「チャーチ型のアーチに誘われる階段」

 

今回は、「ジュエリーデザイナーの家」の特徴的な階段デザインの事例からの紹介です。

 

このお宅の階段自体はとてもシンプルなものですが、

階段室全体のイメージ〜階段照明や階段の手すりなどのデザインに特徴をもたせました。

 

階.1

まずは、階段への導入部分。

色々なアールやアーチ形状がありますが、ここではこの「チャーチ型のアール」

がデザインされました。

 

階.4

そのチャーチ型アールに合わせた、階段室上部からの明かり取りも、

木工ワークで、既存のアルミの窓の上からフィックスで木の格子を作りました。

 

この光の射し込みも、教会っぽいイメージが出ています。

 

 

 

 

 

階.2

階.5

この階段で特に大変だったのが、この階段一段ごとに付けた間接照明。

 

下から見たときに、上へ上へと誘うようなフットライトが特徴的です。

階段の折り返しの所まで、このフットライトを仕込んでいます。

 

吹き抜け階段の照明計画ってむずかしいですが、

このように足下だけをしっかり照らせるし、電球の交換も簡単です。

まあ、今はLED電球ですので、吹き抜け高天井からのシャンデリアや

シーリングライトでも問題は無いですが、、

 

 

 

階.6

やはり、新しい材料ではなかなか雰囲気が出ないため、

階段の踏み板には「古材」を使っています。

 

蹴上げは、壁面と同様に漆喰仕上げです。

 

 

 

階.7

手すりは、とてもシンプルにフラットバーを加工し、

鉄の素地を生かしたオリジナル製作で。

 

上がりきった2階から見下ろした階段です。

 

なかなか幻想的なムードが出ていますね。

夜がまた、良い感じで演出される階段です。

 

住宅にも、こんな非日常なものを取り入れていくのが面白いですね。