「一生モノの家って、、、」
皆さま たいへんご無沙汰しております。
約一ヶ月ぶりのブログになってしまいました。。
こんなに間を空けてしまったのもはじめてでしょうか(汗)
相変わらず元気に、それなりに忙しく仕事させていただいてます、生きてますよ〜!
さて、久々のブログ情報は兵庫県西宮で進めてきた住宅の引渡し前、検査の模様です。
昨日、引き渡し前検査が行われました。
私たちの横浜からは流石に遠方にあたる現場でした。
だからといって、仕上がりやテイストがいつもの仕事と変わってしまっては、
設計自体も生きてこないので、今回はいつもこちらで関わってもらってる
工務店さんに現場の管理をお願いしながら、各工事会社さんは地元の業者さんを
ハンドリングしながら進めて参りました。
今回のオーナーさんは二軒目の注文住宅。
以前からネイチャー・デコールの事は気に掛けてくれておられたようでしたが、
はじめの家は地元の建築会社さんで建てられたようです。
そして、終の住処となる二軒目の家でお声かけいただき、この家が実現しました。
またしても、そんな思い入れ深い家創りでした。
はじめの家に比べてこの二軒目の家は、どちらかというと直線的でモダンな要素を
取り入れていきたい、というオーナーさんの要望でした。
自然素材を使いながら、メンテナンス性も考慮したい、というのも
一軒目の家の反省点からでしょう。
年齢と共に「和」の印象も取り入れたい、
ということで、エントランスホール正面にはモダンな和室(客間)を設けました。
長いアプローチには、適度にフォーカルポイントを設けながら、
外の借景や額縁を通して他の部屋のシーンや素材感が覗える様に設えてます。
ポイントに「黒」を使い、ラインも直線的にシャープな印象を持たせながら、
自然素材やボリュームのある古材の壁を対比させています。
部屋の中心にくる階段はシンプルながら、空間を引き締めるシンボリックな
役割を果たしています。
ここでも、古材の大きな壁面が空間の中で圧倒的な存在感を見せています。
色々なデザインのキッチン提案をしましたが、結果的に造作キッチンを止め、
お金は掛かるけど高級システムキッチンで落ち着きました。
メーカーは「キッチンハウス」のものを採用。
このあたりも、以前の家での反省点でシステムキッチンを思い切られた様です。
シンプルな水廻り ミラーフレームに古材を使う。
キッチンパントリー〜ユーティリティ〜パウダールーム〜ドレッシングルーム
〜バスルームと、すべて引き戸で一直線に繋がる同線はとても合理的且つ機能的。
今回の家は延べ床面積、約62坪。
装飾性の高い一軒目の家に比べて、非常にシンプルで機能的。
60代のオーナーさんは、この家を終の住処となるように、
今までの暮らしで感じてきたこと、生活動線やメンテナンス性、等々
プライオリティを整理しながら、設計中も工事期間中も何度も何度も自分で修正を繰り返し、
ようやくこの家を完成させました。
先々の生活スタイルを見越しながら一生の家を設計していくことって、
実際とても大変な事ではあるのですが、
初回面談からヒヤリングを細かくしていくことで、出来る限り一生モノの家を
目指していくのが、ネイチャー・デコールの家創りの考えでもあります。
もしこのお宅、、一軒目の家でお声かけいただいたら、
どんな家になっていたんだろう?
帰りの新幹線でそんなことを考えていました。
また、今回のオーナーさんとの出会いに感謝です!