04.和モダンスタイル

BLOG一覧

「デザインで暮らしを豊かにしよう!」

00.現場09.NDオーナーのライフスタイル12.リノベーション09.NDのオーナーさん04.和モダンスタイル

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

すっかりブログをサボってしまい、なんと二ヶ月以上ぶりの投稿です^^;

その間に、世の中はなんだかんだ言われてきましたが、オリンピックの日本金メダルラッシュに盛り上がっていますね〜、一方でコロナの感染者数は益々増加傾向で、皆さんワクチンはもうお済みでしょうか?

激しい猛暑が続いていますが、熱中症対策、感染症対策は万全に自分の身は自分で守る、という姿勢でこのつらい時期をなんとか乗り切っていきましょう!

 

 

以前このブログでもお知らせしましたが、「コロナ禍での大変身リノベーション」

そのお宅が、先日無事引き渡しされました。

築年数の経った家を、構造補強から断熱工事、設備工事とすべて一新しましたので、新築工事以上の日数が掛かってしまいました。

 

和の趣を散りばめた、落ち着いた和モダンの割烹屋スタイルのデザイン、そんなテーマでリノベーションしたお宅です。

 

 

外観も、既存のデザインをきれいに再生してRe Design

黒と白を基調に、黒い杉板に白壁といった蔵のような設えで、

青い空にくっきりとコントラストされています。

玄関ドアは、気密性・断熱性のある現代の引き戸に交換しました。

 

 

今回は、人をおもてなしすることを目的に作られた割烹風サロンのコーナーを中心にご紹介します。

 

 

ここは、もともとは日が当たらずあまり活用されていなかったダイニングスペースを改装しました。

 

○提案のスケッチはこんな感じです

 

○完成したサロンコーナー

和の設えの玄関ホールから、蔵戸を開けると割烹風のカウンターコーナーが出現

 

これがご自宅の一角ですよ! まるでお店みたいですよね〜笑

まだセットされていませんが、ここにハイカウンターチェアが4脚

ゆったりと置かれます。着物が趣味のオーナーさん

カウンターの中から着物でゲストをもてなす姿がとても絵になりそうです。

中国黄土という黄土色の温かな色味と質感の左官とやさしい間接照明が柔らかく包み込んでくれるような、落ち着いた空間に設えました。

 

 

 

 

要所、要所に大正〜昭和初期の頃の年代の組子や欄間をパーツとして

建具や食器棚に取り込んだのが、なかなか良い趣になりました。

このようなパーツを新たに制作するのは大変なので、あえて古いものを使うことで、時代も加味した重さも表現できたように思います。

 

 

まだまだコロナ禍でこの家にゲストを呼んでおもてなしをするのには今しばらく時間が掛かりそうですが、

 

自分のライフスタイルをしっかり見つめたリノベーション、それこそが価値のあるリノベーションではないでしょうか。

あなたに合ったデザインで暮らしを豊かにしましょう!

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

「コロナ禍での大変身リノベーション提案!」

03.ホームバーのある暮らし06.家創りのヒント04.リゾートスタイル09.NDオーナーのライフスタイル12.リノベーション09.NDのオーナーさん03.自宅がお店04.和モダンスタイル

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

世の中まだまだ落ち着く気配はなく、むしろ全国的にはコロナ感染者数が増えている状況。ロックダウンをせず、経済活動は動かしながらという日本型の政策が問われるのはこれからですね。老若男女関わらず、国民一人ひとりの意識が大切です。みなさんも三密を守りながら、あと少し辛抱していきましょう!

 

コロナ禍において、家の中での過ごし方や暮らしの価値観、プライオリティが本当に変わってきたな〜と感じる昨今ですが、僕らの業界においても、家での過ごし方をいかに豊かに楽しくしていくか、というテーマでちょっとしたリフォームや模様替えが増えてきている、とも聞いております。

 

そんな中、今回はいまデザインを進めているリノベーションのお宅の事例のお話をさせていただきます。そのお宅は築年数の経った、和のデザインを取り入れた趣のある住宅。外観的にはその佇まいを残しながらも、メンテナンスをしっかり入れ、内部は老朽化した設備を入れ替え、断熱も最新のものとし、趣は残しながらもレイアウトもイメージも大幅に変えていこう、という全面リノベーションの計画になりました。

 

リビングゾーンはいまあるデザインを最大限に生かしながら、「和の印象」を少し「アジアンテイスト」にふっていこうということで、イメージとしては租界時代の文化が融合した世界観をモチーフにしていきたい、というオーナーさんからの要望のもとこのようなスケッチでデザイン提案しました。

 

 

このプランを進めていた時期はコロナも、まだいまほど騒がれていない時期で、はじめのオーナーさんの希望をヒヤリングした頃は、コンセプトの一つにここからこだわった音楽をミニライブで定期的に発信し、気の合う人たちがワイワイと集まってこれるようなそんな場所にしよう、そして街に開かれたサロン的な場所にしよう、インテリアのイメージは外観から発する和のデザインから全く印象を変えた、土っぽいリゾートの様なデザインにしたい。そんなオーダーをいただき、このようなスケッチでサロンのデザインを提案しました。

二階のフロアをぶち抜き、その分天井高のある大きな吹き抜けと、今までは自然光が取り込めなかった空間に吹き抜けからのハイサイド窓を設けることで、日差しもサンサンでいつも明るい空間になるような設計をしました。また大勢の人が高低差のあるベンチでミニライブが楽しめるような変則的なベンチ、そこはデイベッドとしてお昼寝コーナーにもなります。

このように、気の合う仲間たちがワイワイと楽しめるような、開放的な空間を創ろう!というのが当初のコンセプトでした。

 

 

 

ところが、その後コロナが世界的に広まり、その空間のコンセプト自体も一から見直していくこととなりました。まずは、大勢でワイワイと、、ということではなく、しっぽりとしたおもてなしの場にしていこう、というもの。そうなると大きくコンセプトも空間の表現も変わってきます。そこでオーナーから出されたテーマが、品の良い少人数対応のカウンターのある、小料理屋さんの様な空間にしたい、というもの。土っぽいリゾートの様な開放的な空間から、しっぽりとした和風小料理屋空間へ。なんと180度も違うインテリアデザインになってきました

しかし、それをなんなりとやってのけるのがネイチャー・デコールマジック!(笑)

そして提案した新たなデザインスケッチがこんな感じです。上のスケッチと同じアングルからの見えがかりです。

開放的に光を取り込むためにぶち壊した天井は閉じ、窓には和風組子の障子を入れて逆に光を殺して、照明の調光で空間を演出。分厚い無垢のカウンター(出来れば桧が良いな〜)にゆったりとしたシート、カウンターの中からお客さんをもてなすような小料理屋スタイル。

要所、要所に和の趣を散りばめた、落ち着いた和モダンスタイルに大変身しました!

 

同じ空間でも、そこでどう過ごしたいか、どう楽しみたいかでデザインの提案は全く変わってきます。自分のライフスタイルをしっかり見つめたリノベーション、それこそが価値のあるリノベーションだと思います。

そして、その人のライフスタイルを空間にデザインするネイチャー・デコールは、デザイン提案の巾を持ち合わせてますので、いかようにもデザインで生活に彩りをつけていくことが出来ます。

 

暮らしやすさは勿論のこと、自分にあった、自分だけのデザインを身にまとうことで、暮らしはより一層豊かに生まれ変わります。それがネイチャー・デコールの提案するリノベーションのあり方です。

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

 

 

「和を感じる浴室回り」

00.現場05.パウダールーム05.バスルーム12.リノベーション02.石04.和モダンスタイル20.『八ヶ岳山荘』02.床材・その他

最近バス回りの提案で増えてきているのが、「和」を感じる浴室回り。

やはり日本人ですね~ 「和」を感じるお風呂は癒されるものです。

特にひのきの香りを楽しみながらのバスタイム、これは良いものです!

今回は、先日お引き渡しをした、八ヶ岳山荘での事例を紹介します。

JPG

JPG
静かな別荘地の中のこの家は、お風呂もこのように温泉旅館の様。

W.1300 H.1500の引き込みサッシュを開口すると、
大きく外と繋がり、まるで露天風呂の様でもあります。

奥行きを持たせた出窓に設えた開口部からは緑が溢れています。

JPG

壁はひのきではじめのうちは塗装をせず、数年間はひのきの香りを楽しみ、
水染みが気になり出した頃に、色と塗膜をつけることにしました。

床と浴槽には、十和田石を使ってます。
十和田石の特性は以前にもこのブログで紹介しましたが、
やはりなんといっても、滑りにくく、足の裏にきゅっと吸い付くような足触りでしょう。
それを浴槽の中まで貼り込んでいるのが、とても贅沢な印象を与えます。

透明のテンパライトガラスで洗面所と繋がってきます。

JPG
JPG

洗面所も浴室同様、ヒノキの壁に十和田石の床で同じ仕上げになってます。

今回使用した洗面台のトップは、傷の付きにくい人工大理石で
「クォーツ人造石」というものを採用。
それは、どうしても天板に濃いシックな色味を持っていきたかったので、
傷が目立ちにくい材料は、、と探したところ行き着いたのが
この「クォーツ人造石」でした。

極力余計な装飾を排除して、この間接照明と素材感、
そしてシンプルで上質な衛生陶器でまとめたのがこの洗面スペースです。

「和を感じる浴室回り」は現在マイブームなので、
しばらく事例として増えてくる予感です。(笑)

 

「最近、シンプルな和に魅かれる」

05.パウダールーム05.バスルーム02.石20.『COZYな時間の流れる家』04.和モダンスタイル09.想うこと

 

ネイチャー・デコールの家、というと、

どうしても洋風テイストなライフスタイルに合ったデザインの家が多いのですが、僕自身ここ最近魅かれるのは「和」を感じるデザイン。
厳密には「和」とか「洋」という

ことでもなく、

装飾を極力排除したシンプルでミニマムな中に「間」や奥行き感を演出していくような、「凛」とした大人な空間。
これは「湯河原の家」の事例から。
畳や和室の良さをあらためて気付き出している、自分。。
「離れの部屋」なんてキーワードにも
魅かれます。
「湯河原の家」の洗面スペース。
完全な「和」では無いのですが、和を感じさせる、雰囲気は出せてるかと思います。
そして、その洗面スペースから
バスルームへと繋がります。
床はその土地の石、伊豆石を使用し
壁には檜の板を貼りました。
外に抜けて行くピクチャーウインドが、
バスルームでの最高の癒しを演出してくれます。
やはり、自分の年齢からくるものなんでしょうかね?
洋食より和食がしっくりくるように、
わかりやすい味、インパクトのある、
ジャンクフードに魅かれた若い頃と比べて、味わい深い、だし味が良い。
インテリアデザインの指向性も、
そんな例えに近く、
素材や色を抑えた、シンプルな構成の中に、光が射し込みその影が空間に取り込まれた様な、「感じるデザイン」
そんな事を最近、意識しています。
「五感に訴えるデザイン」という事は、
そもそもがネイチャー・デコールの
コンセプトにあった様に、
分かり易すぎる、ビジュアル的要素を
そぎ落とした中に、「感じるもの」
までをも、デザインしていくことが、
これから、創っていくものなのかも
しれない。
…なんて、そんなことを感じている
今日この頃です。。

ネイチャー・デコールでは珍しい「和」のバスルーム

03.幸せバスタイム05.バスルーム02.石20.『COZYな時間の流れる家』04.和モダンスタイル

 

今、計画中の「湯河原の家」、いつものサーフポイントに程近い住宅ですが、
そこで、ネイチャー・デコールでは珍しい「和」テイストのバスルームを提案しています。

湯河原は昔からの有名な温泉宿が点在している、そんな場所でもあります。

オーナーの希望もあり、他の空間とは違った趣のあるバスルームにしたい、と言うことで、
パウダールームからバスルームを、落ち着いた和モダンな空間としました。

1

2

今回は、床から浴槽も同じ石で作り上げました。

そして、壁には檜。
いわゆる檜風呂といわれる、檜の良い香りが快適なバスタイムへとしてくれそうです。

3

4
その中でも、今回特にご紹介したいのが、この石。

「伊豆石」という石で、この土地の湯河原から産する石で、
淡い青緑色の石は、温泉などでも良く使用される「十和田石」と、
見た目も、その特性も似ています。

その特性には、以下のものがあげられます。

1.多孔質の石のため、断熱効果と保温性を併せ持っている。
2.水に濡れても滑りにくい。濡れると足がくいつくような滑らかな質感です。
3.カビが苦手なアルカリ性なので防カビ、抗菌機能がある。
4.体を芯から温めてくれる、蓄熱機能がある。
5.水質浄化機能がある。

まさに、お風呂に適したマテリアルであることが分かります。
温泉場などでも度々見かけるのは、こういった効果があるからなんですね。

近くに流れる川のせせらぎを聞きながら、檜の香りに癒され、
こんなモダンな「和」のお風呂も良いですよね。

「湯河原温泉」の完成が今から楽しみです。