20.『海外のドラマをヒントに』の家

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「2016年も現場LIVEはじまってます!」

00.現場12.リノベーション20.『海外のドラマをヒントに』の家

この現場もいよいよ慌ただしくなってきました。

今、栃木県小山市で進行中のリノベーション。以前、このブログでも紹介させていただいた、海外テレビドラマ「ホワイトカラー」の「ニールの部屋」のインテリアをイメージして進めている案件。
リノベーションの為、解体工事、下地、骨組みの修正、補強に予定より時間を費やし、当初1月末の完成が、2月中旬まで
工事を延長させていただく事になりそうです。
これからは、一気に仕上げ工事に突入していきます。
エントランスホールには、壁面全体を
古材のランダム貼りで構成する、
シューズストックが工場から仕上がってきました。
階段も以前あったものを取り壊し、新規に作り替えてます。
壁から突き出すステップの揺れや補強を
調整しながら設置中です。
吹抜けを通して二階にまで立ち上がる
大きな書棚が、この家のリビングの目玉になります。
二階までのスチールのハシゴを製作中です。
「ニールの部屋」を印象付ける、
黒いスチール製のサンルームは、増築して、面積を広げました。
以前は暗かったリビングに、
ここからの光を取り込む計算です。
リビングとはイメージを変えたダイニングゾーン。
以前は独立していた北側のキッチンも、
ガラススクリーンで開口して、ダイニングから中の様子もうかがえる様にしました。
セミオープンスタイルのダイニング&キッチンで、作業性の向上と部屋に広がりを
持たせることが出来ます。
リノベーションとはいえ、フロア面積60坪強の大きさのため、
仕上げにおいても、新築工事と変わらないボリュームで、2月中旬の完成に向け、2016年もこんな感じで、慌ただしくはじまってます。。

「リノベーション ここを注意しないと」

00.現場12.リノベーション05.吹き抜け06.耐震06.躯体工事20.『海外のドラマをヒントに』の家

栃木の小山で進行中のリノベーション。

ようやく解体工事が終わったとの連絡が
入り、早速 現場に確認に行ってみることに。
室内の内壁の剥がされたスケルトンの
状態を見ると、人の体のレントゲンを
見るように、その家の健康状態がよくうかがえます。
オシャレでデザインのされた、化粧直しをする前に、まず大切なのは、この部分の改善作業です。
想像していた通り、お風呂場の土台や柱
部分はシロアリにやられて、ひどい状態に。。
その部分は綺麗に、骨組みを差し替え
ていきます。
当時はかなり気を使ってしっかり作られた家でも、今の耐震基準に照らし合わせると、足りない壁の筋交いや金物などを
加えて、建物の強度を再構築していきます。
もちろん、断熱などもその頃と比べ日進月歩で進化しています。
そのあたりも、今のものに取り替えて、
温熱環境の向上をはかります。
新たなデザインで柱を抜き、
大きな開口を設けたところには、このような大きな梁を入れていきます。
今までリビングに無かった吹き抜けを、
今回のデザインで提案させていただきました。
この吹き抜けには一階から二階に貫通する大きな書棚が、リビングの目玉になります。
この吹き抜けを実現すべく、補強の為に
鉄骨の梁を新たに構造として加えていきました。
このように、綺麗なデザインを施していく為の、強固な下地作り。
壁の中の隠されてしまうこの部分の改修作業が、
まずは、リノベーションの大切なスタートになっていきます。
飽きのこないデザインや斬新なデザインも大切ですが、それを永く維持するためにも、「しっかりとした骨格」が重要ですね。

海外テレビドラマのインテリアをイメージ!」

00.現場12.リノベーション03.二世帯住宅(多世帯住宅)20.『海外のドラマをヒントに』の家

最近は、かなり遠方での仕事もあり、
今回の物件は栃木県の小山市。
大型のリノベーションがいよいよ解体工事からスタートします。

今回、オーナーさんから渡されたインテリアデザインのイメージは
なんと海外ドラマからのもの。
その海外ドラマとは、NYを舞台にしたドラマで「ホワイトカラー」。
主人公のニールの部屋をイメージして欲しい、というものでした。

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その「ニールの部屋」の感じはこんなイメージ。

たぶん高層の建物の最上階の部屋で
勾配の大きな天窓が特徴的。全体的には落ち着いた色調でここはNY、
スノッブ感溢れる印象をうけますね。

そして、大きな書棚とアンティークの家具、
ダイニングルームにある暖炉などがこの部屋のエレメントとなってきます。

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このイメージをもとにデザイン提案したのは、、

まず、1階に大きな天窓のサンルームを増築しました。
「ニールの部屋」では天窓が一体空間にありましたが、
ここではあえて、サンルーム的な用途を持たせるために、
床材も替え、部屋は繋がっていながら、印象を変えていくようにしました。

ヘリンボーンの床からタイルに切り替わっていきます。

そして部屋の中心に暖炉。
これも、クラッシックなものは避けて、モダンな要素を取り入れています。

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そしてなんといっても、この部屋のメインには、吹き抜けを通して
2階までそびえ立つ、大きな本棚です。
このような、図書館のような大きな本棚、ずっとやってみたかったんです。
これを取り入れるために、わざわざ天井を取り壊し、
リビングには今まで無かった、吹き抜けを設けることにしました。

家族皆が読書家のこのお宅には欠かせない、必要な用途のひとつでもあります。

お父様が大切にしてきた、巨大なスピーカーも部屋のインテリアに
マッチングして、より生かされてきたようです。

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リビングからダイニングエリアを見る。

アンティークブリックにハンガードア。

こんなかたちで、ドラマのワンシーンをイメージに
創り上げていく、リノベーションも新しいですね。