。

とても趣味性を感じる住まい方ですね。

2
BBQ

撮影後は、カメラマンさんも交えて、庭のカバードポーチで
七輪によるBBQ。

暑さと疲れからか、あまりにも良い気分で酔っ払ってしまったようです。

集合
かっわいい赤ちゃんも家族に加わり、
ますます良い雰囲気の「Kさんご家族」

ありがとうございました!

 

「ハンガードア」

01.エージング・ペインティング01.ドア01.アイアン04.ロフト&SOHOスタイル07.アンティーク&ヴィンテージ04.カフェスタイル

 

最近、ネイチャー・デコールの設計でよく導入している、「ハンガードア」

玄関のドアや室内ドアにデザインや素材感を入れた、オリジナルで製作する事が
多く、ホームページのFAVORITE COLLECTIONでも、歴代のお宅にデザインして納めた
数々のオリジナルのドアを見ることができます。

そんな中で、最近の新しいドアのデザインとして導入した「ハンガードア」を
今回は抜粋してご紹介します。

 

ハンガードアとは、上から金物&レールを使った吊り戸のことですが、
ネイチャー・デコールではその金物をあえてヘビーな印象としてドアデザインに
組み込んでおります。

まだ、他社の設計事例では見ることが少ないモノですので、是非参考にしてみて下さい。

 

◯ 事例.1
エージングされた木製ドアにアンティークガラスを納めた両開きドア

1
エントランスから廊下を通ってリビングへの象徴的なドア。

インテリアの大きなインパクトになってます。

 

 

◯ 事例.2
グリーンにエージングされた木製ドアにスチール格子を納めた親子ドア

ハンガードア

カフェスタイルの部屋のデザインに、このグリーンのエージングドアを
マッチさせてます。

 

 

◯ 事例.3
エージングされた木製ドアにレトロなシャッターの金物を納めた片開きドア

3
カフェ&ヴィンテージスタイルの部屋のデザインに、レトロ感のある
シャッタードアの金物を使った、ネイチャー・デコール定番のドアです。

 

 

◯ 事例.4
アメリカのロフトで使用していたアンティークを再生した片開きドア

4
LOFT&STUDIOスタイルのインテリアの部屋に実際SOHOで使用していたという
アンティークのドアを綺麗に再生し、ハンガードアに加工して使ってます。

 

ドアの印象で部屋は随分と変わるものです。

インテリアの流行に合わせて、こうしたドアのデザインも変わっていくようです。

これら、ハンガードアは、LOFT&STUDIOスタイルやカフェスタイルの様な、
ヴィンテージ感のあるウッドとスチールの空間デザインに合わせていくと、
良いマッチングが図れます。