「丘の上の家・引渡し」
2017年、年明け早々の引き渡しの家、第一弾。
「丘の上の家」、本日無事引き渡しを終えることが出来ました。
この家はネイチャー・デコールの家としては珍しく、
素材を統一し、装飾的なことを極力排除し、オーナーが生活しながら色付けていく、そんな考え方で進めてきた家です。
全体的にはとてもシンプルで、余白と伸びしろを
残したイメージになっています。
LDKは、巾広のオークの床材に壁面はフランス漆喰の「アバナ」。
LDKの巾木は無し、ドアや開口部の枠も隠し枠とし、
ホリゾントにして照明の取り付けベースを目立たなくしたり、
いつもは家具の取っ手をアクセントにしたりしてますが、ここでは
取っ手を付けずにすべて手掛けにして、目地のラインを通してます。
また、化粧目地でコーナーを整えたり等々、派手には見えてきませんが、
地味に細部にこだわり、まとめています。
建築と同時にカーテンも家具も意匠照明もガーデンも、
トータルでコンセプトを合わせて提案していくのがネイチャー・デコールの
一般的な暮らしの提案ですが、この「丘の上の家」は
空間としての主張をし過ぎず、これから時間を掛けてオーナーさんが
空間全体を自分らしく仕立てていきます。
この引き渡しに対し、とっても喜んでいただくことが出来ました。
半年後、一年後とこれからの家の成長が、自分の事のように楽しみです。