「無垢フローリングが良い、、は昔の話し」
よく昔は、床に20ミリの無垢のフローリングを使って、、、などとその素材の
厚さを誇らしげに語ったりもしたものです。
新建材のフローリングよりも、見た目の質感も温かさも感じるのが無垢材の良さです。
しかし昨今、床暖房の一般的な普及で、無垢材はほとんど使われなくなってきました。
質感の良い無垢材でも、床暖房の熱によって反りや隙間など木の動きが出てしまう。
かといって、床暖房の普及と共に出てきた、
いわゆるメーカー押しの「床暖房専用フローリング」では、価格も高い割に良い素材の
ものが選べず、なかなか選択の巾が限られていたところに、
最近では、複合フローリング(エンジニアフローリング)で、あらゆる樹種を扱っている
メーカーも出てきました。
ネイチャー・デコールで作る家で、床暖房があるところはほとんどが、
その複合フローリングを使用しています。
フローリングの断面とスペックはこの写真の通りです。
表面には4㎜の無垢材を使い、合板が芯材となっているため、
大量生産の新建材フローリングとは全く異なり、
無垢感・木質感の仕上がりでありながら、床暖房でも木が動くことなく安心して
使用出来ます。
また、あらゆる樹種の中から選べるのも最大の魅力であることと、
複合フローリングのため、フローリングの板巾も180㎜〜220㎜といった
存在感のある太い巾で仕上げる事が出来る事もメリットです。
○先日竣工した「casa brooklyn」の家の事例でも、この複合フローリングを使用してます。
板巾190ミリの巾の広いヨーロピアンオークで、
ダーク色〜グレー色を基調とし、経年した風合いを表現した床材です。
こうして仕上がりを見ると、とても4ミリの表面無垢材には見えませんよね。
無垢材と比較しても、決して安価な素材ではないのですが、
あらゆるメリットを考え、この複合フローリングは今後益々、定番化していきそうです。