「チャーチ型のアーチに誘われる階段」
今回は、「ジュエリーデザイナーの家」の特徴的な階段デザインの事例からの紹介です。
このお宅の階段自体はとてもシンプルなものですが、
階段室全体のイメージ〜階段照明や階段の手すりなどのデザインに特徴をもたせました。
まずは、階段への導入部分。
色々なアールやアーチ形状がありますが、ここではこの「チャーチ型のアール」
がデザインされました。
そのチャーチ型アールに合わせた、階段室上部からの明かり取りも、
木工ワークで、既存のアルミの窓の上からフィックスで木の格子を作りました。
この光の射し込みも、教会っぽいイメージが出ています。
この階段で特に大変だったのが、この階段一段ごとに付けた間接照明。
下から見たときに、上へ上へと誘うようなフットライトが特徴的です。
階段の折り返しの所まで、このフットライトを仕込んでいます。
吹き抜け階段の照明計画ってむずかしいですが、
このように足下だけをしっかり照らせるし、電球の交換も簡単です。
まあ、今はLED電球ですので、吹き抜け高天井からのシャンデリアや
シーリングライトでも問題は無いですが、、
やはり、新しい材料ではなかなか雰囲気が出ないため、
階段の踏み板には「古材」を使っています。
蹴上げは、壁面と同様に漆喰仕上げです。
手すりは、とてもシンプルにフラットバーを加工し、
鉄の素地を生かしたオリジナル製作で。
上がりきった2階から見下ろした階段です。
なかなか幻想的なムードが出ていますね。
夜がまた、良い感じで演出される階段です。
住宅にも、こんな非日常なものを取り入れていくのが面白いですね。