ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。
今回は、ここ最近手掛けたお家の様々なパウダールームのデザインをご紹介します。
パウダールームも家の中の他のエレメントと同様に、
大きさ・素材・衛生陶器・照明・取手パーツ類など多種多様な選択肢の中から、
その家独自のデザインでオリジナルに作り上げていくことが可能です。
ただ、こうして最近の事例を並べてみると、やはり最近のトレンドや
自分の中のマイブームな素材などの共通性を見つけることが出来ます。
○ 万能マテリアルのモールテックスが多用されてます。
ボリュームのある厚めの天板にシンクまでを一体でモールテックスで仕上げた事例
ザックリとした白板貼りと白のメトロタイルはグレーの目地で。
アクセントにグレーの柄タイルで全体的にはコージーなイメージの中、
北欧テイストのアルヴァ・アールトの照明とモダンなミラーがスパイスに。
モールテックスの天板にオークの古材を組み合わせ、
壁面は淡いグレーでカラーリングされた、
ナチュラル&モダンなデザインのパウダースペース。
北側に面したこのスペースにはトップライトの光で柔らかな自然光を。
洗面台・壁面全体・そして床の一部までの広い面をモールテックスで仕上げた事例。
隣接のバスルームも壁・天井をパウダールームと同じ素材で統一し、
テンパーライトのガラスを通してスペースが一体で繋がるようにしました。
天井のチーク材とクールな壁面廻りの相反した質感がバランス良くマッチ。
○ タイルのポイント使いがアクセント
清潔感のある「白」を基調に、床や腰のタイルにアクセントを持たせた事例。
奇をてらう事のない、ベーシックでホテルライクなデザイン。
ブラケット照明や水栓金具はオーナー自らが個人輸入でゲットしたもの。
ネイチャーデコールでも人気のタオルウォーマーが
違和感なくこのスペースに融け込んでます。
キャビネットや建具類、そしてモザイクタイルなど「黒」をポイントカラーにした
ブルックリンスタイルのパウダースペース。
マリンライトや水栓金具、ペーパーホルダーは真鍮古色で統一。
ブルックリンスタイルは何年か前からの人気のデザインスタイルの一つで、
LDKのスペース同様に水廻りもテイストを合わせました。
全体のスペースをどういうイメージにするか?
それに合う、照明器具は?天板の素材は何にする?タイルも様々あるけど、、
水栓金具の機能も大切だけどデザインや素材をどうする?
小さいけど目に付く取手やハンガー類の金物は?
そもそもシンクは1台?2台?・・
「標準仕様」が無いので、どんな空間も自分のこだわりで自由にデザイン出来る事が
また楽しいですね〜
大浦比呂志
数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。「自分らしく、自然体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。
著書に「MIND MAP」(マリン企画)がある。
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