「楽しい妄想、、、」

今、設計進行中の「藤沢市片瀬の家」。

この家の魅力はなんといっても、
片瀬の高台から見下ろす眺望!
遠くに相模湾、そして天気の良い日には
富士山も見れる、抜けの良いロケーションです。
その眺望をどう取り込むかが、
このお家を生かす、一番の「肝」となってきます。
となると、やはりLDKは二階にもってくる、というところを大前提に、ここの設計はスタート。
そして二階のLDKからこの景色をどう取り込むかを、いろいろシュミレーションして、
外のデッキに繋がる開口部の提案がはじまりました。
一案目
これは初回の提案です。
ビルトインされた暖炉を中心に、
リビングゾーンからもダイニングゾーンからも、wide2400ミリ程度の大きな引き違いサッシでデッキと繋げていく、という案。
一階から上がってくると、まずは中央の暖炉でインパクトを与え、そして外の眺望へと目を向けていく。
そんな、ワンクッションおいて、外を感じさせるプランです。
二案目
このプランでは、ビルトイン暖炉をダイニングテーブルの真芯にまるで「絵」の様に見える高さに移動し、その分デッキへの開口をwide3300ミリとひとつの大開口にまとめていく、という案
外と繋がる間口が3メートル以上もある、
というのが、初回の提案より開放感がアップすること間違いありません。
ただここで注意しなければならないのが、
その3メートル以上の開口にどんな窓を取り込むか?ということ。



     開閉時



    閉じた状態
これは過去のネイチャー・デコールの事例
一般的な提案では、この事例の様な
アルミ折れ戸を使うことが多いもの。
ただしこのアルミ折れ戸、開放した時は
良いのですが、閉じている時はどうしても、サッシのフレームが細かくて、ピクチャーウインドの様には、ガラス越しにスッキリと外を見ることが出来ません。
実用面やコスト面と言った総合的な部分で、ネイチャー・デコールの過去の事例でも大きな開口を設けたい場合、ほぼこのアルミ折れ戸を採用してきました。
今回の「藤沢市 片瀬の家」では、
開けた時の開放感はもちろんのこと、閉めている時でも、外との一体感を感じていたい、ということと、その眺望を最大限に生かし切るために決めた場所でもあります。
ここが一番の「肝」なんです!
そこで、通常のアルミ折れ戸の何倍もの費用は掛かってしまうのですが、
どんな大きな間口でも開放出来、尚且つ
大きなガラス面の窓が可能、という特殊な窓を採用することとなりました。
三案目
そこで、ようやくこの3案目のプランに落ち着きました!
欲張らずに暖炉は別の位置に移動。
その分、なんと5メートル以上の大開口を
手に入れることが可能になりました。
想像してみてください。
間口5メートルの大開口が大きなデッキと
繋がり、その先には相模湾に開かれた抜けの良い眺望!
外も中も無く、ひとつながりになる。
こんな贅沢って無いですよね^_^
ようやく、この眺望を生かし切る計画が整いました!
本当にここに落ち着くまでは、
歩いていても、お風呂に入っていても、
ごはんを食べていても、そればっかり考えていて、もうほとんど病気のよう、、
いつもいつも頭の中で妄想している。
これって「職業病」なんですね~
でも、それがなんか腑に落ちた時って、
栓が抜けたように、スッキリ。。
そんな感じで、毎回毎回いつも妄想しちゃってます。
うちの奥さんには、よく、人の話を聞いていない、、なんて言われてますが (笑)
ごめんなさい、そんな時はいつものように、妄想中です。。