「一枚のイメージ画像から忠実に再現」
ここのところの忙しさから、このブログもかなり空けてしまいました。。
若い頃から、継続して同じ事を繰り返し行うのがとても苦手な自分ではありますが、
このブログの中では、発信することが多く、こんな事もお知らせしたい、あんな事も
お知らせしたい、、と、まだまだお話ししたいことがいっぱいで、
自分らしくなく結構続いているのが不思議です。
そして、何日もこうしてブログの更新を空けてしまうと、罪悪感すら感じてしまうのも
また、不思議です。 いつの間にか、そんなマメな自分になっていた。(笑)
さて、今日はいま進行中の横浜市青葉区「海外経験をベースに」の家。
7月の完成に向けて、仕上げの業者さんで賑わって参りました。
今回お知らせするのは、ネイチャー・デコールお得意の擬石WORKSについて。
ヨーロッパの古い邸宅のイメージで、そもそもあった躯体の石積み構造の壁を、
新しい住宅の中で再現出来ないか、、と考えていたところ、
オーナーから渡された一枚の画像。
なかなか良いバランスの画像ですね〜
こんな石積みは、新たに石を積むことでは再現出来ないので、
ここは、この画像のニュアンスをもとに、別の手法で創り上げていかないとなりません。
となると、ネイチャー・デコール・マジック、擬石WORKSの出番ですね。
そして出来上がったのが、この壁です。
窓廻りにまぐさ代わりのブリックのアクセントも入れながら、
かなり忠実に再現出来ました!
画像では伝わりきらない、石ひとつひとつのディティールや、目地の具合など、
誇張してやりすぎない、といった自然感がとにかく重要で、
良く目にする、アミューズメント施設やショップの様になってしまうとダメなんです。
そうして出来上がった壁、これは本物の石積みの再現です。
これは、はじめの造形の段階。
ここでは、固まりが遅く肉厚(盛りつけ)がし易い、造形専用のモルタルを使用します。
石を積み上げていくことをイメージしながら、絵を描くように人の手で形状を作っていく、
という大切な工程です。
造形が出来上がると、こんどは色付けの為に、いったん白でベースを作り、
その上から、エージングの技術で石に濃淡を出していきます。
ここでも、画像を見ながら絵を描くように着色していきます。
そして、決め手となるのが目地入れ。
実際の石目地みたいに隙間を目地で埋めていき、石が積み上げられた様な表現を作ります。
ここまでの作業を、アーティスト4人~5人で一週間以上の日数を掛けて完成させていきます。
一般的な家創りの常識を越えたフィニッシュワーク。
完成して出来上がったものは勿論重みと存在感があるわけですが、
素材やものを選んでいく工程であったり、壁一枚に費やす手間と時間、そして情熱。
こうしたひとつひとつのもの作りの工程のバックストーリーが、
家をより豊かなものにしていきます。