「中間見積もりの重要性」
工事見積書、、お客さんの希望通りの良いデザインであってもそれが、お客さんの予算に即したものでなければ、折角の提案も「絵に描いた餅」となってしまいます。
設計を進めていく上でこの予算管理という部分はとても大切です。
ネイチャー・デコールでは、お客さんへのはじめてのプレゼンテーション時から、
そのプランがいったいいくらなら出来るのか?必ずプレゼンテーションツールの中のひとつとして概算見積りをご提示するようにしています。
勿論、まだプレゼン時ですので、図面の詳細が有るわけでもないし、細かなスペックも決まっているわけでもありません。
それでも、平面プランや外観、内観のスケッチに思いつく範囲での仕様や設備機器、その他標準的スペックを想定しながら、工事会社にプランを説明し見積書をあげてもらっています。
その概算見積もりがあがってきて、もし金額がお客さんの予算よりも跳ね上がってきた場合は、初期プランからの減額提案プランも用意し、提案者側から考えて、この部分やあの部分の内容を変更することでコンセプトを大きく変えることなく、お客さんの予算に合わせていくことが出来る。
そんなものも用意して概算見積り計画書を作っていくようにしています。
プレゼンテーションが終わると、いよいよ基本設計に入っていきます。
基本設計は約2ヶ月間かけて、その家の骨格となる基本的な要素を固めていく作業です。具体的には、平面図・展開図・立面図・天井伏せ図・仕様書等の図面を基本設計と呼んでいます。
その基本設計図が終わった段階で、「中間見積書」を提出しています。
ここが、とても重要になってきます!
概算見積もり時よりも、より具体的な設計内容が見えてきて、それにより当然のことながら金額の増減が出てきます。一般的には「減」というより「増」になっていくことが多く、この段階で見積もりを出していく事で、
金額を見ながら内容を軌道修正していくことが出来る訳です。
この作業が、実施設計までのすべての図面が出てからでは、場合によっては金額がかなり予算からかけ離れてしまい、大きな設計変更も出てきて、折角何ヶ月もの間、積み上げてきたものを見直して行かなければならない状況になってしまう、そんな事が多いのです。。
設計をしながら、設計の進捗に合わせての見積書の提出の重要性。
確かに、なんどもなんども見積書を出していくことは大変ですが、
より予算に合わせた確度の高い設計をしていくうえでは、この作業がとても大切で、ネイチャー・デコールでは「コストプラニング」と呼んでおりますが、これも設計作業の一貫として、重きをおいていることです。
素晴らしい設計も「絵に描いた餅」で終わってしまわないように、
いつもコスト管理は切り離せません!