20.『TOKYO LOFT STYLE』の家

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「HOW TO インダストリアルスタイルの世界」

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みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

インダストリアルスタイルはネイチャー・デコールでもまだまだ人気のインテリアスタイル

のひとつですが、今回は今までネイチャー・デコールが手掛けたインダストリアルスタイルの

インテリア事例を解説しながら、他とはひと味違う本物志向の

こだわりのあるインダストリアルスタイルの住空間

その落とし込み方を少し掘り下げてご紹介していきたいと思います。

 

一般的にインダストリアルの意味は、「工業用」とか「工業的」ということですが、

それを空間に取り入れていく場合、「粗削りで無骨な」という印象になってくるのが

特徴です。簡単にイメージしてもらえるのが古い倉庫の空間や素材、アイテムを

今のインテリアにアレンジしていくイメージです。

インテリアスタイルのカテゴリーとして、類似のイメージとしては、

「ロフトスタイル」「SOHOスタイル」「ブルックリンスタイル」などもありますが、

ネイチャー・デコールでは、それらをすべてミックスしてさらに、粗削りで無骨な中にも

ナチュラルで温かみのある質感を融合させた空間創りをしていきます。

それがネイチャー・デコール流インダストリアルなデザインとなります。

 

まずは、インダストリアルスタイルを住宅に取り入れたインテリアと空間、

そして、それらを構成していく「アイテム」「マテリアル」「ディテール」と

詳細まで実例画像をもとにご紹介していきます。

 

◯インダストリアルスタイルのインテリアと空間

これは2011年の事例で「大田区・K邸」

ロフト空間の様に大きな吹き抜けのある家で、「ブリック」「スチール」「古い木」

「大きなインダストリアル照明」「スチールの螺旋階段」などで、インダストリアルな

デザインを演出しています。

開放的な吹き抜け空間のリビングに対して、天井高を抑えたBARカウンター併設の

オープンスタイルのキッチン、そして小さな螺旋階段を登るとDENがある、

インダストリアルで男の隠れ家的なインテリアがワクワクさせます。

 

 

 

これは2019年の事例で「平塚市・O邸」

長いアイランド+ダイニングテーブル一体型のキッチンが特徴の家です。

二階LDKの勾配天井を生かし、中二階にはワークスペースとライブラリーがあります。

「ブリック」「モルタル」「スチール」「古い木」「インダストリアル照明」といった

インダストリアルスタイルには欠かせないアイテムを取り入れながら、冷たく無機質

になるすぎないように、ラフなホワイトペイントの天井などを組み合わせています。

 

 

 

これは2010年の事例で「藤沢市・S邸」

LDKとリビング階段がコンパクトなスペースにバランス良くレイアウトされています。

インダストリアルスタイルの特徴である、工業的なスチール素材が多様されながらも

白い左官の壁と古材の床で温かな印象を与えています。

 

 

 

◯インダストリアルなアイテム

「ドア」「門扉」「ライト」「階段」「グラフィックス」など、インダストリアルな

空間を構成するアイテム類ですが、こういう部分にその家だけのオリジナリティのある

製作品やひと手間加えた仕上げやデザインを入れていくことで、

ひとくちでインダストリアルという枠には納まらない

どこにもないオンリーワンな空間になります。

 

 

 

 

 

◯インダストリアルなマテリアル

インダストリアルなインテリアを構成するマテリアル(素材)は、

粗削りで、工業的、ヴィンテージ感のあるものなど、どちらかというと男性的なもの

という印象がありますが、昨今はこのような素材を好む女性も多くやはりひとつの

スタイルとしての市民権を得たようにも感じます。

 

「ブリック」

このようにブリックでも倉庫で使われているような赤レンガから、

ニューヨークのSOHOをイメージしたホワイトペンとされたもの、

ゴツゴツとテクスチャのあるものなど、いろいろな表情があります。

 

 

「古材の床や壁」

古材をヘリンボーンにしたフローリング

実際アメリカの体育館で使われていた床を厚塗りのウレタンでコーティングしたもの

古い足場板を貼り込んだ壁

 

 

「モルタル柄のタイル・スチール素材」

 

 

 

 

◯インダストリアルなディティール

黒染のスチールプレートと鉄のリベット

 

スチール窓枠のディテール

 

古材に鉄のリベットを打ち込む、真鍮古味色のBARの足掛け

 

重厚な鉄のノッカーとリベット打ちされた玄関ドア

 

工場のような露出された配管とコンセントボックス

 

 

ながながとインダストリアルデザインのHOW TOを、

ネイチャー・デコールの事例の中から具体的にご紹介してきました。

 

というのも、ネイチャー・デコールではじめてインダストリアルスタイルの家を

手掛けたのが、今から10年以上も前になりますが、いまだにお客さんからの

オーダーがあります。それはもう一過性のインテリアのトレンドとかではなく、

ひとつのスタイルとして確実に定着したのが、インダストリアルスタイルだと

感じております。

なので、今回はインテリアのちょっとした模様替えというような

目先を変える部屋作りのお話ではなく、本気で家創りのコンセプトとして1から

インダストリアルスタイルを取り入れていきたい、と考えてる人に向けて、

そのポイントをお話しました。

最近はファッションと同様にインテリアの情報量も多く、

トレンドの鮮度もなかなか長持ちしませんが、10年間好きでいれるものって

多分本当に自分にフィットしているものだと思います。

そして想像してみてください、

更に10年後、20年後そのもっと先まで、その空間を好きで居れますか?

そこに無理を感じなければそれはあなただけのオリジナルな「場」になっていきます。

 

そんな方たちの家創りの参考になれば幸いです。

自分仕様のインダストリアルスタイルの家創りをお考えの方は、是非ご相談ください。

 

 

◯今までネイチャー・デコールで手掛けた

「インダストリアルスタイル住宅の事例」も御覧ください。

 

・ロフトスタイルの家 https://www.nature-decor.com/works/works124/

・TOKYO LOFT STYLE https://www.nature-decor.com/works/works19/

・パーティ大好き!HOME https://www.nature-decor.com/works/works18/

・COOL LOFT https://www.nature-decor.com/works/works16/

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

 

 

 

「都会の中のオアシス」

05.ガーデン&外構09.NDオーナーのライフスタイル20.『TOKYO LOFT STYLE』の家05.屋上

 

2010年に竣工した、大田区「TOKYO LOFT STYLE」の家。

 

昨年、屋上部分と寝室に繋がるベランダ部分にちょっとした小庭を作り

大分 緑も根付いてきたとの事で見せて頂きました。

ここは、都心部の大田区でありながら敷地面積が110坪くらいある家なので、

庭作りにもこだわって作り込んできましたが、

さらに屋上やベランダ部分にまで癒しのグリーンスペースを増やしてきました。

 

 

オアシス.1

 

オアシス.2

 

オアシス.3

これは2階の寝室から繋がるベランダ部分に作り込まれたグリーンスペース。

池からしたたり落ちてくる水の音がまた涼しげで、

寝室に居てもかすかに聞こえてくるその音は、都会の中のオアシスの様。

 

一年ちょっとで、こんなに緑が自然に育ってきてます。

 

日射しが強い屋上部分なので、すべて自動灌水装置が水やりをしてくれるようです。

 

 

 

 

 

オアシス.4

この家のエントランスアプローチ。

 

大きなジャカランダの木をくぐり、水盤を飛び石で渡って玄関まで入っていきます。

とてもワクワクとドラマチックな演出でアプローチされます。

 

 

 

 

オアシス.5

途中の、バラガンピンクの壁も印象的。

「アパガンサス」も綺麗に色付いていました。

 

 

 

オアシス.6

最近では、かなり見間違うくらいに良くできた人工芝も出ていますが、

やはり、手を掛けれれば自然芝の方が良いですよね。

ここにも、しっかり自動灌水装置が設置されています。

 

 

 

オアシス.8

犬も伸び伸び、、

 

庭には温水シャワーも用意してあるので、温かい時期はわんこ達を庭で洗えます。

そして、なんとここの家のわんこ達はタオルを敷いてあげると、

お風呂の後は自分達で勝手にカラダを拭くようです。(笑)

 

 

 

この家、インテリアデザインは「LOFT STYLE」でかなり極め込んでいますが、

それとは相反した感じの癒しのグリーンスペース。

都会の中のオアシス、なんて言葉がぴったりハマリそう〜 そんなお宅です。

 

 

 

「図面の中に表現しきれないモノって、、」

02.古材01.アイアン04.ロフト&SOHOスタイル02.左官02.タイル02.ブリック11.ネイチャー・デコール02.石20.『TOKYO LOFT STYLE』の家09.想うこと

 

家作りにおいても、ものを事前に目で見て納得して買う、、

それは、カタログだったり出来ているモノが展示されているショールーム

だったり、、それが多分世の中の一般的な家の売り方でもあり、しっかりした

モデルルームを持った、ハウスメーカーなどのやり方です。

 

ところが、ネイチャー・デコールの家には、図面の中の線や仕上げ表で

表現出来ないモノがとても多いのです。

実際のモノが、現物として事前に目にすることが出来ない、、

新規のお客さんにネイチャー・デコールの家の特徴を話すときのひとつに、

そんなことをよく口にしますが、それでは実際にそれってどういうモノなの?

という部分について、過去の事例から具体例をご紹介します。

 

図面の中で表現でないもの、光や影・空気感・など感覚的なものも含め

いくつかありますが、

その中でも、今回はネイチャー・デコールの家で最も特徴的な

「素材・マテリアル」についての話しをしていきます。

「素材」もカットサンプルや色見本で部位としての確認はして頂く事は

出来るのですが、それが空間の中に立ち上がってきて、

他の素材とどのように影響し合っていくかは、もはやイメージスケッチを

見ながら、頭の中で想像してもらう、という部分が必要になってきます。

 

今回の事例は、2011年完成の「TOKYO LOFT STYLE」の家。

僕の中での自信作の一邸です。

 

1.木の表現

描けない.木1

古材を使ったヘリンボーンの床

 

カットサンプルを並べて事前に確認してもらいますが、

古材の配置や色の濃淡、木目の感じや表面のプレーナーの処理で

表情はかなり変わってきます。

 

 

 

 

2.左官のテクスチャー

描けない左官.1

描けない左官.2

描けない左官.3

一番上は、室内の珪藻土のテクスチャー

真ん中は、外部左官のテクスチャー

一番下は、フランス漆喰アバナ

 

これらの素材は、A4サイズの仕上げサンプルで事前に確認頂き、

実際に現場で仕上げる時に再度立ち合いの上、テクスチャーを最終決定

していきます。

A4サイズのサンプル見本からこの左官のボリュームをイメージするのは、

やはり一般のお客さんには難しい様です。

 

 

 

 

3.石やタイルのバランス

描けない石.1

描けない石.2

描けない石.3

描けない石.4

どれも、ネイチャー・デコールの家ではおなじみの石やタイル、ブリック

 

ここでポイントになってくるのは、素材ひとつひとつに表情があるので、

それを大きな面に施工した場合の配置や色バランスです。

同じような色やかたちを近づけ過ぎないで適度にばらしていく。

目地の巾や色、そして目地の深さなどでも仕上がりの印象が変わります。

 

 

 

 

4.スチールの表情

描けない鉄.1

描けない鉄.2

描けない鉄.3

鉄の素地の「黒皮」の状態をどのように自然に見せていくか。

 

塗装の仕上げで色付けをしない鉄本来の「黒皮」の状態はとても良いもので

自然素材の家にも馴染みます。

ただ、素地がそのまま現しになると、鉄の黒い汚れやいずれ錆びてしまう、

そこで、使う場所場所で鉄の素地感を生かした、仕上げ方を変えていきます。

 

特に真ん中の写真の様なキッチンカウンターの上などは、光沢の出ない

ウレタンでコーティングしていくなど、気を使う場所です。

このような場所では、ウレタンを施してもいずれ色も落ちてきたりどんどん

変化をしますが、それも楽しめる包容力も必要ですね。

 

一番下の写真は外部で使用した場合。正直、鉄の素地感というのもからは

かけ離れてしまいましたが、ここはやはり外部なので錆びや耐久性を優先しての

選択で、全体的にはハンマートーンの塗装を施しました。

 

 

 

 

 

5.個々の素材を組み合わせていくと、、、

描けない組みあわせ.1

描けない組みあわせ.2

描けない組みあわせ.

それらのひとつひとつの部位を組み合わせていき、

このような空間が生まれていきます。

 

こうして見てもらうと、ネイチャー・デコールの家はひとつひとつの

素材の持ち味や特徴を吟味し、それを全体に組み合わせたときの

バランスを俯瞰でイメージしながら、積み上げていく。

そんな家の創り方になってきます。

 

確かに「家」とはとても高価なものです。

そんな高価なものなのに、モノを見て納得して決められない、、、

そこは勿論わかりますが、大切なのはモノ単体ではなく、

個の素材がオーナーの求める全体感にマッチした空間であり、

コーディネートのバランスとセンスです。

 

 

家創りのコンセプトを明確化し、

個対応でオーナーの求める独自の世界観を具現化していくためには、

カタログやモデルルームではわからないもの、見えてこないものが、

実は一番必要なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

「階段の落下防止に、コレ!おすすめです」

06.家創りのヒント05.階段20.『TOKYO LOFT STYLE』の家

以前からよく設計し終わったあとに、オーナーさんに聞かれることがあります。

それは、デザイン性の良い階段や手すりをデザインしたものの、

やはり子供が小さなうちは危険なので、せめてその間だけでも、なにか対処出来ませんかね、、

確かに自分でもそこまで考えて提案できてなかったので、正直困ってしまった、
そんなケースがありました。
家が完成してから子供ができ、そういった生活サイクルに合わせた提案というものは、

設計者としても、とても重要な事ですね。

そこで、これはオーナーさんが自ら時間と手間をかけて実際に行った
「手すり落下防止用ネット」のビフォーアフターです。
まずはビフォー
こんな感じで、オシャレなライフスタイルを行っていました。
設計段階では、この二階から、正面の大きな白壁にプロジェクターで

投影した映画を観たりするために、抜けの良い手すりは必須でした。

そしてアフター
ネットを装着後。
ほとんどネットの違和感も無く、ピーンと綺麗にネットが張られています。
ネット自体もかなり丈夫で、子供が触れても大丈夫、との事です。
子供がまだ小さいうちだけの、一時的なものと考えれば、美観的にも気になりませんね。
そして、たるませない様に、ぴったり寸法で張っていくのがポイントの様ですが、

ロープで固定していくので、手すりに傷を付けない、と言うのが良いですね!

詳しい取付け方法はこちらから→http://crossmodelife.com/2014/02/01/5142/
美意識の高いオーナーさん、
決して生活感を出さず、空間を演出している、こだわりを感じますね ^_^
オーナーの「Kさん」貴重な情報提供を
ありがとうございます!
最後に、、、
こんなケースのデザインの場合は、
まだ対策が見えてません、(汗)
どなたか、なにか良いアイデアがあれば、教えてください!

「築5年目 住宅撮影行いました」

04.ロフト&SOHOスタイル09.NDオーナーのライフスタイル09.NDのオーナーさん20.『TOKYO LOFT STYLE』の家

築年数5年目、この家のオーナーさんもだいぶ住みこなし感が出てきて、
良い具合に人も家もフィットしてきたところで、住宅撮影を行いました。

五年という歳月、このお宅には新しい家族も加わり、
小さかった木もうっそうとするくらい、大きく成長し時の流れを感じます。

メイン
1

外を全開口に開け放し、大きな吹き抜けのあるリビング&ダイニングを

こだわりのオーナーは、一気に家具を買いそろえることなく、
ひとつひとつ厳選しながら、気に入った物を少しずつチョイスしています。

1

外観

都内の住宅地とは思えない、広い敷地にゆったりと計画されたこの家、

うっそうとした緑が、隠れ家ホテルのようでもあります。

2階

2階-2
階下のリビングゾーンを見渡す2階のフリースペース。

とても趣味性を感じる住まい方ですね。

2
BBQ

撮影後は、カメラマンさんも交えて、庭のカバードポーチで
七輪によるBBQ。

暑さと疲れからか、あまりにも良い気分で酔っ払ってしまったようです。

集合
かっわいい赤ちゃんも家族に加わり、
ますます良い雰囲気の「Kさんご家族」

ありがとうございました!