「モロッコ漆喰 タデラクトでカウンターを仕上げました!」
今回は、とても珍しい素材、「モロッコ漆喰 タデラクト」で仕上げたカウンターを紹介します。
このモロッコ漆喰、日本でもこれを施工出来る職人さんが数名しかいない、という特殊なものです。
カウンターの全景はこんな感じです。
天板に厚みを75㎜もたせて、素材の存在感を表現してます。
石では表現出来ない、なんとも温かな良い表情で、ネイチャー・デコールらしいマテリアルです。
モロッコ漆喰は、もともとはモロッコのマラケシュ地方の伝統的な左官工法で、
表面が硬化して耐水性にも優れた材料です。
漆喰なのに、水回りにも使える!というのも魅力的ですね。
ヨーロッパの方では、流しやお風呂の浴槽などでも使っているようです。
原材料は、「マラケシュ石灰」で鏝ではなく、石を使ってこりこり磨いていきます。
そこで、色ムラと凹凸が味わいとなる、独特な仕上げです。
仕上がりをみると、全体的に硬化して表面はグラスや食器など固いモノを置いても
全く問題無さそうですが、コーナーはデリケートに扱わないとならなそうです。
また、微妙なヘアークラックが出てくるところもあり、簡単に自分で補修もできるのですが、
いわゆる、人工大理石や自然石の強度までは見込めなそうでした。
スカッ!とした精度を求める方には、少し神経を使いますが、
味わいとしての素材感を大切にしたい人にはとても貴重でオススメの良い材料です。