09.想うこと

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「終の住処ではなく、終の棲家を」

11.ネイチャー・デコール09.想うこと

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

慌ただしい年末から新年の始まりを迎え、2022年、新しい年もはじまりもう一ヶ月が経ちました。

遅ればせながらですが、、みなさん、本年も変わらずよろしくお願いいたします。

 

 

ここのところ、新規でお会いするお客さんからのお言葉で、

自分にとって、とてもうれしい言葉があります。

その言葉は、「計画するこの家は自分たちにとっての終の棲家としたい」というもの。

偶然にも、そんなお言葉を何人かのお客さんにいただきました。

 

家創りのパートナーを決めることは、結婚のパートナーを決めることと一緒で、この人と!と思ったときが、

人生の始まりで、その人と一緒に最高な時を刻めるよう、お互いに信じ合い尊重しあって紡ぎあげていくこと、

と予てから、新規のお客さんにはお話させていただいてます。

ところがそんな話をすることもなく、そのような想いをもってうちの扉を開けてくれるお客さんは、

自分自身のモチベーションを最大限にあげてくれるものです。

 

「計画するこの家は自分たちにとっての終の棲家としたい」

ついのすみかは、「終の棲家」とも「終の住処」とも言われますが、僕はあえて「終の棲家」

と表現しています。

それは「終の棲家」の方が積極的に最期を迎えるまでの住み場所や空間を捉えているイメージがあるからです。

年老いていく生活をバリアフリーでカバーしていくといった守りの考え方だけではなく、

人生のエンディングを、これまで以上にポジティブに楽しんでいこう!

というイメージが「終の棲家」からは感じ取れます。

そんなエンディングに向けてのステージ創りを求められるということは、本当に嬉しい限りです。

 

新しいことや夢に溢れる若いパワーに触発される家創りも刺激的ですが、

自分もこうして家創りを通して歳を重ねてきた上で、

酸いも甘いも噛み分ける、そんな熟年者からのオファーは、

なんとも、安定感と本質的な良し悪しを同じ波長で感ずることができるものです。

 

そんな訳で、2022年も幕開けですが、重ね重ね本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

 

「ステージング・という仕事」

08.インテリアコーディネート08.アート&ディスプレイ08.カラーリング(色について)09.想うこと

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

「ステージング」「ステージ」、、聞き慣れない言葉ですが、北米の建築業界やインテリア業界では、

建物をデザインして、インテリアをデザインして、最後にフィニッシュワークで小物の飾り付けから、

ラグやタペストリー、クッションなどの生地系全て、インテリアグリーンやアートや調度品のディスプレイまで、

要はその家のイメージに合わせて、すべてをトータルでコーディネートする仕事を「ステージ」と

呼んでいて、しっかりと確立した仕事になっているようです。

よくNetflixなどで、海外のインテリアものを観ていると、お客さんにはじめにご要望をお伺いして、

その後、お客さんは途中の現場には一切来ないで、完全にステージングされた家に目隠しして連れてこられ、

「ハイ!こんな家に生まれ変わりました!」「うっわー!! なんてこと!AMAZING!!」

そんなシーンをご覧になった方もいるかと思います。

 

さてさて、、日本の住宅・インテリア事情としては。。

「家と庭があって、はじめて家庭です」なんて、大手メーカーの受け売りのようなコピーは出回ってるものの、

結局の所、家は設計家?、庭はガーデンデザイナー、インテリアはスタイリスト、と、お客さんの

こうしたい!というオーダーは、一貫性のないままそれぞれに分業化されて予算との兼ね合いの中、

妥協しながら決めていく。。こんな状況ではないでしょうか?

お客さんに寄り添う営業担当者も、笑顔に言葉巧みであっても、まったく感性がついていけてない。

これでは、多額のお金を掛けても満足な家や空間なんて出来るわけがないですよね、

でも、残念ながらこれが多くの日本の家の現状です。

 

ネイチャー・デコールではどうしているかというと、

初回プレゼンテーションの段階から、家のプランはもちろん、そこから繋がるガーデンのデザイン、

そしてインテリアにおいては、家具、照明、などを一貫したコンセプトに即しトータルに練り上げていきます。

ガーデンや家具などは後でも良い、ではダメなんです!

空間におけるバランスというものは、そこに置かれる家具ひとつで全てが台無しになることもあります。

それを、お客さん任せにしないで、

トータルのプランをしながら、個々の予算バランスも考え、出来る限り予算に組み込んでいけるように

初期の段階から、椅子一脚のコストも把握してプランニングしていきます。

 

ただ最近、それでもまだまだ空間がゆるい。。それってなんだろう? そんなことを考えていたら、

細部に出てくる生活感、その生活感とは、せっかくセレクトした家具の上に置かれているもの、

なにも飾られずそのままの退屈な壁面、壁をくり抜いて作ったニッチに置かれてるもの、

食器棚から見える煩雑でバラバラな食器、真っ白にデザインされたおしゃれなパウダールームに、

無造作に置かれた柄のマットや、派手なタオル、、、

これって本当にもったいないですよね、

あれだけ情熱的に創り上げた家なのに、あと少しのところで、なんかご家庭感が出てしまう。。

 

そこでこれから、ネイチャー・デコールのメニューにも加えていきたいのが、この「ステージング」

というフィニッシュワークのコーディネート。

ここ絶対にやったほうが良い! 最近強烈に思っております。

 

ちょっと、ボヤキのような独り言です。。

でも、真剣に考えていますので、そこまでまとめてどーん!と投げかけてみてください。

 

*コーディネート提案事例は、ネイチャー・デコール・カナダブランチのOKADA

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

 

「もはや昭和なのかね〜、、」

09.想うこと

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

 

事務所の書棚の一角です。

この中には、もう何年も並んでいる洋書やスタイルブックもあります。

引っ越しのたびに、毎回かなりの本を処分してきましたが、まだまだ壁面いっぱいに色んなジャンルの

雑誌やハードカバーのものが並んでいます。

思えば、昔は海外旅行に行くたびにその土地の書店をめぐり、日本では手に入らないような、

デザイン本や建築本、画集や写真集など何時間も掛けては物色し、石のように重くなるハードカバーの本を

何冊もスーツケースに入れて買ってきたものです。日本にいても珍しい洋書を取り扱ってる書店があると聞けば、

両手に抱えきれないほどの本を購入し持ち帰ってきたものです。

 

子供の頃に、お金をためて都内の輸入レコード屋に入り浸り、いち早く最新のレコードを購入したのを

思い出します。輸入盤でもアメリカ版よりイギリス版のほうが音が良いよ〜なんて情報を聞きつけては、

わざわざ同じレコードなのにイギリス版を売っているレコード屋に行って手に入れて満足してみたり。

当時は、原宿だと「メロディハウス」、中野の駅前にあった「ootuka」、そしてバーゲン時期は

「ディスクロード」や「ディスクユニオン」などで、輸入盤のまとめ買い。そんな感じでしたね 笑

「タワーレコード」などまだ東京になかった、もっと前の時代の話です。

 

ハードカバーの洋書を一冊通してみる、レコードを一枚とおして聴く、

そこには、開封したときの紙の匂いや、印刷の匂い、紙の質感や光沢具合、

針を落としたときのあの独特なノイズ、そういった感覚的なことも全て含めて、その本やレコードを

印象付けるものでした。なぜか匂いで覚えているレコードとそのアーティストさえいます。

そもそも自分にとって、五感で感じ取るとはまさにこんなことから始まっていたんでしょうね。

 

いまはどうでしょう〜

なんでも、とても便利ですよね。

キーワード入れて画像検索すると、そこには欲しい画像がズラッと並んでみたり、

サブスクでどんな時代の音楽も、アーティストもすぐに探せてしまう。。

便利なんですけどね、、 でもなんか軽いんですよね、そういう情報は。

だからどんどん、新しいものが生まれ、生まれればすぐに消えていく、、

海外で出会った一冊の洋書を擦り切れるまで眺め、それらはいまでもこの書棚にあります。

もう本当に古い時代の古い切り取り方の本かもしれません。

でも自分にとっては、その本との出会い、本屋で並んでいたときの景色やその町並み、石の様に重い本を

日本に持ち帰り、荷物をほどいたときの自分だけの特別感、そしてページをめくったときの匂い、

すべてが今でも脳裏に焼き付いていて、それをヒントにしたりモチーフにしたデザインの提案は、

一枚のピンタレストの画像よりも、計り知れないほど重いもの!

 

そんな風に考えてしまうのは、もはや昭和なのかね〜 ^^;

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

 

 

「今更ながら、インスタグラム・頑張ります!」

11.ネイチャー・デコール09.想うこと

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

インスタグラムをはじめてしばらくたちますが、特に広告を打つわけでもなく、戦略を練るわけでもないので

なかなかフォロワー数も伸びていきません。。 正直これではダメですね。^^;

今までの投稿を振り返って、ここに投稿した画像を並べてみました。

 

自分で言うのも気恥かしいですが、それにしてもこのデザインの守備範囲の広さ!

これコラージュされたピンタレストではないですよ! 笑  すべてがネイチャー・デコールの事例です。

スタイルに囚われず、オーナーさんの希望をひとつひとつ丁寧に具現化した結果がここにあります。

多分ここまでやれるところって絶対に無い!と自信を持って言えます!

もしあるのなら、並べてもらいたいくらいです。

インダストリアル・ロフト・ナチュラル・リゾート・モダン・南欧・ミッドセンチュリー・スパニッシュ・

サンタフェ・ミニマム・フレンチシック・パリ・シャビーシック・ZEN・サファリ・・・・ etc

無いですよね、ここまでの住宅デザインのバリエーションをもって発信しているところなんて!

 

良い家の定義なんてありません!

どうしたら、あなたたちにとっての気持ちの良い暮らしができるのか、

その理想を具現化するために、ネイチャー・デコールの役割があると思います。

 

ただ、この画像を並べて気付いてしまいました。

これらはオーナーとともに創り上げた作品としての切り抜きであって、

そこにはネイチャー・デコールが最も大切にしている、ライフスタイルが覗えない!

ここでオーナーさんがどんな暮らしをしているのか?

家は人、そのもの! デザインの数だけオーナーさんの顔があり、そこには様々なライフスタイルがあります。

これって最も大切なことです。

 

自分が自身の家創りに求めたものは至ってシンプル。

自然の素材に囲まれたコージーな暮らし、

暖炉があって、大きな犬が居て、BARがあって、小さな中庭とロングボードが立つほどの吹き抜け、

大勢の人が集まれるダイニングテーブル、、、

それらはすべて人生を楽しむためのツールであった。

そうして出来上がったのが、20年前に建てた自分の家であり、そのデザインがひとつの顔になっています。

 

なので、これから少しずつインスタグラムもリニューアルを図っていこうと考えています。

「犬との暮らし」や「おいしそうなお酒や食事」「ロングボード」「海」「仕事風景」「アロマライフ」、etc

そんな我が家の日常のささやかなことも織り交ぜつつ、

もっと生活が香るインスタグラムにしていきたいと思っています。

 

世の中、今の旬は間違いなくユーチューブの時代ではありますが、、^^;

みなさん、是非インスタグラムの方も楽しみにしてください。

そして、まだ登録をされていない方は是非、よろしくおねがいします。

インスタグラムはこちらから → nature_decor_japan

 

 

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「D E T A I L S」

07.パーツその他11.ネイチャー・デコール02.その他の素材09.想うこと20.『プリンスが出てきそうな家!』

 

みなさん こんにちは

ネイチャー・デコールの大浦比呂志です。

 

空間の神はディテールに宿る

設計図面の中では、線や面でしか現れてこない部分にこそ、

製作者の意図や職人さんの思い、関わった皆の熱が宿っています。

素材やテクスチャ、色、納まり、光の当たり方でも表情を変えていきます。

 

「DETAILS」 今回は一軒の家のディティールに注目して紹介します。

延々ディティールの画像です。

空間の中のひとつのピース、ピース同士の掛け合い

そのマリアージュが空間に奥行きと深みを生み出していきます。

 

「仮称 プリンスが出て来そうな家」

どの画像を見ても、決定に至るまでの打合せの光景が今でもしっかり刻み込まれています ^^;

*素材名、そのコメントは控えます。

 

 

 

これからの時代、住宅性能の数値化も計測器で計る快適性も重要ですが、

人 本来の五感に訴える感覚

時代がどのように変わっても、その感覚だけは信じていたい

それがネイチャー・デコール基準の心地良さとおもって、空間創り・場創りをしております。

 

 

 

大浦比呂志(ネイチャー・デコール主宰)

ネイチャー・デコール www.nature-decor.com