ネイチャーデコール主宰 建築デザイナー大浦比呂志のこだわりの世界観を、建築、インテリアの事例やライフスタイルにスポットをあてながら紹介して参ります。
建て替えの住宅で、既存の庭にある樹木や花を新しい建物の計画や配置にあてはめて
計画していく。
既存の樹木で使えそうなもの、撤去するもの、新たに加えていく樹木などを、
建物を取り壊す時に一緒にガーデンデザイナーと共に考えていきます。
このようなスケッチで全体的なガーデンの計画をしていき、建築デザインとのバランスを
見ながら、シンボルとなる木や四季を楽しむ木など、実際に樹種も選定していきます。
この横浜市・青葉区の家では、ガーデンデザイナーの選定により、
比較的既存樹を生かしていく方向でプランが進んでいきました。
そして、なんとこの時期、リビングの大開口窓からはこのように赤紫色の花を付けた
「紅花トキワマンサク」の木が綺麗に咲き誇っていました。
実際自分も花が付くまで、木の名前もどんな色の花が付くのかもわからず、
ガーデンデザイナーに確認してはじめて知りました。
家の素材や色を決めていくように、ガーデンに植える樹木の樹形や花の色も大切ですね。
これから毎年、この時期になると赤紫色の花がシンボルツリーとなって
この家を印象付けていくようになるんですね。
大浦比呂志
数々の有名デザイン事務所で店舗デザイン、個人住宅建築、インテリアデザインなどに幅広く携わる。
1994年にネイチャーデコール(大浦比呂志創作デザイン研究所)を設立。
「人にやさしい 自然体の暮らし」というコンセプトをもとに、独自のテイストで注文住宅を数多く手掛ける。「自分らしく、自然体でいられる豊かな生活」「五感に訴える空間づくり」を提案。
著書に「MIND MAP」(マリン企画)がある。