オーナーこだわりの『 リゾートミックス 』
オーナーが出張先で目にした数々の国のリゾート感を自宅にも取り入れたい、そんなイメージの整理から家創りははじまりました。
そして何年もネイチャー・デコールの家を見続け、そのチョイスとそぎ落としを繰り返し、オーナーの揺るぎない熱意により、ようやく自分たちにフィットした家が誕生しました。ご主人の趣味である「釣りの部屋」、そして奥様の仕事の為の「ネイルルーム」、新しいライフスタイルがはじまります。
◎ネイチャー・デコールの事はどうして知りましたか?
結婚して5年程経ち、そろそろ仮暮らしから卒業しようと考えていた頃、私達も他の人と同じように、最初は漠然と住宅展示場や住宅雑誌を眺めていました。そして、いろいろと調べているうちに、注文住宅とはいえ、いろいろと制約があり自由度が低い大手ハウスメーカーは候補から外れていきました。
そんな時、とても惹かれる家を造る会社がいくつかある、と妻がネットや雑誌から探し出してきた中の一つがネイチャー・デコールでした。
◎なぜネイチャー・デコールに行ってみようと思いましたか?
私は気になるものは全て見てみないと気が済まない性格なので、候補に残ったデザイン事務所や建築会社には、全て実際に足を運びました。
ネイチャー・デコールは、その頃は非常に頻繁にオープンハウスを行っていて、いくつかの家を見ることができ、また大浦さん本人が住んでいる家も見せていただくことができました。
◎ネイチャー・デコール、大浦の最初の印象は?
私達はちょっと変則的だと思うのですが、最初にネイチャー・デコールに伺った時と、本格的に再度相談に行った時との間に、父の病気の関係で2年ほどのブランクがありました。なので、一番最初の印象と再会後の印象は若干違ったものでした。
最初はこちらも「とりあえずざっくり話だけでも聞いてみよう」という気持ちでしたし、雑誌等で印象付けられた大浦さんの風貌やこちら側の勝手なデザイナーや建築家から連想される固定観念から、「有名で偉そうな、ちょっと気取った建築家」で、事務所としても「お金持ちだけをターゲットにする事務所」と、勝手に思い込んでいた部分がありました。しかし、家や建築に対する説明は丁寧に熱心にしてくれたなぁ~と言う印象は残りました。
そして、ブランクの後の再訪では、その直前に他のデザイン事務所や工務店も回ってきたこともあり、正当に、正面から大浦さんやネイチャー・デコールを見つめる事ができました。その時の印象は、「決して上から目線で話す人達ではなく、親身になって家を作ってくれそうな心がある」というものに変わっていました。
2回目の訪問の時、私が「最初は、自動車評論家の徳大寺さんの様に葉巻をくわえながら、高級イタリアンレストランで飯食って、バスローブ姿でゴージャスホテルで過ごすような人だと思っていた」と話すと、大浦さんは、爆笑して、「自分は施主さんにとって、履き慣れたジーンズのような、肩肘張らずに、且つ、気持ちよく、かっこよく過ごせる家を作りたいだけ」とお話されていた事を覚えています。
◎プレゼンを依頼する気持ちになったきっかけは?
意外と思われるかもしれませんが、ネイチャー・デコールが一番、デザインや家作りに対し柔軟性が高そうに感じたからです。
候補に残ったほかのデザイン事務所や建設会社には、どこか上から目線というか、作る側の押し付けが強すぎるというか、こちらの思いや意見を相手の気持ちになって聞いてくれている、と言う部分に欠けるところがありました。逆にネイチャー・デコールは、オリジナリティーや世界観がしっかりあるのに、デザインやセンス等の押し付けや施主の意見を否定する、と言う事は有りませんでした。
私達は、当時「こういう家が良い!!」とか「この家と同じにして欲しい!!」という、二人の一致した確固たる理想が出来上がっていませんでした。私自身は、ルアーフィッシングやアウトドアが好きなため、ログハウスのような家にしようかな?などと考えていましたが、妻は真っ向否定。ログハウスのような野暮ったいものではなく、アンティーク感や自然素材等を使った家でありつつ、いわゆるナチュラルテイストの甘すぎる家はイヤだ。と言う様な抽象的な理想をもっていました。
このように、まだ一致していない、漠然とした方向性を今後まとめていくためには、私達より高いセンスを持った人が、二人の意見をしっかり聞きながら進めてくれないと上手く行かないだろう、と思っていました。
その様な状況で、大浦さんは、「デザイナーと言うのは、自分の得意なことを押し付けるんじゃなくて、相手の思う理想を引き出し、それにあわせていいものを作って行く。それができてこそプロ」と説明してくれました。
結果的に、その辺の信頼感が最終的な決め手になった、と思います。
◎プレゼンはいかがでしたか?
プレゼンでは、新しい家とそこでの生活が想像できるような、手書きのイメージスケッチが資料の表紙にドーンと提示されました。
やはりCGデータなどと違って、手書きによる温かみがあり、ネイチャー・デコールデザインのテイストがより伝わりやすいと感じました。
そのイメージを最初に見たときの私達二人の印象は、異なったものでした。
妻の一言目はやはり「すごい!!素敵!!」と言う感想で、とても気に入った、と言う感じ。逆に、私の個人的な印象は、「うーん。。。何かが違うような・・・これでいいような・・・・」という感じ。正直に言えば、その時、私としては「ビビッと来た!!」とか「私がやりたかった理想はこれだ!!」と言う、はっきりとした印象ではなかったのです。
初回プレゼンをお願いするにあたって、私達の希望を伝える事前打ち合わせを行っていました。
その時、私達は、自分達が格好良いと思う写真などにコメントを付け加えたスクラップブックを持参し、それを見せながら大浦さんに説明しました。格好良いと思うものばかりではなく、こういうのはイヤだ!!と言うNG集も一緒にして。
そのスクラップブックは、とにかく方向性がごちゃ混ぜで、ログハウス風の男っぽいものから、かわいい小物、インダストリアル家具なイメージ、それにアンティーク調度品や、古城の写真など、あらゆるバラバラなものをただ集めただけでした。なので、自分達としても、このカオスの中から、どういうものが提案されるのか、期待と不安が入り混じった状況で、プレゼンを受けました。
多分、私自身の「これでいいのか?」という思いは、ネイチャー・デコールに対する「もっと質の高いものを!」と言う要求ではなく、「これが俺がやりたかった事なのか?」という自分に対する自問自答だったのだと思います。また仕事上での私の意思決定プロセスが、「いろいろなものをすべて見てから検討し、最終的に最適なものを決めていく」スタイルなので、一発勝負のプレゼンでは判断できず、自問自答をしている状況でした。
また、イメージイラスト以外に、間取り、素材、工事、家具等を細分化して記載してあり、それらに対する見積もり金額等もすべて詳しく説明していただけました。初回プレゼントしては、かなりイメージがしっかり想像できる具体的な内容で、且つ、お金の面も透明性がしっかりしているものでした。
◎不安はありましたか?どのような不安でしたか?
不安はいくつかありました。
一つ目は、デザイン面。私達のやりたい事がちゃんと伝わっているか、最終的にディテールも含めて、どのようになっていくのか?と言う未知への不安。
二つ目は、金額面。これから先、どのようなポイントで、どのようにコストが上がっていく可能性があるのか、また、最終的にドンっとアップするのではなく、その都度ちゃんと説明してもらえるのか?と言うような不安。
三つ目は、施工に関して。工事をするのは施工会社。この時点では決まっていなかったので、ちゃんとした工事をしてくれるのか?設計側と施工側の責任分担がどのようになっているのか?等など。これはネイチャー・デコールに限らず、どこのデザイン会社やハウスメー
カーでもある不安だと思います。もちろん、これらの質問に対しても、しっかりと説明はしていただけました。
◎設計期間の思い出
最初は釣り用ログハウスでも。と思っていた自分が今の家を作るように至るまでは、いろいろな変遷がありました。
結局、私も、大浦さんも、妻の抽象的な理想に対して、「こういうのは?」「これはどう?」と言うような提案をしつつ、具体化していった事が多かったように感じます。ネイチャー・デコールの今までの施工例を参考にしつつ、これはいい、これはちょっと違う、と言うようなやり取りをかなり繰り返しました。
また、オリジナリティーを重視する私は、これまでに仕事で行ったヨーロッパ各国の印象に残った建物や、釣りで出かけた海外のリゾートなどを取り入れてもらえるように、大浦さんにどんどん、やりたい事を追加していきました。
いろんなリクエストを追加していった為か、設計期間中にバルセロナに行くことになったときは、大浦さんも「帰国後、いったい何をリクエストされるか、怖いなぁ~(笑)」と話していたのを覚えています。
実際に設計中に、これら出張中に沸いてきたリクエストも、テイストとして随所に入れてもらえました。
この作業を重ねる事で、プレゼン当初に残っていた「これでいいのか?」という漠然とした方向性に対する不安は、どんどん払拭されていき、自分達だけの理想に近づく事になっていきました。
ネイチャー・デコールの最初のプレゼンは、もちろんイメージとしてはかなり具体的なものではあります。しかし、プレゼンは最終形ではなく、結局、そこから設計作業を重ねる度に、自分達の思いを引き出し、積み上げて行き、抽象的だったベース案を、より具体的な理想形に作り上げていくことになる。
これこそが本当の家作りかもしれない。特に私達の家作りってこれでよかったんだな。と、後で気が付きました。
◎工事期間の思い出
工事に入っても、いろんな変更をおねがいしました。
なんとなく採光が足りないような、と不安になり、無理を言って急遽天窓を追加してもらったり、設計時に頼んで追加してもらった本棚が、やっぱり邪魔かも?ということで、壊してはずしてもらったり。。。その度、大工さんには御迷惑をおかけしましたが、何も嫌がるそぶりを見せず、快く対応してくれました。
特にネイチャー・デコールでは、工事期間でも現場でいろいろとモディファイすることが多く、工事期間も設計期間の一部、と言う印象をもちました。
◎完成した時の感想
私は工事期間にはほぼ毎日の様に現場に出かけていましたので、TV番組あるような、完成引渡しの時に、今まで一度も見て来なかったかのような「わぉ!!すっごーい!!」と言うリアクションにはなりませんでした(笑)
むしろ引渡しのタイミングと言うのは、引越し作業や、片付け等が大変で、とにかく生活のペースを作ることに追われている状況だったと思います。
◎住み始めてからの感想
引越しが済み、徐々に家具や生活の道具が整い、生活のペースが落ち着いてくると、心に余裕が出来てきます。そうなってきて段々と、設計時に描いていた新しい理想の生活スタイルが少しずつ実現できるようになる。
たとえば何気なくダイニングでディナーを取っているときに、「ああ、設計の時に頭に描いた風景が今ここにある」とか、庭の草木をメンテナンスして、それを目の前にガーデンダイニングをしているときに、「ああ、やりたかったこれ、今、本当に実現している。」 とか。そういう風にじわじわと実感できてくるんです。設計時には空想画だったものが、自分達が主役となった映像として実現していく。
ある意味、家作りは家族の思い出作りなので、この作業はこれからもずっと続いていくと思いますし、今、それがすごく楽しい。
今の生活は、本当に気持ちがよく、幸せだな、という実感がある。それをもたらしてくれるのは間違いなく、この家。親身に僕らの希望に耳を傾けてくれた大浦さんがデザインしたこの家です。そして大浦さんと共に家作りの濃密なプロセスを過ごせた結果がもたらしてくれる幸せなんだと思っています。
◎これから建てる人に一言(ネイチャー・デコールで検討している人に一言)お願いします。
家作りは、ある意味戦いです。(笑) 大浦さんはエンターテイメントって言っていますけど(笑)
大浦さんと言う人は、見た目と違って? 意外とシャイで、そして、気がやさしい人です。裏表はありません。駆け引き等もしません。もし、裏表がある様に見えるならば、まだ、打ち解けていないので、オープンになりきれていないのだと
思います(こんな事言っちゃっていいのか?)
どちらかと言うと直感的で、部分的には非常にオオボケな人でもあります(笑)
全方位型に完ぺき主義者というよりは、メリハリを付けて物事を進めていくタイプだとおもいます。
完全に大浦さんのやり方がマッチしていて、何も言わずに大浦さんに作ってもらえれば良い、と言う人は、それでいいのかもしれませんがやはり自分の思いを強くもっている人は、遠慮せずに、大浦さんやスタッフさんにその気持ちをどんどん伝えるべきだと思います。
きっと、施主の不安を理解し、真摯に向き合ってくれるとおもいます。
しかし、そこには、やはり戦いもあるとおもいます。戦いと言うと語弊があるとおもいますが、お互いに納得をしていくプロセスというのは、それなりに時間と情熱が必要だと思えます。
施主が自分のやりたい事をデザイナーに伝え、単にそれをデザイナーがデザインするだけでは、バランスの悪い不自然な格好悪い家になる可能性もある。そうならないように大浦さんがいる。しかし、逆に、単に大浦さんが作ってくれればそれでいい。と傍観するだけでは、自分達が家作りに参加したプロセスが薄くなってしまい、最終的に、自分達に幸せをもたらす家にはならない。と、苦労して建てた、自分の家からもらえる幸せを実感して、今、思えるのです。
やりたい事、希望、理想、イメージ、不安・・・こういうものをどんどんぶつけて戦いながら家作りをして欲しい。
ネイチャー・デコールは、それを受け入れる準備がある会社だと思います。
もちろんコミュニケーションには、思いやり、配慮、信頼が必要です。単に相手を批判したり、文句を言うだけの関係では良い家作りは出来ません。
早い段階で、お互いの思いを共有しあって理解を深めて家作りを進めていければ、最高の家をネイチャー・デコールは作ってくれると思います。
また、一般的なこととして、大浦さんも言っているように、デザインか、実用性か、と、問われればどちらかと言えばデザイン性を優先するのがネイチャー・デコールです。もちろん、押し付けはされませんが。
天然素材、無垢、古材等を多用して、「履き慣れたかっこいいジーンズ」、を作るためには、実用部分を犠牲にするところも正直あります。
無垢材の床、テラコッタのタイル、珪藻土の壁などは、合板、プラスティック、樹脂タイルなどとくらべれば、メンテナンスは必要で、汚れなどにも気を使います。古材などは、ささくれたり、反ったりすることも。なので、その辺については多少の”おおらかさ”が、施主側に求められるのは事実です。
しかし、その分、人工物では出せない、本物の良さ、深みのあるテイストを実感できます。
もちろん、デザインに関係のない、躯体、構造、機密性能等については、他のハウスメーカーに全く引けを取りませんし、様々な選択肢が用意されています。
我が家では、私の希望で躯体に耐震ダンパーを入れてもらい、デザイン性だけでなく、心理的にすごく安心感がある家になりました。
最後になりますが、ネイチャー・デコール・大浦さんは、希望と理想と情熱、そして思いやりの気持ち。これをもっている人には、とことん寄り添って思いを共有してくれると思います。ネイチャー・デコールとはそういう会社です。不安があるのは当然ですが、それも含めて、ドーンとぶつかってみてください。