「ロフトスタイルの家、引渡し」
みなさん こんにちは
ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。
「ロフトスタイルの家・2019」本日引渡しでした。
初回のプレゼンテーションから引渡しまで、実にスムーズにクリエイティビティを
高めながら設計者もオーナーも共に満足のいく結果となりました。
本来それが一番良い形の家創りのあり方です。
今回の経緯を振り返り具体的にどういうことだったか、というと
初回プレゼン時にオーナーさん側から、かなり明確なデザインのテーマを
いただき、合わせて絶対守っていきたい、という予算のマックスを
ギリギリまで絞り出していただき、後は細部に渡るまでその条件の中で
完成まで引っ張って欲しい、というとてもシンプルだけどお互いの
信頼関係のもと任せてもらう、そんな進め方だったので、
まさに自分の家のように、オーナーになりきりその家族をイメージした
物語を作り、その上で、ゾーニングも、素材も、カラーリングも、
家具もすべてのことを
こちら側でハンドリングできたので、絶対に食い違いや
失敗のない進め方であった。
いつも、こんな進め方で出来ていけば間違いなく皆がハッピーな家が
生まれていくはず! とあらためて感じた今回のプロジェクトでした。
そんな訳で今回出来上がった家の全体感を簡単にご紹介していきます。
ディテールに付いてはまた、回をあらためてお話ししていきます。
デザインのテーマが「ロフトスタイルの家」
外観は黒のガルバリウム鋼板と古レンガ、それにスチールといった
素材構成で固め、外に対して窓が無くそれぞれの素材感をもたせながらも、
無機質なイメージでファサードをデザイン。
床から浮かせたステップをあがり、
亜鉛ドブ付け仕上げのアイアンの無骨なオリジナル門扉
エントランスポーチから重厚な玄関ドアを見る
このスチールのドアもデザインをおこしたオリジナルの製作品
ガッツリした大きな鉄のノッカーを付けたい、というのは
オーナーの希望。
重厚なスチールのドアを開けると、段差のない土間の
エントランスホール。
そのままシューズストックへとアプローチ出来ます。
2階のストーブのある空間。
この上にロフトがあるため、ここは天井をあえて低く抑えて設計。
ストーブ脇のスチールの螺旋階段からロフトに上がっていけます。
2階にLDKをもっていったのは、
高台の敷地からの、こののどかな眺望を取り入れたかったから。
リビング繋がりの広いデッキは、これからかなり活躍しそう。
巾の広いダメージ加工のオーク材は床から壁に同じ流れで立ち上がって
いき、吹き抜けのリビングは、より広がりを感じます。
北側のトップライトからの安定した光でいつも日射しが差し込む、
屋根勾配を生かした高天井、
床に高低差をもたせ、ロフトから見下ろすダイニングキッチン、
ロフト下のお籠もりストーブスペース、
ダイニングテーブルからは、リビングの先に抜けの良い眺望
奥行きと長さのあるキッチンがそのままダイニングに繋がる大カウンター
場所を移動するごとに違うシーンがあり、
どの場所でも落ち着いてしまう。
気持ちが良い!と感じる空間のポイントが随所にちりばめられています。
パウダールームのドアにもホームグラフィックスを、
期待感でドアを開けてみたくなる、そんなパウダールーム
薄いグレーの壁、表情のあるタイルはパウダールームの
床からバスの壁に貼り上げ一体感を演出。
水栓やタオルバー、サッシの枠廻りは「黒」で統一。
そしてこのバスタブが特別な感じで、バスに入ると引き込みサッシで
外のデッキに繋がり開放感いっぱいのバスルームです。
さ〜、こんなに可愛い女の子が、この先この家を人生のステージに
どのように感性を養っていくのか、
家が与える影響力は大きなものなので、とても楽しみです!
家創りは本来生活の質をあげるもの、
家を通してもっと自分自身を楽しもう! ワクワク人生を楽しもう!
そんなことを常日頃から思っている僕を、
最後まで信じてくれてありがとうございました。
お陰で良い結果が残せたことと思います。
また、名残惜しい引き渡しとなってしまいました。。
大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)