01.擬石・擬木・造形

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「一枚のイメージ画像から忠実に再現」

01.擬石・擬木・造形00.現場20.『海外生活経験をベースに』

 

ここのところの忙しさから、このブログもかなり空けてしまいました。。

 

若い頃から、継続して同じ事を繰り返し行うのがとても苦手な自分ではありますが、

このブログの中では、発信することが多く、こんな事もお知らせしたい、あんな事も

お知らせしたい、、と、まだまだお話ししたいことがいっぱいで、

自分らしくなく結構続いているのが不思議です。

そして、何日もこうしてブログの更新を空けてしまうと、罪悪感すら感じてしまうのも

また、不思議です。 いつの間にか、そんなマメな自分になっていた。(笑)

 

 

さて、今日はいま進行中の横浜市青葉区「海外経験をベースに」の家。

7月の完成に向けて、仕上げの業者さんで賑わって参りました。

今回お知らせするのは、ネイチャー・デコールお得意の擬石WORKSについて。

 

 

 

再現.1

ヨーロッパの古い邸宅のイメージで、そもそもあった躯体の石積み構造の壁を、

新しい住宅の中で再現出来ないか、、と考えていたところ、

オーナーから渡された一枚の画像。

なかなか良いバランスの画像ですね〜

こんな石積みは、新たに石を積むことでは再現出来ないので、

ここは、この画像のニュアンスをもとに、別の手法で創り上げていかないとなりません。

となると、ネイチャー・デコール・マジック、擬石WORKSの出番ですね。

 

 

 

 

 

再現.2

 

再現.2-2

そして出来上がったのが、この壁です。

窓廻りにまぐさ代わりのブリックのアクセントも入れながら、

かなり忠実に再現出来ました!

 

画像では伝わりきらない、石ひとつひとつのディティールや、目地の具合など、

誇張してやりすぎない、といった自然感がとにかく重要で、

良く目にする、アミューズメント施設やショップの様になってしまうとダメなんです。

 

そうして出来上がった壁、これは本物の石積みの再現です。

 

 

 

 

 

再現.3

 

再現.4

これは、はじめの造形の段階。

ここでは、固まりが遅く肉厚(盛りつけ)がし易い、造形専用のモルタルを使用します。

石を積み上げていくことをイメージしながら、絵を描くように人の手で形状を作っていく、

という大切な工程です。

 

 

 

 

 

再現.5

造形が出来上がると、こんどは色付けの為に、いったん白でベースを作り、

その上から、エージングの技術で石に濃淡を出していきます。

ここでも、画像を見ながら絵を描くように着色していきます。

 

そして、決め手となるのが目地入れ。

実際の石目地みたいに隙間を目地で埋めていき、石が積み上げられた様な表現を作ります。

 

ここまでの作業を、アーティスト4人~5人で一週間以上の日数を掛けて完成させていきます。

 

 

 

 

 

再現.6

一般的な家創りの常識を越えたフィニッシュワーク。

 

完成して出来上がったものは勿論重みと存在感があるわけですが、

素材やものを選んでいく工程であったり、壁一枚に費やす手間と時間、そして情熱。

こうしたひとつひとつのもの作りの工程のバックストーリーが、

家をより豊かなものにしていきます。

 

 

 

 

「インテリア性の高い暖炉」

09.マイセレクション01.擬石・擬木・造形03.暖炉の火を楽しむ20.『三度目の家物語』

 

今日ご紹介するのは、インテリアとしての「火」を手軽に楽しめる暖炉。

 

先日引き渡しをした、「平塚の家」に導入した事例ですが、

最近のネイチャー・デコール設計のお宅ではかなり導入率の高いモノ、

それが、このバイオエタノール暖炉です。

 

バイオエタノールとは、トウモロコシやサトウキビなどを原料として作られた

燃料で、有害物質や煙を発生させないエコな暖炉です。

そしてなにより大げさな煙突工事が必要無く、まわりのデザインに合わせて

「火」をインテリアの一部として楽しめることが一番大きな利点でしょう。

 

暖炉.1

 

 

 

 

 

 

暖炉.2

リビングルーム側

 

暖炉.3

ダイニングルーム側

 

この家では、部屋の中心に暖炉を設置し、

ガラスを通して、リビングルーム側からもダイニングルーム側からも

「火」を楽しめる様に設計しました。

 

丁度部屋の中心に来る2本の構造柱を大きく巻き込み、

構造柱を見せずに空間に馴染ませております。

 

 

 

 

 

暖炉.4

燃料の注入・着火・炎の調整や消火まで操作も覚えやすく、

安全性というのもこのバイオエタノール暖炉の利点のひとつですね。

 

静かに立ち上がるこのオレンジ色の火は、癒されます。

 

 

 

 

 

暖炉.5

 

暖炉.6

 

そして、暖炉の廻りを演出してくれたのは、

いつもの造形集団による擬石です。

今回もかなりの精度でいかにも本物の石のごとく創り上げていただきました!

 

実際はこんなに大きな石は一般の住宅において積み上げることは

不可能なのですが、その非現実的なシーンを作れてしまうのが、

擬石を取り入れていく上での、最大の魅力なんです。

 

 

 

 

 

暖炉.7

これは、以前お知らせした屋上テラスに導入した

外部用のバイオエタノール暖炉です。

 

内部にも外部にも、あらゆる場所で「火」を楽しむことが出来る、

これからの空間の演出を彩る可能性を感じます。

 

 

 

「この擬石もダイナミックに仕上がりそう〜」

01.擬石・擬木・造形00.現場20.『三度目の家物語』03.平屋に住みたい

 

今日は朝から平塚〜藤沢〜大田区〜宮前区と進行中の現場回り。

 

一軒目の現場「平塚・平屋の家」は、木工時が終わり

ようやくこれから仕上げ工事に入っていく段階まで来ました。

先日から入ってもらっている、擬石工事、

これがまたダイナミックに仕上がってきそうです。

 

擬石工事はいつもの、アーティスト集団の登場です!

 

坂.1

坂.2

ちょうどいまの作業は、造形をしていく段階で、

下の写真の様に起伏を持たせて全面にモルタルを塗りつけ、

柔らかいうちに、石をリアルに削りだし造形をしていきます。

勿論、すべてが手作業です。

 

 

 

 

坂.3

このように、いかにも石を積み上げた様にし、

石 ひとつひとつにそれぞれ表情を持たせていきます。

 

この造形作業が一通り終わると、今度はこの上から

エージングで石を模した着色を施し、陰影などを出していきます。

そして最後は、適正に目地を埋めていき仕上げとなります。

 

この擬石工事は、もの凄い手間と時間を要する作業なんです。

 

 

 

 

坂.4

今回の家のイメージが、ミッドセンチュリーモダンなアメリカの

平屋の家なので、そんな世界観をイメージしながら創り上げていきます。

 

擬石はこのように、外から室内にガラスを通して繋がる様に見え

吹き抜けのエントランスホールに8メートルの巾で作られます。

 

迫力のエントランスホールが出来そうです。

 

 

 

 

 

坂.5

坂.6

室内も、着々と仕上がってきています。

これから左官工事が入るとネイチャー・デコールの家らしい

落ち着きが出てきます。

 

 

 

 

 

坂.7

ゆったりガレージも高天井から自然光が入り、気持ちいい〜!

 

 

 

 

 

坂.8

勾配の緩やかな屋根の、ミッドセンチュリー・アメリカンスタイル

シートが外れたら、なかなか良いフェイスが出てきます!

 

 

「今日の現場 アートワークス擬石作業」

01.擬石・擬木・造形05.玄関・アプローチ00.現場

今日は、今 進行中の現場のアートワークス擬石工事

の最終フィニッシュのチェック。

一般住宅にも商業施設で行われるようなアートワークスを導入するのが

ネイチャー・デコールの家ですが、今回はよりリアルな石積みの壁を表現する為に

いつものおなじみの造形集団に入っていただき、ファサード部分の演出をお願いしました。


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全体的には、モッサリとした田舎風な表現は避け、比較的エッジのたったモダンな外観に、このアールの石のボリューム感と質感をぶつけて、相反した印象をファサードにもたせていくのが今回の狙いです。このアールの石の壁は、このまま室内にも入り込んでいくようになってます。

まだ、フィニッシュの目地は入れたての画像なので、色が濃く出ていますが

乾いていくと、ベージュ系のあっさりとした色味に落ち着いていきます。

大切なのは、アミューズメントパークのようにはなってしまわないこと!

大げさな作られた感ではなく、そこに存在していたかのような「もともと感」。


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近ずいてみるとこんな感じに、石が埋め込まれ小砂利の入った

厚く大きな目地が目立ってきます。

はじめにモルタル造形で石を形取り、

その上から、ひとつひとつの石に着色をして、陰影を出して

一旦石を石の状態で落ち着かせた後に、その上から目地を重ねていく。

ここまでの日程が下地のある状態から、約7日間掛かっています。

非常に手間暇の掛かるまさにアートワークスです。


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頼りになる、いつもの造形集団。

3人でここまでの作業を行っています。

あと、1日~2日でフィニッシュになりますが、いま行っているのがとても

重要な作業で、目地を自然に馴染ませ整えていく作業です。

インパクトのあるファサードが出来そうです!


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こんな夕方から海に入ったら、すっごく気持ちの良さそうな日でしたが、

今日はあいにく、車にボードを積んでいなく、

後ろ髪引かれる思いで、事務所に戻ることとします。。。

 

「擬石がほぼ完了しました!」

01.エージング・ペインティング01.擬石・擬木・造形00.現場20.『オーナーこだわりのリゾートミックス 』の家

 

個人邸の外観エントランスの壁に仕上げていた、擬石が本日 ほぼ完成しました!

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アフターはこんな感じ。

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ビフォー まだ色も目地も入れる前の造形の段階です。

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窓の上にも、まぐさの様に石の固まりに見える擬石でリアルに造形。

エージングワークと目地詰めに予定以上の人区が掛かってしまいましたが、
この通り、どう見ても、石にしか見えないリアルな表情が再現出来ました!

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この後、最終仕上げにトップコートを塗って、この仕事がようやく終わります。

こういった特殊技術者集団って凄いですね。「技」に脱帽です。

そして更に、このアーチには、
鍛造のオリジナルロートアイアンの門扉が設置されます。

かなりの面構えになりそうな予感。