06.家創りのヒント

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「自分の好きな家具が似合う家創り」

08.インテリアコーディネート08.チェア06.家創りのヒント05.リビング05.ダイニング08.ソファ08.テーブル

 

 

自分の好きな家具や雑貨が似合う家創り、そんなインテリアから入った家創りが
あっても良いと思う。
愛着もった大切な家具や好きなテイスト、世界観に囲まれながら生活していくこと、
むしろ、一番近い身の回りのものだからこそ、
そこにこだわっていくことは、価値のある豊かな生活。

 

一生使える定番の名作家具も良いが、その時代感にフィットしたものを
チョイスしながら、トレンドにあわせて、入れ替えたり加えたりしながら
ファッションの様に自由にインテリアを楽しんでいくことが なんとなく今の時代っぽいのかも。

 

ネイチャー・デコールで家を建てようというオーナーさんからここ何年か
よく耳にする家具やインテリアのスタイルとして、
「TRUCK」「ロンハーマン」「サラグレース」そんなお店が多いですね。

 

「TRUCK」であれば、カフェやインダストリアルな空間を嗜好するお客さん、
「ロンハーマン」であれば、明るいカリフォルニアスタイルを嗜好するお客さん
「サラグレース」は女性が多く、シャビーやシックなフレンチな空間を嗜好するお客さん

 

そのひとつのワードから、創り上げたい空間のイメージの方向性を掴んでいくことが出来ます。
もちろん、それらをミックスしたようなオリジナルなものを求めてこられる人も沢山居ますが、、

 

そんな自分の好きな家具や雑貨がマッチしてるリビングやダイニングの事例を
いくつかご紹介していきます。

 

 

1.「TRUCK」の家具が似合う家
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リビングのソファなどをTRUCKの家具でコーディネート。

オリジナルのテレビ台や空間全体のトーンやマテリアルも違和感なく、
どこ懐かしい落ち着きのある、空間に仕上がってます。
時代感を取り入れながらも、飽きの来ない空間です。

 

 

2.「ロンハーマン」な空間
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「ロンハーマン」と「ヘザーブラウン」が似合う空間を、というオーダー
ではじまりました。
オーナーがハワイに行くたびに集めてきた「ヘザーブラウン」の絵、
白い板貼りの壁、青い海や空を感じさせるブルーのアクセントカラーが
明るいカリフォルニアなイメージ。

ブルーと白の「セブンスチェア」に古材のオーク材のオリジナルテーブルを合わせました。

 

 

3.「サラグレース」の雑貨や小物が大好きなオーナーさんの場合
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ベースとなる、ダイニングの椅子、テーブル、照明などはネイチャー・デコールで
製作したり個人輸入してきたものをご提案。

この空間に、「サラグレース」の小物をオーナーさんがコーディネート
していくようです。
甘くなりすぎない「フレンチシック」や「シャビー」な空間に仕立ててます。

 

 

4.「パシフィックファニチャー」の家具でまとめたリビング
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ソファやセンターテーブルなど「パシフィックファニチャーサービス」の
家具を取り入れながらも、パシフィック色を強調せず、
全体的には、北欧タッチの要素を感じさせながらモダンにまとめたリビングルーム。

ラグやクッション、照明、カーテンなどもトータルでインテリアコーディネートしてます。

 

 

5.定番チェアにオリジナルのテーブルをコーディネート
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定番の白いチューリップチェアにオリジナル製作のテーブルをコーディネート
した、ダイニングです。

こういった名作チェアも、すべてをデザイナーズ家具でまとめてしまうと、
堅苦しいイメージになり、オリジナリティも無くなってしまいます。
そこで、古材とアイアンを使ったオリジナル製作のテーブルでくずしていくことで、
新しいコーディネートになってきます。
洋服で言うところの、ドレスダウンですね。

 

こんな感じで、家具や照明などのインテリアによって、
空間は大きく変わっていきます。

 

しっかしこのスタイル表現の巾、凄いな、、(自画自讃…笑)
どんなトレンドでも調理しちゃいますよ!

自分はどんな家具が好きなのか?
そこから家全体を決めていく家創りも良いのではないでしょうか。

 

「楽しい妄想、、、」

06.家創りのヒント07.窓05.ベランダ・テラス09.想うこと03.眺望を取り込む20.『casa brooklyn』の家

今、設計進行中の「藤沢市片瀬の家」。

この家の魅力はなんといっても、
片瀬の高台から見下ろす眺望!
遠くに相模湾、そして天気の良い日には
富士山も見れる、抜けの良いロケーションです。
その眺望をどう取り込むかが、
このお家を生かす、一番の「肝」となってきます。
となると、やはりLDKは二階にもってくる、というところを大前提に、ここの設計はスタート。
そして二階のLDKからこの景色をどう取り込むかを、いろいろシュミレーションして、
外のデッキに繋がる開口部の提案がはじまりました。
一案目
これは初回の提案です。
ビルトインされた暖炉を中心に、
リビングゾーンからもダイニングゾーンからも、wide2400ミリ程度の大きな引き違いサッシでデッキと繋げていく、という案。
一階から上がってくると、まずは中央の暖炉でインパクトを与え、そして外の眺望へと目を向けていく。
そんな、ワンクッションおいて、外を感じさせるプランです。
二案目
このプランでは、ビルトイン暖炉をダイニングテーブルの真芯にまるで「絵」の様に見える高さに移動し、その分デッキへの開口をwide3300ミリとひとつの大開口にまとめていく、という案
外と繋がる間口が3メートル以上もある、
というのが、初回の提案より開放感がアップすること間違いありません。
ただここで注意しなければならないのが、
その3メートル以上の開口にどんな窓を取り込むか?ということ。



     開閉時



    閉じた状態
これは過去のネイチャー・デコールの事例
一般的な提案では、この事例の様な
アルミ折れ戸を使うことが多いもの。
ただしこのアルミ折れ戸、開放した時は
良いのですが、閉じている時はどうしても、サッシのフレームが細かくて、ピクチャーウインドの様には、ガラス越しにスッキリと外を見ることが出来ません。
実用面やコスト面と言った総合的な部分で、ネイチャー・デコールの過去の事例でも大きな開口を設けたい場合、ほぼこのアルミ折れ戸を採用してきました。
今回の「藤沢市 片瀬の家」では、
開けた時の開放感はもちろんのこと、閉めている時でも、外との一体感を感じていたい、ということと、その眺望を最大限に生かし切るために決めた場所でもあります。
ここが一番の「肝」なんです!
そこで、通常のアルミ折れ戸の何倍もの費用は掛かってしまうのですが、
どんな大きな間口でも開放出来、尚且つ
大きなガラス面の窓が可能、という特殊な窓を採用することとなりました。
三案目
そこで、ようやくこの3案目のプランに落ち着きました!
欲張らずに暖炉は別の位置に移動。
その分、なんと5メートル以上の大開口を
手に入れることが可能になりました。
想像してみてください。
間口5メートルの大開口が大きなデッキと
繋がり、その先には相模湾に開かれた抜けの良い眺望!
外も中も無く、ひとつながりになる。
こんな贅沢って無いですよね^_^
ようやく、この眺望を生かし切る計画が整いました!
本当にここに落ち着くまでは、
歩いていても、お風呂に入っていても、
ごはんを食べていても、そればっかり考えていて、もうほとんど病気のよう、、
いつもいつも頭の中で妄想している。
これって「職業病」なんですね~
でも、それがなんか腑に落ちた時って、
栓が抜けたように、スッキリ。。
そんな感じで、毎回毎回いつも妄想しちゃってます。
うちの奥さんには、よく、人の話を聞いていない、、なんて言われてますが (笑)
ごめんなさい、そんな時はいつものように、妄想中です。。

「沖縄!」

06.家創りのヒント

 

 

沖縄に来ています。

仕事ですが。。。
そして、仕事の合間に重要指定文化財でもある「中村家住宅」へ
以前も、沖縄の伝統的な建物を今に取り込む、という企画の住宅で視察に来た事があるのですが、またあらためて観ると、ツボにはまってしまう要素が多々あるのが、この中村家住宅なのです。
今から約280年前に建てられたこの上層農家の為の住宅は、当時の日本建築と中国建築の様式を合わせ持ったもので、とても貴重な建物です。
この土地で多く獲れる「琉球石灰岩」を積み上げた、塀。
外から内部が見えないような高さになっていて、「ヒンプン」と呼ばれるものです。
大きな庇の下の、この外と中を繋ぐ「あまはじ」と言われる場所。
この中間のスペースが、外からの人を迎いいれる場所であり、夏の暑い日差しを和らげる場所になります。
庭に面した、長い廊下は客間、仏間と繋がっていきます。
天井は、どの部屋も低めに出来てます。
先祖を大切に、仏間には南側に向かって大きな仏壇が、ほぼ家の中心にドーンと
設えてあります。

 

これは、井戸。
「ヒンプン」から左動線がプライベートなゾーンとなり、この井戸~家畜小屋~
台所と繋がります。
かまどのある台所。
ここは、更に天井が低くなっていて、
屋根裏部屋を物置として使用していたようです。
相当荷重のありそうな瓦屋根を大開口の
壁、柱で支えているのは、とてもバランスが悪そうですが、地震の少ないところだから出来るのでしょうね。
苔生した亜熱帯の庭もとても味わい深いですね。
モンスーンアジア。
バリリゾートにも近いものがあります。
やはり、なんかスポッと心が落ち着く、
そんな落とし所があるのでしょう。
この奥行き感、五感に訴えかける間の取り方。
こうした、古い建造物から多くの刺激を受ける事が出来ます。
こんなエッセンスを現代に生かした空間。奥行きのある大人の空間に魅かれる今日この頃です。。

「階段の落下防止に、コレ!おすすめです」

06.家創りのヒント05.階段20.『TOKYO LOFT STYLE』の家

以前からよく設計し終わったあとに、オーナーさんに聞かれることがあります。

それは、デザイン性の良い階段や手すりをデザインしたものの、

やはり子供が小さなうちは危険なので、せめてその間だけでも、なにか対処出来ませんかね、、

確かに自分でもそこまで考えて提案できてなかったので、正直困ってしまった、
そんなケースがありました。
家が完成してから子供ができ、そういった生活サイクルに合わせた提案というものは、

設計者としても、とても重要な事ですね。

そこで、これはオーナーさんが自ら時間と手間をかけて実際に行った
「手すり落下防止用ネット」のビフォーアフターです。
まずはビフォー
こんな感じで、オシャレなライフスタイルを行っていました。
設計段階では、この二階から、正面の大きな白壁にプロジェクターで

投影した映画を観たりするために、抜けの良い手すりは必須でした。

そしてアフター
ネットを装着後。
ほとんどネットの違和感も無く、ピーンと綺麗にネットが張られています。
ネット自体もかなり丈夫で、子供が触れても大丈夫、との事です。
子供がまだ小さいうちだけの、一時的なものと考えれば、美観的にも気になりませんね。
そして、たるませない様に、ぴったり寸法で張っていくのがポイントの様ですが、

ロープで固定していくので、手すりに傷を付けない、と言うのが良いですね!

詳しい取付け方法はこちらから→http://crossmodelife.com/2014/02/01/5142/
美意識の高いオーナーさん、
決して生活感を出さず、空間を演出している、こだわりを感じますね ^_^
オーナーの「Kさん」貴重な情報提供を
ありがとうございます!
最後に、、、
こんなケースのデザインの場合は、
まだ対策が見えてません、(汗)
どなたか、なにか良いアイデアがあれば、教えてください!

「リビングを広く見せるための7つの設計手法」

06.家創りのヒント05.リビング05.高天井07.窓

 

部屋はゆとりを持って計画したいもの。

 

そこで、少しでも部屋が広く見える、広く感じられるための、7つのポイントと設計手法を僕の自宅のリビングで具体的な例をもとにお話ししていきます。
1.視線を外に繋げていく。





部屋を室内空間だけに留めておかず、ピクチャーウインドや大きなドアなどにより、視線が外にも繋がるようにする。
その際に、床の素材なども内外で合わせる事で、一体感が出てきます。
…それにしても、このニコルの姿勢は困ったものだ。。。
2.床面積プラス容積で広がりを
吹抜けです。
一般天井高の2500㎜前後に比べて、この縦への開放性は想像以上に広がりを感じさせます。ただし注意したいのは、ただ吹抜けが高ければ良いというものではありません。その空間にあった程よい高さをしっかり計画していかないと、かえって落ち着かない…という事にもなりかねません。
3.出窓効果
そのままフラットな壁に取付く窓に比べて、250㎜程度の出窓を作ることで、印象はかなり違います。それにより空間にも立体感が生まれてきます。
どうしても、そこまでの寸法が確保出来無い、という場合でも壁一枚分の出窓があることで、広がりが生まれます。
4.部屋を仕切らず繋がりをもたせる
部屋を仕切るのは低い腰壁、そして床に段差を付けたり、床の素材を変えたり、部屋ごとの天井高を変えることで、家のゾーニング分けをします。
壁で仕切って部屋を分けずに、家全体に一体感をもたせて繋げて見せることで、
視線が奥に通り、視覚的に広く感じられます。
5.しっかりとした収納計画
はじめにしっかりとした収納計画をしておかないと、部屋はあっという間にもので溢れてしまいます。
どこになにを仕舞うか、適材適所に必要な収納をインテリアに合わせた造作家具でデザインしトータルバランスが図れれば、ストレスの無い暮らしができるでしょう。ものが溢れないスッキリした広い部屋は収納計画からはじまります。
6.インテリアグリーンの活用
適度なインテリアグリーンで息の抜けるスポットをつくることで、空間に広がりと潤いが加わる。
7.小物で雑音を出しすぎない
ディスプレイも引き算、間引くところから。
いくら好きなものでも、ごちゃごちゃと細かな飾り付けが多くなると、掃除も行き届かなくなってきます。
旅の思い出やお気に入りのディスプレイもテーマを決めて抑えていくことで、より一層引き立ち、部屋の演出ポイントとして広がりが生まれます。
実際、我が家のリビングは10帖そこそこの広さです。
けっして広いとは言えないリビングですが、来てくれた人は皆さん、「広いリビングですね!」と言っていただけます。
それは、細かな設計手法で物理的な帖数以上の、広がりを感じさせることが可能です。