「ここからはじまります」

 

今日は、来年の1月にプレゼンをするお客さんで、ようやく気に入った土地が見つかったということで、設計前に早速現地に視察に行ってきました。

 

アウトドア派で、キャンプやピクニック、外でBBQをしたりハンモックでお昼寝、そんな事が好きなこのお客さんのイメージしていた土地は緑が多く広々していて「サファリロッジの雰囲気が感じられる場所」とのこと。

 

創りたい家のイメージと共に、どんな環境が良いのか、ず〜と考えていたようで、お伺いしていた通りのイメージに近い土地に出会えた様でまず安心。

 

家創りは敷地ありき、ここがらがはじまりです。

 

敷地2

敷地3

敷地1

 

まだ、敷地が無かったり色々な土地を見て検討中の段階で、ネイチャー・デコールへ設計の相談に来られるケースがあります。

この土地なら!という直感がはたらいて決定したい場合でも、出来るだけこちらに一声かけて頂き、一度敷地を見せて頂きたい、といつも

お客さんに話しています。

 

不動産屋さんが勧めてくれる良い土地であっても、それは評価価値とか駅から近いとか、コンビニまで何分、学校が、、といった一般的な基準で見た良い悪いである場合が多いようです。

それも大切ではありますが、僕らが敷地を見る場合、お客さんの実現したい家のイメージに対してこの敷地はどうなのか?また一般的にはマイナス面であっても設計目線ではそれをプラスに好転させていくことも出来る事があります。そんなことも実際にありますので、是非決めてしまう前にお声かけ頂けると良いと思います。

 

そんな訳で、今回は「土地の見極め、こんな点は注意して」ということについて簡単にポイントだけお話しさせて頂きます。

 

1.道路との高低差があり、古い擁壁がある場合。

確認申請のない(許可を取っていない)高さ2メートル以上の古い擁壁、建物の配置の制限が出てきたり、配置によっては作り替える必要もある。新たに2メートルを超える擁壁を作り替えるとなるとコストも時間も掛かってしまう。

 

2.旗竿敷地の場合。

旗竿敷地の竿部分(通路部分)は、法律上巾2メートル以上必要。しかし車をそこに駐めて人が通行するには最低でも3メートル以上は必要になってきます。また旗竿敷地の場合、せっかくの建物の顔(ファサード)がほとんど見えて来ない場合が多い。

 

3.近くに川や田んぼがある場合。

こういう場合は総じて地盤が良くない、と考えておいた方が良いでしょう。地盤が良くないとなると、地盤改良費や杭打ち工事などで建築費を圧迫してしまう恐れがある。

 

このような事は大きな落とし穴となってしまい、建築の計画全体にかかわってきてしまいますので、土地を検討される場合は、特に注意してください。

 

お客さんから土地の段階で相談をお受けした場合は、地盤の善し悪しや法的制限など、コストや建物全体にかかわることをまず見極めていきながら、お客さんの実現したいイメージの土地なのかどうか、その土地のポテンシャルも合わせて見極めていくのが、僕たちにとって必要になってきます。